気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

キレンゲショウマ   黄蓮華升麻

2009-11-06 00:07:00 | 庭で


 青柳家の庭に生えていた、この不思議な形の実を持つ植物の名前がわからず、友人である愛大のO先生に問い合わせたところ、キレンゲショウマ(ユキノシタ科)ということでした。ああ、あの・・・と思ったのは、読んだわけではないのですが、宮尾登美子さんの「天涯の花」を読んだと言う話を、別の友達Y氏に聞いたことがあったからでした。四国の霊峰剣山(徳島県)が舞台の話で、キレンゲショウマが深く関わるらしいのです。


 夏に黄色い半開きの花を咲かせるというこの花は、日本固有の種で、四国や紀伊半島を中心に西日本の太平洋側に点々と分布するだけで、鹿の食害に遭うなどして絶滅危惧種に指定されています。秋田にあるということは、この花もこだわりのコレクションの一部なのでしょうか。


 いろいろ調べてみると、明治21年石鎚山で発見、命名されたとか。我が愛媛県に縁の花だったのです。来年の夏は、是非四国のどこかで花に出会いたいと思います。触角の三本ある虫のような、手榴弾のような実と、秋田のお庭で出会えたなんて、不思議な気分です。


 


 


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2 コメント

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Quさん、おはようさん。 (あすちー)
2009-11-06 09:03:54
キレンゲショウマほんま、不思議な花やなぁ。
四国には自生してるってことは、
Quさんは実物みられるんやねぇ。
是非とも来年には出会ってねぇ。
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あすちーさん、おはようございます。 (Qu)
2009-11-07 08:14:29
わざわざ秋田まで行って、四国の植物と出会ってしまいました。
来年はぜひ花を見に行きたいです。
名前のもとになったレンゲショウマは、キンポウゲ科の関係ない植物っていうのも、不思議です~。
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