オータムリーフの部屋

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安保法制に関わるたとえ話が幼稚すぎる

2015-07-09 | 政治
安保関連法案を巡り、安倍総理が法案の説明に使った「たとえ話」は国民を愚弄するものだ。安倍政権の支持者はこんなたとえ話で納得するほど頭が悪いのか?愚民政治の象徴だ。
安倍総理は、自民党のインターネット番組への出演を始めた。7日の内容は・・・
 
 友人の菅さんの家に強盗が入ったと仮定し、「電話で『安倍さん助けて。うちに来て一緒に戦ってよ』と言われても、 私は家まで行って助けることはできない」と言い、日本の存立が脅かされる「存立危機事態」には当たらないとした。
「我々が認めた集団的自衛権とは何かと言えばですね、安倍晋三は生意気なやつだから、今度殴ってやるという人たちが、そういう不良がいる。困ったなと思っているときに、私の友達の麻生さんという人が『俺はけんかが強いから、一緒に帰って守ってやるよ』と言って、私の前を歩いてくれている。そこに3人くらい不良が出てきて、いきなり麻生さんに殴りかかった。私も麻生さんを守る。これはまさに今度の平和安全法制でできること」(安倍首相)
 
不良には名前を付けなかった。  
 
しかし、8日の国会では、このたとえ話への批判が相次いだ。
「ちょっとおかしいんじゃないかと思うところがございまして、安倍は生意気なやつだから今度殴ってやるというその意思を持ってるだけなんですね。これだけで存立危機事態が生じ得るというふうに思われますか」(民主党 緒方林太郎衆院議員)
「総合的に判断して、合理的に判断をするということでございます」(中谷元防衛相)
「私ね、軽すぎると思います。アソウ君だ、アベ君だ。私ね、こういう姿勢そのものが、安倍政権一体どうなってるんだと。菅さん、これ(インターネット放送での説明)やめさせた方がいいと思いますよ」(民主党 辻元清美衆院議員)
「ある意味では理解を進めるための一つの手法じゃないでしょうか」(菅義偉官房長官)
 
 
一方、野党側には8日、急な展開が見られた。
「共同作業してきた法案、同じような法案をバラバラに出すのは議会に大変失礼な話」(維新の党 松野頼久代表)
安保法案の対案として武力攻撃に至らないグレーゾーン事態に対応する領域警備法案を、交渉決裂のため別々に提出することにしていた民主党と維新の党が急転直下、共同で提出した。
 
与党は8日午前、幹部が会談し、来週15日の委員会採決、16日の衆議院通過を目指す方針を改めて確認。
 
日本人の親子を輸送しているアメリカ軍の船を自衛隊が守る。安倍総理が集団的自衛権の必要性を強調する際に掲げたこのあほらしい事例は、新たな安保法制も集団的自衛権を使える事態には当てはまらないと3日の国会審議で蒸し返された。
「邦人を輸送している米艦に対する攻撃だけでは集団的自衛権の行使はできないという答弁を、法制局長官されておられます。つまり去年7月1日の安倍総理の記者会見における発言、そして、このパネルは間違いだったんじゃないでしょうか」(民主党 後藤祐一 衆院議員)
安倍総理は、朝鮮半島有事を念頭に、日本人の親子が乗ったアメリカ軍の艦艇を自衛隊が守るという事例を示して、集団的自衛権の必要性を強調していた。しかし、この事例については、先日、横畠法制局長官が「単に邦人を乗せた米輸送艦が武力攻撃を受ける」という状況では、新たな安保法制で定めた集団的自衛権を使える「存立危機事態」には当てはまらないとの見解を示した。
 
これに対し安倍総理は、この事例が「存立危機事態」に当てはまるかどうか、そのための3つの要件を満たすかどうかについては直接答えず、「総合的な判断」を何度も繰り返したうえで、こう述べた。
「確かに、こういうこのパネルに示している状況にならなくても、3要件に当てはまれば存立事態になり得ます。存立事態に既に認定していれば、こういう状況になれば我々は助けることができると。こういう論理でございました。つまり既に存立事態状況になっていればですね、我々はこうした事態においても(邦人輸送の米艦を)守ることができる、こういう状況でなければ存立事態にならないと申し上げたことは今まで一度もない」(安倍首相)
 
安倍総理は、「存立事態に既に認定していれば」と述べ、集団的自衛権が使える「存立危機事態」が、この事例が起きるより前に認定される必要があるとの認識を初めて示した。日本人を輸送しているアメリカ軍を守る必要性を理由に「存立危機事態」が認定できないことをやっと認めた形だ。
 
歴代の首相が重要法案にこんなたとえ話で説明したことがあっただろうか。たとえ話自体が小学生でも聞いて居れないような知恵のない子供の喧嘩。大体、不良三人にいじめられる状況があっても先生を含めて傍観しているようなご時世に友達を助けるヒ-ローなんてアニメの世界にしかいない。艦艇に乗った母子を助けるために自衛隊出動?そんなヒューマンドラマがお好きなら、国内の困窮ひとり親世帯を助けたらどうなんだい。海外にばらまく無駄金やUFOみたいな国立競技場を建てる金があるんだから簡単にできるだろう。
弱きを助け強きをくじく・・・の真逆を実施している安倍政権がしたり顔で説明するとは笑止千万だ。

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