オータムリーフの部屋

残された人生で一番若い今日を生きる。

小川山

2012-08-26 | クライミング

廻り目キャンプ場で3日間過ごした。
夏に行くのは初めて・・・・1400mの高原は暑くも寒くもなく快適だった。普段触れる機会の少ないスラブでトレーニング。
幕岩で日頃、活動するクライマーが1週間の間に入れ替わり立ち代り現れる。それぞれがこだわりを持って目標のフェースに挑む。新しい趣味を始めるのに遅いも早いもない・・・・精進次第でクライミングは、特にスラブは確実に上手くなるようだ。必要なのは情熱と健康な体、そして柔軟な脳細胞だ。

メインは50代―70代のシニアメンバーだが、若きプロガイド二人の華麗なパフォーマンスを見る機会を得た。マラ岩のエクセレントで技術に磨きをかける姿は映画の世界だった。

鍛えられ、脂肪を限界まで落とした、しなやかな肢体は美しい。


クライマーズハイを引き起こす仕組み

2012-03-21 | クライミング

人間(動物)の脳は、交感神経系の興奮によって脳内麻薬様物質(オピオイド)が生成される。マラソン中にオピオイドが分泌され、「ランナーズ・ハイ」と呼ぶ状態になることは有名だ。オピオイド濃度の上昇は、他にも手術、リストカットなど自傷行為、車での暴走によっても上昇することが確認されている。肉食獣に襲われる草食動物も「最期の救い」がこの脳内麻薬様物質(オピオイド)で、オピオイドの大量分泌により、精神活動の麻痺や感情鈍麻、非現実感によって、「静かに捕食者の餌食となる」わけだ。

上記の例は極端な例であるが、通常の運動でもオピオイド(ベータ・エンドルフィン)は分泌される。興奮した状態でいる間は通常に比べ大きなエネルギーを消費する為、長時間興奮している事は体力を消耗するが、この興奮状態が快楽系快感ホルモン物質ベータ・エンドロフィンを分泌する。マラソンやクライミングなどでの極限の状態でも、疲れや怖さが消失し快感を得る所以である。リラックスしているとき発生するアルファ波もハイ状態で検出されるという不思議な現象もエンドロフィンで説明がつく。
通常は運動に先だってはまず理性的意識能力が活発化しベーター波が増加し、アルファ波が減少する。運動終了後に反動的にアルファ波が増加を示す。つまり、運動終了後のリラックスな心理状態で、痛みによる苦しみを追い払うわけだが、その作用を司るのが、ベータ・エンドロフィンである。ところが、運動量が突き抜けてストレスで持ち堪えられなくなると、ハイ状態(ランナーズ・ハイやクライマーズ・ハイ)のときでもエンドロフィンが分泌されてアルファ波が発生するのである。

「ベータ・エンドロフィン」は、良い香りを嗅ぐ事や、よい音楽を聴くこと、マイナスイオンを浴びる事でも同様に分泌される。痛みをやわらげる作用があり、脳内モルヒネとも言われ、その効果は「麻酔に使われるモルヒネの数倍だ」とも言われている。
近代医学で直る見込みの無い者が、宗教で一定の改善効果を得る症例はこのベータ・エンドロフィンの効果で、宗教上の奇跡ではないと言う意見もある。音楽を併用した宗教儀式のトリップ状態で、分泌される脳内物質ベータ・エンドロフィンが効果を上げていると言うのである。

危機的状態のとき、ハイ状態になり、冷静な判断ができる場合は良いが、逆にキレル場合は周りにも危険が及ぶ。
”キレる”状態というのは、どういう仕組みで誘発されるのだろうか?
ストレス環境に長期間いた個体はセロトニンが枯渇に近い状態になり、ノルアドレナリンが減少する。ノルアドレナリン濃度の減少が繰り返された場合、脳内のノルアドレナリン受容体の感受性が上昇して、ささいな刺激に対しても過敏に攻撃・逃避反応をするようになる。幼児期に安全な環境になかった動物はセロトニンの分泌能力が低く、セロトニン濃度の低下が見られやすいといわれている。また、幼少期に愛情剥奪(母親からの隔離)などを受けたサルに少量の麻薬様物質を投与すると、ノルアドレナリン濃度は普通に育てられたサルより上昇し、過敏で攻撃的な状態になる。
さらに、日頃から甘いモノを摂り過ぎたり、ビタミン・ミネラルの不足が続くと、低血糖に陥りやすくなり、人間の体は、生命の危機を感じて、体の血糖値を高めようとアドレナリンやノルアドレナリンを分泌する。そしてイライラが起こり、カッとなるわけである。
幼少期の環境をいまさら修正すべくもないが、日常において、ストレスの解消に努め、リラックスすること、食事のバランスを注意することで、”キレる”ことはある程度防げるかもしれない。

恐れを知らない恍惚のクライマー? (要因はクライマーズ・ハイそれとも加齢?)

 


幕岩忘年会

2011-12-17 | クライミング

今年は奥湯河原の温泉に浸って幕岩で二日間の年忘れクライミングを実施した。
奥湯河原の湯は熱くてかけ流し。こんな近場に大規模な温泉街があるのですねえ。大宴会場がいくつもあるところを見ると昔は会社の忘年会で栄えていたのだろう。今は閑古鳥が鳴いている有様だ。
平日なら一泊7000円ほどで泊まれて季節に応じて梅林や紅葉、椿が楽しめる。箱根もすぐそばだから、車で行けば足回りもよい。都会で忘年会が定着してしまったが、暇のある高齢者はちょっと足を伸ばしてのんびりくつろぐのも一興ではないでしょうか。


城山クッキングワールド・南壁

2011-11-19 | クライミング

  

外岩でのトレーニングで伊豆の城山に出かけた。
一日目は、初めてのエリア、クッキングワールド。
2‐3日目は人気ナンバーワンの南壁。
しかし、クライミング事情は様変わりした。以前は初級者コースの多い南壁でも平日ともなれば閑散としていたものだが、今回は両日とも、ガイドを伴ったトレーニングやマルチピッチをするパーテイでにぎわっていた。しかもお客さんはうら若い美貌の岩ガール。ガイドも女性が多くなってるし、昨今女性がたくましくなっているのは肌で感じていたが、それを目の当たりにしたと言う感じだ。
岩場がカラフルで楽しくなって、良い傾向です。

前回の小川山に続き、今回も私たちはM氏にお願いして、安全なトップロープで大いに楽しんだ。

スラブの登り方をご教授いただいたのは目からうろこだった。
スラブでの休み方、足の踏み変え、足のインサイドクロス、理屈には合っているが、頭でわかっても体はなかなか動いてくれない。

筋力や握力も必要以上に要らないと言う。減量(不必要な筋肉を落とす)が上達の早道だと言うことだ。
秋の夜長はクライミング談義で盛り上がった。

秋晴れの外岩クライミングは最高でした。
 

 


小川山

2011-10-14 | クライミング

数年ぶりで小川山に行って来た。
左岸スラブ、父岩、マラ岩・・・・小川山ストーリー以外は初めてのところばかりだ。

10c以上の中級ルートが多かったが、5.9や5.10a-bのルートもあり、普段触っていない岩肌に慣れると、この前来た時より確実に登れるようにはなっている。
近頃、上達が目に見えなくてモチベーションが下がっていたが、少し元気が出た。
今回お願いしたサポーターの方からアドバイスを頂き、なるほどと思い至るところもあった。
「手足のホールドをつかむと、それを放さないのがいけない。ガツガツしないで目的のホールドが取れたら、足を戻してみてバランスのいい位置に置き換える・・・難しいルートほど行きつ戻りつして試行錯誤を繰り返し、一番自分に合ったバランスを見つけることが大切だ。細かいホールドに立つときはインサイドよりアウトサイドの方が効く。」


サポーターのM氏はクライミング歴3年の40歳。プロを目指しているらしい。自分のクライミング能力の高さに気づき、今までの人生軌道から意識的に外れ、行くべき道を模索しているらしい。
一番やりたいこと、好きなことを仕事にする人生を選択しようとしている勇気に拍手を送りたい。

秋色に染まる自然の中ですがすがしい思いに浸った3日間だった。

1日目 左岸スラブ
    ジャーマンスープレックス(5.10c)
    トムと一緒(5.10a)
2日目 父岩
    小川山ストーリー(5.9)、小川山ストリート(5.9)、クライマーのク(5.10c)、タジアン2(5.10a)、岸壁の父(5.10b)
3日目 マラ岩
    川上小唄(5.8)レギュラー(5.10c)イレギュラー(5.10d)卒業試験(5.10b)

備考
タジアン2 核心は3m位登ったところ。
背が高ければ高い位置にあるホールドをつかめるが、届かないので難儀した。左足スメア、右足一段高い位置に上げて右手で右方高所にあるホールドを取る。
岸壁の父 核心は最初の3m。
手も足も甘く、核心は避けてインチキ登りで支点まで行った。
ジャーマンスープレックス 核心は5mほど登ったところ。
手のホールドが細かいところで高い位置に乗り込む難しさ。この難しさを克服できれば一段のレベルアップが望めるのだが・・・・・・     

 


黒岩クライミングと山菜採り

2011-05-20 | クライミング

1日目と2日目が榛名山近くの黒岩でクライミング。3日目は石打のスキー場で山菜採りと言う計画で出発した。

2日目は10時頃から生憎の雨で中断・・・・局地的な雨だったようだが、クライミングは一度雨が降ると、もうその日はできない。
1日目は平日だと言うのに3パーティほど来ていた。ここで嬉しい話があった。F氏がカメラとトポを岩場に置いて来てしまった。翌日、もうなくなっているものと思ったが、なんとカメラは雨の降ることを予想して三重にビニール袋にしまわれ、目立つところにつるしてあった。一同大感激であった。
湯河原の幕岩で忘れたら、その日のうちに戻っても、もうないのが普通だ。残置のカラビナでさえ常になくなるのだからクライマーのマナーは相当悪い。

群馬県の人達は何て親切なんでしょう。本当にありがとうございました。
岩場の整備もきちんとなされているし、とても気持ちよくクライミングが楽しめました。

3日目は山菜採り。ロッジ ヒルマの食事は山菜づくしでとても嬉しかった。アケビの芽、シャク、ウルイ、サワオグルマ、コゴミ、アブラコゴミ、ウド、ニリンソウ、カタクリ、ふきのとう、コシアブラ、イカリソウ茶・・・・・
食卓の半分は初めて食するものだった。
天ぷらだけでなく、おひたしや酢の物でいただいたので山菜の風味をより楽しむことができた。

一同欲張って好みの山菜でリュックを一杯にして帰途に付くことになった。
宿のご主人には秘密の場所を案内していただき、労せず採取することができた。感謝・感謝である。

カタクリ、ショウジョウバカマ、イカリソウ、そして大きな大きなキクザキイチゲが満開だった。
湿地帯ではイワイチョウが咲き始めていた。今年は例年のワラビには時期がちと早すぎた。
ロッジからは残雪美しい巻機山、八海山、越後駒、金城、飯士山が間近に見えた。
1111.5mの飯士山は360度の展望で谷川連峰、越後三山の展望台として名高いらしい。

コブシにそっくりの花が咲いていた。タムシバ(田虫葉)と言うらしい。別名を「ニオイコブシ」といい、花には芳香があると言う。他に「カムシバ」という別名もある。「噛む柴」で、葉を噛むとキシリトールのような甘味がするらしい。これが転じて「タムシバ」となったといわれる。

首都圏より2ヶ月ほど季節は遅い。早春の陽光の中で夢中で採取した山菜は美味この上ない。


太刀岡山左岩稜

2011-05-07 | クライミング

9ピッチの左岩稜を登攀する。5回目のT夫さんはルートの隅々まで記憶している。
1-3ピッチ目までのクラックやチムニーは慣れていないものにとっては難しい。私はA0とアブミで登攀することになった。リードをしたS氏はカムデバイスの使用に慣れている。ピカピカのキャメロットをアクセサリーのように腰にぶら下げている人とは違って、いやらしいクラックも華麗に登る。
5.9-5.7-5.8だそうだ。
集中力抜群のS氏は退職後始めたクライミングでアルパインをそこそこ登攀し、小川山や幕岩でゲレンデトレーニングをしてきた。人工登攀には興味がなく、これからは鷹取や幕岩で一つ一つじっくりと仕上げて行きたいと言う。
彼は昼食を食べない。体重増加を避けるためだ。へえー、見えないところで努力しているのですねえ。

4から9ピッチ目は開放的で気持ちの良い岩登り。5.5から5.8くらいだそうだが、高度感がそこそこあってアプローチがわずか15分とは思えない急峻で大展望の岩山である。前の二人組はこの1週間、埼玉から通い続けて3回目だそうである。カムデバイスをジャラジャラ腰にぶら下げていた。クラックをやるものにとっては、それだけ魅力のある岩ということだ。

この日は天気もよく最高のコンディションだった。久しぶりにマルチピッチの登攀を楽しめた。
帰りに通った小山ロックは5.11-12のハングだ。遠藤由加が来ていた。

彼女のブログに早速昨日のことが投稿されていた。


去年の冬に登った『デジタルモザイク』から、第二段の『バーニス』がようやく狙える体制になり、まだ何回か通わにゃあRP出来ない感じの中、今日は、ついに第三段を手がけてしまいました(笑)
太刀岡山の『カリスマ』…
今日は、ガンガン真面目に登って、の、クライミング4日目で、ちょっと腰にキテたけど、まあまあの体調でしたが、
やはり!
苦手だわ~(苦笑)
カチ、薄かぶり、正体…
ムーブは全部出来たけど、ボルト位置も、私にはストレスになる位置で、躊躇しまくり(笑)
三回トライしましたが、またこやつも、ある程度通って、キライキライな動きに慣れないと、って感じだな。
明日は、なんばHipsで行われるコンペに出る為、大阪へ移動です。
1日で疲れ、取れるかな~…むふん。


いやはや、さすがプロですね。経歴を見ると、アルパインからフリーに転向してきたチャーミングで体力抜群のクライマーらしい。

ハンドジャムができなくてレイバックで1ピッチ目のクラックを無理やり登ったものだから、筋肉痛が二の腕にでたヘボクライマーの私である。トホホホホ


クライミング技術あれこれ(私見)

2011-04-03 | クライミング

カウンターの力
クライミングはバランス感覚を磨くスポーツと言っても過言ではありません。
カウンターの力で登ることが大切です。カウンターの意味は「反対の、逆の」です。
つまり、反対方向の力を岩にかけて、岩から剥がされないように高度を上げていくのがクライミングです。
腕でよじ登っていたのでは何時になっても上達しません。
体を振れ、体をひねろ・・・などなどすべてカウンターの力を使えと言っているのです。
ただ、お尻を振ったりねじっても意味がありません。手足でカウンターの力を効かさなければ意味がありません。

手はあげないで足上げろ
初心者は例外なく、手で頭の上のホールドを次々につかもうとします。
良いホールドをつかんだらそのホールドを放さないようにしましょう。
そのホールドがアンダーで使えれば最強です。
体重は下向き、アンダーで持つ手の力は上向き、一番安定するカウンターバランスです。
アンダーでなくてもしっかりしたホールドはカウンターバランスを効かせるには最適です。
そのホールドを放さないで足だけどんどん上げていきましょう。
驚くほど簡単に疲れないで今まで取れなかった上のホールドが掴めます。

足で立つということ
足で立つとはどういうことでしょうか?
手に負担をかけないために足で立つのです。
手で体全体をひきつけたり、よじ登ったりすることは止めましょう。腕はいつも伸ばしているように心がけましょう。
オランウータンの姿勢が理想です。
お尻が引けていたり、へっぴり腰では足で立っているとは言えません。
クライミングの基本姿勢は腰から下は岩についていること、胸から上は岩から離れていることです。
基本姿勢から逸脱しないように登攀してみましょう。
きっと、前より楽になるはずです。

つま先で立つ
初心者は余程自分の足に注意を向けていないとべた足になります。足のホールドがしっかりしているところではべた足でもそれほど問題ありませんが、滑りやすいホールドになるほど、つま先立ちにならなければ大きな摩擦力で足元を安定させることができません。それに、リーチのない人にとって、手足がピンと伸びていること、つま先立ちになることは非常に大切なことです。背の低い人でクライミングのうまい人は例外なくつま先立ちで手足がピンと伸びています。

究極は2点支持
カウンタームーブは2点支持が基本です。
片方の手と片方の足です。一番多いケースは対角線上の手と足でカウンターの力を効かせ、もう一方の足でバランスを取ります。
そして空いている手で上のホールドを取ります。
ピンチなどでホールドの甘いとき、4点の内、1点も放せない状況に陥った経験は誰にでもあるでしょう。
このとき体をひねったり、少し体重移動をしてやると片手が放せるようになります。
クライミングは頭脳も必要です。行き詰まったとき、何故できないか考えてみてください。
手足の位置をカウンターバランスが効くように置いてみる、カウンターバランスになるような力のかけ方をする・・・
あら不思議、できるできる・・・貴方はもう中級クライマーです。

スラブは別物
J-WALLの奥、スラブ壁をやってみたことありますか?
スラブは別物です。スメアリングの多用、マントルなどガバ壁ではあまり使用しない技術、微妙なカウンターバランスが要求されます。手は岩を触っているだけで完璧に足で立たなければ、登攀は難しい。
そして、基本姿勢はスメアリングが効きやすいようにお腹を岩から離して懐を深くする へっぴり腰の姿勢です。
岩に体がついていたのではスメアリングはできません。
女性は比較的得意と言われています。
へっぴり腰と言っても重心は足にきちんとかかっている必要があります。
ムーブは小さく、小刻みに登っていきます。派手なムーブや勢いで飛びつくのはご法度です。

鷹取の南壁攻略法

2011-04-03 | クライミング

ステージ1 典型的ムーブで登攀
 まず、先輩に習って、手足のホールドを覚える。このとき、難しいところを引っ張りあげてくれるような力持ちのビレーヤにお願いすると良い。ロングルートなのでルートファイディングしながら上るのは初心者には無理。このとき、教えられてできないからと言って、浮気心を出して自分の登りをしようとあちこち掴むのは時間の無駄であることを心得るべし。先輩の指示にしたがって、教えられたとおり、できるまで反復練習をするべし。この段階では素直であることが上達の秘訣です。

ステージ2 ムーブの定着化
 一応ノーテンションで登れるようになっても、糠喜びしないこと!
1ヶ月経つと登れなくなることを自覚すべし。成功確率を上げるために反復練習を怠らないこと。正確に美しくを心がけて精進すべし。正確とは何度繰り返してもミスが少なく、再現性を高めること、美しさとは登攀全体の滑らかさ、ムーブのスムーズな継続が示現できること。

ステージ3 独自のムーブの確立
 自分には困難なムーブを「より楽に、より美しく」をモットーに模索、改善する。
人それぞれリーチや体重の違いがあります。この段階で自分には難しいバランスやムーブに気づいているはずです。
その辺を研究改善して自分独自の登攀ができるように日々努力していくことが肝要です。

鷹取は人口壁に似ています。ホールドもガバで垂壁です。指(第二関節)や腕っ節が強くなります。
しかし、先輩に教えられて登攀していたため、ルートファインディング能力はまったくつきません。
自然の岩場に行ってどこを触ってよいのかうろたえるばかりです。
鷹取はジムでのトレーニングと割り切って、ルートファインディング能力を上げるため、並行して自然の岩場での練習を欠かさないようにするのが大切です。
このとき、易しい確実に登攀できる岩場でのリードクライミングを日常的に実践していくことも忘れてはならないことです。

フリークライミングルート(南壁東側より)
1 クレーター 5.10
2 天の川   5.9
3 流れ星   5.10
4 ダイレクト 5.9 (実情に合わず。今は5・10b位?)
5 ネームレス 5.10c
6 彦星    5.10c         
7 左ルート  5.10c          
8 右ルート  5.10
9 S君    5.10
10 Nフェース(ハング) 5.10a


鷹取山ガイド

久しぶりの人工壁

2011-02-18 | クライミング


2/17、雨模様なので久しぶりに人工壁に行った。総勢11名。
Y氏の呼びかけで玄関前の超オーバーハングを登る人達が6人ほど集まった。みろく会員が3名。女性が2名。
T氏のプロ級の華麗なムーブにはただうっとり。T子さんのキョン足を多用したムーブにはなるほどと感心する。やはりオーバーハングはキョン足で天井に張り付かなければ登攀不能でしょう。
「懸垂なんて一回もできないわよ。」・・・やはり技術なのかなあ。
M氏いわく、「年齢を重ねても、人工壁は長く楽しめると思う。純粋に体のムーブを追求できるのが面白い。」確かに外壁ではあんな華麗な演技ができるところはめったにないし、あっても危険ですものね。

見てるだけでうっとりなんだから、自分ができたら相当気持ちよいだろうなあ。クライマーズ・ハイの極致を体験できそうだ。

写真は「熱い猫は写真と太鼓が好き」のブログより転用させていただきました。