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ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

[夢より短い旅の果て」 柴田よしき

2014-08-25 16:50:59 | 
  「夢より短い旅の果て」 柴田 よしき

  

四十九院(つるしいん)香澄は、大学時代に旅同好会に入り、旅に出たまま戻らない叔父、高之(タカ兄ちゃん)を探すため、
西神奈川大学鉄道旅同好会と「友好サークル」で交歓している東京聖華女子大学に入学する。

叔父は母の腹違いの弟で、年は香澄のほうに近くよく一緒に過ごし、香澄にとっては叔父ではあるが初恋の人ともいえるひと。

8編の連作で、それぞれの線の駅や列車の様子、車窓の景色などが書かれている。
〔横浜高速鉄道 子供の国線〕〔急行能登〕〔北陸鉄道浅野川線〕〔氷見線〕〔JR日光線〕〔飯田線〕〔沖縄都市モノレールゆいレール〕〔常盤線〕

叔父を探すために同好会に入り、会長の井上大五郎の助けを借り、叔父が行ったであろう線に乗るうち、
取り立てて好きでもなかった鉄道の旅が楽しくなっていく。
OB会で叔父の学友に会い話を聞き、叔父の彼女だった人に会い、知らなかった叔父の一面を探っていく。
旅の途中で出会った不可解な行動をとる女の人の謎。その人とのたびたびの出会いと真相。

「叔父は事故に巻き込まれたのか?自殺をしたのか?叔父の性格では周りに心配をかけたまま失踪するはずがない」
とこれからも探して行くところで終わっている。

~~~~~~~~~~~~

旅好き、鉄道好きにはたまらない作品でしょうが、一人で電車に乗れない私には、一人旅なんてもってのほか。
各駅停車の列車に乗り込み、全線乗ったら観光せずに、またそのまま戻ってくるなんて考えられない。
鉄ちゃん、鉄子には駅好き、列車好き、備品好き、廃線好き、時刻表マニアなど色々いるらしい。
推理小説でも、列車が関係しているトリック物はほとんど読みません。
「何時何分のどの列車に乗って、ここで殺人を犯して戻るのは無理。アリバイが、、、」なんてのは。

作者によると、続編を書くつもりをしていたら、震災があり鉄道が被災したためしばらく書けなくなったが必ず後編を書くそうです。
でないと、叔父の消息が分からないままで、すっきりしないもの。
どこかで何か事情があって戻ってこられなくなってて、生きていてほしい! 記憶喪失とか?

でもこの本を読んでいると、誰かが連れて行ってくれるなら旅行もいいなと思えてきました。
妹が退職したら二人でのんびり温泉旅行に行くのもいいな。そのためにはまたせっせと、500円玉貯金に励まないと。

 

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  ありがとうございます。


コメント (2)
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