「もいちどあなたにあいたいな」 荒井 素子

1977年 高校2年生の時に第1回奇想天外SF新人賞に応募して星新一さんの推薦で佳作入賞。
17才で作家デビュー、その当時新聞を賑わしていたのは覚えているが、作品を読むのは初めて。
菅原 大介と、妻の 陽湖、 一人娘の澪湖 (みおこ 大学3年生) 父の妹で叔母 水野 和 (やまとばちゃん)
4人の人物がそれぞれ、代わる代わる1人称で書いている。
やまとばちゃんは、小さい頃から不幸な出来事が重なり、そのたびにそれを乗り越え、周囲には強い女と思われている。
その彼女が、やっと授かった娘を5ヵ月で亡くしてから、様子がおかしい。
澪湖は、「やまばとちゃんは人格が替わっているのでは?」と疑い始める。
パラレル、ワールド、トリッパー 平行世界を旅し続ける永遠の旅行者。
以前読んだ、村上 春樹さんの、「1Q84」でも、青豆さんが高速道路を下りて違う世界に入り込んでいった。
あちらの世界とこちらの世界。SFは、結構面白い。
日本SF大賞をとった「チグリスとユーフラテス」は、以前 購入したまま本棚にある。
あと先になってしまったが、後日読みたい。