桃色東京塔 柴田よしき

警察小説 8編の連作
警視庁捜査一課の 黒田岳彦 。 出世コースを歩んでいたが、
ある事件の失敗で、 出世の道を閉ざされる。
過疎の村に、ほとんど立ち寄る確率の低い犯人の張り込みに出され、
そこで、警察官の夫を職務中に亡くした 小泉日菜子捜査係長と知り合う。
いくつかの事件を通して仕事にもふたりの関係にも変化が、、、。
星間商事株式会社社史編纂室 三浦しをん

星間商事の創立60周年のお祝いに、社長の肝いりで社史を編纂することになった。編纂室には、
それぞれに諸事情のある五人、川田幸代、みっこちゃん、本間課長、矢田信平、幽霊部長が選ばれる。
会社も社員もやる気のなさに、なかなか進まない中、会社の暗部と言うべき「高度経済成長の穴」に
行き当たり調べていくうちに、「サリメリの女神」の真相にたどり着く。
はたして、社史は完成するのか?
幸代の恋人洋平とのことや、趣味の同人誌「月間企画」の編集と仲間の事など、
ちょっと真面目で、ちょっとコミカルな展開。
次は、「舟を編む」を、買って来よう。