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豪州日記&よしなしごと Since 2005/6/16

Tax Returnプロジェクト(その1)

2006-09-10 00:38:46 | 豪州関係
日本では自営業以外はほとんどの場合が会社の経理がやってくれちゃう確定申告だけど、こちらでは個人の責任。会社は、年間で支払った給料と天引きした税金の合計額が記載された書類を作ってくれるだけで、そこからは個人と税務署のやり取りになる。

オーストラリアの経済年度は7月1日~6月30日までで、7月~10月末の間に確定申告をオンラインもしくは紙でやらなきゃいけない。
初めてで分からないことだらけなんだが、会計士にお金を払ってやってもらうのもつまらないので、自分でやってみようかと。
オーストラリアの税務署のWebサイトは一般人でも税金や確定申告についてよく分かるような仕組みや文書構成になってるので、まずはここを情報ソースにしてちょいにわか勉強してみる。

で、まずは所得税について。
恥ずかしいことに日本じゃ税金についてマトモに考えたことないので知らないんだけど(汗)、こちらでは年間の収入に応じて以下のように税率が決まってる模様(05-06経済年の税率)。

       収入            税率
カテゴリ1 $0 ~ $6,000      : 税金なし
カテゴリ2 $6,001 ~ $21,600   : 15c for each $1 over $6,000
カテゴリ3 $21,601 ~ $63,000  : $2,340 plus 30c for each $1 over $21,600
カテゴリ4 $63,001 ~ $95,000  : $14,760 plus 42c for each $1 over $63,000
カテゴリ5 $95,000 以上     : $28,200 plus 47c for each $1 over $95,000


毎月の給料からは一定の税金が天引きされるわけだが、この税率は「この月給で1年間(12ヶ月)働いたとしたらXXXドルになるので、カテゴリ3になるはず。従って今月の月給からカテゴリ3分の税率を天引きする」というように、決められる。
俺の場合、1年間で6ヶ月しか働いていなかったのだが、12ヶ月働いた場合の税率、つまりカテゴリが1つか2つ上の高い税率が毎月給料から天引きされていたため、確定申告することで結構なリターンが望めそうだ(うっしっし)。

あとは、仕事に関係した出費の税金控除の申請。
例えば俺の場合、個人で買ったコンピューターやITの雑誌や本、しまいには机や椅子までも仕事で必要だから買った、と証明できれば控除対象になるらしく、それらも一緒に申請する(レシートを取っておくことが必要)。
こっちで買い物すると、何を買ってもレシートに必ず「Tax Invoice」と書いてあるんだけど、それはそのせいか。
俺はコンピューター机と椅子を買ったので、それを申請できそう。
話を聞くと、みんなこのTax Return のためにせこせこレシートをためるんだそうだ。

と、Webの情報を見て、いやー、Tax Returnって良いことばっかりそうじゃん、と思って気をよくして、重い腰を上げて実際にやってみることに。

とりあえず、オンラインでやって途中で戻れなくなったりしたら嫌なので、紙バージョンの「Tax Pack2006」を近所のコンビニでゲットしてきた(無料配布)。



すると、これが8ページの申請書と、「申請書の書き方」のセットなんだが、「書き方」が136ページもの大作…。
しかも間違った情報を記入して申請すると下手すると脱税扱いになって罰金が科せられるため、読破しないといけないっぽい。

136ページもの英語(しかも税金ネタ)を読む気しないので、オンライン版に切り替えることに即決定。
オンライン版だったら間違った情報記入したらちょっとは警告とかしてくれそうだし。

てなわけで、ただいまソフトをダウンロードしてるとこです(そう、リッチクライアント)。
ダイアルアップで…(泣)。

話ずれるけど、こっちでは官公庁系のWebサイトが役割果たしてるなって再認識した次第。
税金に限らず、一般市民が政府関係のサービスを利用しようと思ったときには、まず関係した省庁のWebサイトに行って自分で情報を調べ、オンラインで申請する、というのが広く定着してる。
そして実際、大抵のサービスはオンラインで出来ちゃう。
日本では未だに「平日休みとって市役所行くか~」なのかなぁ。
まぁ概してITとかテクノロジーでは日本人から見るとちょっと遅れてる感じがすることがよくあるオーストラリアだけど、この点は逆かな。

続きはまた今度。