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DAZN観戦 2020年J2リーグ第20節 モンテディオ山形vsギラヴァンツ北九州

2020-09-21 18:35:58 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の山形の記事はこちら(10節・京都戦)
※前回の北九州の記事はこちら(13節・大宮戦)

首位の座を長崎から奪い、尚もひた走っている北九州。
もはや「J3上がり」と言うのも失礼な感じですが、果たしてこの好況ぶりはいつまで続くのか。

前節・新潟戦は、終盤攻められっぱなしとなった苦しいゲーム。
しかし2点のリードを最後まで守り切って制し、しぶとさも着実に身に付きつつあります。
勢いだけではいずれ失速するのは明白ですが、リーグ戦も折り返しが近付き、一種の力強さも身に付きつつあるでしょうか。

この日は山形との対戦、一週間空いた事もあり前節と同じメンバーで臨んだ北九州。
前半3分、國分の縦パスを受けた町野が左へ展開、椿が奥に切り込んでグラウンダーでクロス。
これにディサロ燦シルヴァーノが合わせてシュート(ブロック)と、早くもゴールへの執着を発揮するエースストライカーのディサロ。
その姿勢が早々に結果に表れます。
6分、この場面も國分の縦パスからで、しかし今度は右サイドに開いたディサロへのパス。
ここからディサロはドリブルでエリアへ近付くと、突如左足を振り抜き、放たれたシュートは山形ゴール左隅へと突き刺さり。
NDソフトスタジアムを静寂に包み込む一撃が炸裂しました。

7分にも、パスワークから椿がエリア内へ進入するチャンスを作った(シュートまでは行けず)北九州。
その後も9分に高橋大悟のクロスから町野がヘディングシュート(枠外)、11分には高橋大がミドルシュート(枠外)と攻め立てます。
但しこの2つはロングパスからの攻撃で、自慢のパスワークが影を潜めつつ、となって来た所で山形の攻勢が幕を開けます。

北九州程パスの細かさは無いものの、しっかりと繋ぎサイド攻撃を主にしつつ、中央へ縦パスを通してチャンスを量産していきます。
14分、GK櫛引がグラウンダーで縦パスを入れると山岸がフリック、これを受けた中村充孝がドリブルで前進。
そしてペナルティアーク内で北九州・岡村に倒され、反則・絶好の位置での直接フリーキックに。(岡村に警告)
このFKに中村駿と中村充がキッカーの位置に立ちます。
中村が2人並び立つ、何て事を考えていた刹那、中村充のフェイントから中村駿のキックが炸裂。
ゴール右上を強襲したこのシュートですが、ゴールバーを直撃し、フェイントの後に前進していた中村充が詰めたもののヘディングはコントロールできず枠外に。
紙一重でチャンスを逃してしまいました。

序盤戦の不振を経て、3バックから4バック(この日は4-2-3-1らしい)へとフォーメーションを変更した山形。
それは一定の成果を挙げ、10節こそ敗れたものの以降は5戦で4勝1分と上々の出来に。
建て直しはなされた、と思ったのも束の間、16節からは未勝利で現在に至っています。

最後の勝利となった15節・琉球戦は4-1と大勝でしたが、非常に危なっかしく、相手の決定力が上々ならば10節・京都戦のようになっていたような内容でした。
その後暗転するのですが、今度は逆に、山形が押す試合内容が続いているにも拘らず点が取れない展開の連続。
そしてこの日を迎え、理想通り相手を押し込む展開には持ち込んだものの、ビハインドを抱えてしまったのは想定外。

FKの後も、19分に中村駿がミドルシュート。(ブロック→GK永井キャッチ)
20分には山岸がヘディングシュート(GK永井キャッチ)、21分には低いクロスにヴィニシウス・アラウージョが合わせてシュート(枠外)と、山形が攻め立てる試合内容。
しかしずっと攻撃を続ける事は出来ず、次第に失速して飲水タイムに入り、明けた後は北九州がボールを繋ぐ展開に移っていきます。
山形は攻撃機会を得ても、オフサイドを量産してしまいチャンスを作れずに時間を消化。

再びペースを取り戻した山形でしたが、既に前半も終了間際。
アディショナルタイムに突入し、右サイドで山田が前進の姿勢からヒールパス、一旦はカットされるも中村充が奪い返して攻撃続行。
右→中央と繋いでいき、中村充のシュートがブロックされ、エリアへ浮かんだボールを加藤大樹がボレーシュートにいったもののこれもオフサイド。(シュートはバー直撃)
前半良い攻撃を見せた山形ですが、結局得点出来ずに後半へ。

後半最初にチャンスを作ったのは北九州でしたが、ここもロングボールからでシュートには持ち込めず。
北九州得意のポゼッションから自在に翻弄される、そんな展開にされない限りは山形にもチャンスはある。
そんな予感の通り、以降山形が攻勢に。
後半3分にヘディングシュート(枠外)、6分に松本のクロスを収めて反転シュート(枠外)と、攻撃の中心である山岸がシュートを重ねていきます。

そして直後の7分、岡崎の縦パスを受けた山岸が裏へスルーパス、走り込んで受けた中村充がGKと一対一になる絶好機。
しかし逆サイドへのヴィニシウスのパスを選択したものの、中途半端な弱い浮き球となり、GK永井に当たってモノに出来ず。

その後9分に北九州が町野のヘディングシュート(枠外)を挟んでも、尚も山形のペースは止まらず。
11分には右サイドから山岸がドリブルでエリア内に入り、中央へ横パスが送られるとヴィニシウスがシュート。
しかしGK永井がファインセーブで防ぎます。

北九州の攻撃はキッチリと遮断し、自身の攻撃は着実にアタッキングサードに持っていく山形。
しかしその副作用か、自分達のリズムに嵌りすぎていた感もあり。
21分に中村駿が左に展開し、松本と加藤大の2人でサイド突破を図ったものの、左サイド奥で加藤大がオフサイドを取られて攻撃終了。
やや自分達の攻撃に没頭しており、注意が疎かになっていたような場面でした。

結局この攻勢で得点する事が出来なかった山形。(20分にヴィニシウス→北川へ交代)
すると飲水タイムを挟んだ後、前半同様にペースを失い、迎えた最初の北九州の攻撃。(26分)
左サイドを椿・永田(野口と交代で出場・14分)が突破し、永田のクロスがブロックされてコーナーキックに。
キッカー福森のクロスこそクリアされたものの、國分が拾って再びエリア内へボールを入れると、岡村がヘディングシュート。
飛び出したGK櫛引も防げず、ボールはゴールに吸い込まれて追加点。
岡村はGK櫛引と交錯して負傷交代となりましたが、貴重な得点を挙げてお役御免と、ちょっと格好良い形に。(河野と交代、同時にディサロ→鈴木へと交代)

その後も諦めの姿勢は見せずに攻める山形でしたが、以降は北九州も守備的にシフトし、今までのようにチャンスを作れず。
逆に24分にカウンターを浴びる(シュートまでは行けず)など、試合運びで上回られる展開になってしまいます。

流れを変えたい山形、32分に加藤大・中村充・山田→南・大槻・末吉と3枚替えを敢行。(大槻・北川の2トップ、山岸が左サイドハーフへ)
勝負を賭けにいきます。
反対に北九州は、34分に福森が負傷交代(川上と交代、同時に椿→新垣へと交代)と、スクランブルを余儀なくされます。
村松が右サイドバックへシフトし陣容を整えますが、以降は三度山形が攻勢を強める展開に。

しかし既に後半も終盤を迎え、中央の守備を固めた北九州に対して以前のような好機は生まれず。
サイド突破を足掛かりとして何とかこじ開けようとする山形ですが、時間も進み焦りもちらつく状況では中々形になりません。

そんな山形に対し、北九州はマイボールになり敵陣深めに切り込んでも、無理にシュートは狙わずキープに専念。
そのままATに突入してもペースを崩さず、時計の針を進めていきます。

焦れる山形、唯一と言っても良い好機は北九州のパスミスを北川が拾ってから。
右サイドから南の中央へのパスを岡崎がポストプレイ、浮いたボールを中村駿がボレーシュートしたものの、ゴール左へと外れ。
その後も攻めますがパワープレイに終始し、結局スコアを動かせないまま試合終了の笛を聴く事となりました。

再びの5連戦の初戦、しっかり首位固めを果たした北九州。
監督の小林伸二氏は、その長い経歴の中色々と率いるクラブを代えて現在に至ります。
その中で4年間、この日の相手であった山形の監督を務めたキャリアを持ち、その間に山形は3年間J1で戦うという最良の結果を叩き出しました。
それも10年前の話となり、当時の守備重視のサッカーとは一味違う趣の、現在の北九州並びに小林氏のサッカー。

もうすぐ折り返しを迎える今季の日程で、前半を突っ走った北九州は果たして止まらないのか、それとも他クラブの奮起は見られるのか。
それは不明までも、今季のJ2の注目点に真っ先に上がるまでに伸し上がり、今後も目は離せないでしょう。


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