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DAZN観戦 2023~24AFCチャンピオンズリーグ グループH第1節 メルボルンシティFCvsヴァンフォーレ甲府

2023-09-24 15:04:50 | サッカー視聴記(2023年その他)

<両軍スタメン>

  • 甲府は前試合(35節・ヴェルディ戦、1-1)から全とっかえのスタメン。
  • 35節スタメン→ベンチメンバーも蓮川・三浦・宮崎・三平と4人のみ。
  • メルボルンのメンバーの表記はyahooスポーツナビに準拠。

甲府ベンチメンバー=GK山内 山本 蓮川 三浦 品田 三平 宮崎 ジェトゥリオ ピーター・ウタカ


ひょんな事から、J2からACLに参戦となった甲府。
しかし二足の草鞋を履くその戦いに挑む前に、編成面で慌ただしい整備を強いられた感があり。

何といっても須貝が(鹿島に)引き抜きに遭ったのが唐突の出来事で、彼の穴は松田の獲得で何とか埋め。
その見返りのように鹿島で干され気味だった中村の再加入があったり、GK河田の負傷離脱に伴い京都からGKウッドの獲得があったりと、緊急感の強かった夏の移籍市場となりました。

そうして迎えたグループリーグ、初戦はアウェイつまり海外への移動となり。
行先はオーストラリアでしたが、そこでも(日程的に都合のいい)直行便が無く25時間掛けての移動を強いられるというイレギュラーを体験する事に。
相手はメルボルン・シティFC(以下メルボルン)で、同じメルボルンの都市にメルボルン・ビクトリーFCが存在するという、日本でいう横浜や大阪のような立ち位置でしょうか。

クラブ初の海外遠征という事で、色めき立ったのは選手だけでは無く、サポーター一同も大勢集まり。
相手のメルボルンに見劣りしない程の声援を終始ピッチ内に届けていました。

その立ち上がり。
最終ラインからパスを繋ぐスタイルのメルボルンに対し、甲府は得意手であるハイプレスで主導権を握ります。
前半3分に、立て続けにセンターバックの神谷・井上が前に出てのパスカットを見せてそこからショートカウンター(いずれもシュートには繋がらず)に持っていったのがその始まりとなり。

メルボルンは5分に中盤3枚の関係性で巧く繋ぎ、アタッキングサードでウイングが持つ絵図に持っていき、そこからウガルコビッチのミドルシュート(枠外)で最初の矢を放ち。
ここからペースを掴むかと思われましたが、以降も甲府のプレッシングの前に思うようなビルドアップが出来ず。
7分にロングパスをカットした関口がすかさず裏へミドルパスを送り、足下で受けた松本孝がエリア手前からシュート。(レイスがブロック)
持ち込んだ左コーナーキックからは、キッカー佐藤のクロスをクリアにいったメルボルン、そのボールが逆方向へと飛んでポストを叩くというあわやという場面もあり。

メルボルンのビルドアップは、アルスランがボランチの位置に降りて典型的なボックス型を作る最終ラインから始められ。
対する甲府はセンターバックに果敢にプレッシャーをかけ、サイドで詰まらせるか、ボランチに出された所をこちらもボランチの佐藤・林田が前に出る形で奪いにいくスタイル。
完全ターンオーバーを強いられたメンバーながらも、逆にウタカやクリスティアーノが不在なため、そのフレッシュさを感じさせるプレッシャーにより良く効いていました。

苦戦するメルボルン、14分辺りから両WGのサイドを入れ替え、ヤコリシュが左・ロパーネが右に。
しかし依然としてサイドで詰まる状況を改善出来ず、17分に右サイドで詰まらせて敵陣深めでのスローインに持ち込んだ甲府。
そこからの繋ぎで逆サイドに持っていき、クロスでは無く細かいパスワークでの崩しを選択し、鳥海が左ポケットからシュートしましたが惜しくもサイドネット外側に。
22分にはパスミスを中盤で拾い、飯島がドリブルする所を倒してしまったウガルコビッチが反則・警告を受けるという具合に被害が広がっていきます。

後は決めるだけといった甲府ですが、24分には逆にメルボルンが深めでカットしてショートカウンターに。
左サイドからポケットを突き、アルスランが奥からシュートするもGKウッドがセーブと、油断大敵という警告となります。
ようやく手応えを掴んだメルボルンにより、ここから甲府もハイプレスに難儀する展開となり、GKウッドのフィードで逃げる状況が増え。
一進一退ななか、28分には関口の右からカットインを経てのミドルシュートがゴールを襲い。(GKヤングセーブ)

30分に再度WGを入れ替えたメルボルン、ヤコリシュ・ロパーネともにスタートの位置に戻り。
その直後にサキのパスカットから好機を作り、右ポケットでパスを受けたヤコリシュがシュートするもブロックを掠めてゴール左へと外れ。
ここからCKを2本続けるなど押し込み。
ようやく本領発揮といった流れでしたが、33分に武富のパスカットから好機を作った甲府(シュートには繋がらず)によりそれも途切れてしまいます。
直後にはプレスバックした飯島の反則気味のボール奪取によりショートカウンターとなり、鳥海のスルーパスに松本孝が抜け出して受ける絶好機に。
しかしエリア手前で放った松本孝のシュートはGKヤングがキャッチと、FWの決定力不足という形でターンオーバーのしっぺ返しを食う甲府。(15分にも松本孝がGKと一対一に持ち込むも、シュートはセーブされる)
37分に再び甲府の好機、鳥海が左ハーフレーンをドリブルする所をグッドに倒されて反則、エリアからすぐ手前の直接フリーキックというこれまでとは違った形が生まれます。
キッカーは佐藤で、もう片方キッカーの位置に居た小林が前方の飯島のポジショニングに指示を出す最中に蹴る事で意表を突き。
しかし放たれたシュートはゴールバー直撃と、後一歩でモノに出来ません。

その後は甲府がボールを握って攻撃し、それを防いだメルボルンがカウンターを仕掛ける(44分)という逆転現象に。
しかしともにシュートを放てず、スコアも入らないまま前半を終えます。

初の海外での試合で、予想以上の善戦を見せる甲府。
ハーフタイムに宮崎を投入(武富と交代)と勝負にいく采配で、スコアを動かし勝ち点3を得る事が出来る注目を浴びる事に。

メルボルンのキックオフで後半が始まると、その攻撃で後方からミドルパスを右へと送り、そこにマクラーレンが開いて関わる事で敵陣で攻撃を展開。
前半あまりボールに関われなかったCFのマクラーレン、変化を付ける事で試合展開を動かさんとしましたが、結局ここからはフィニッシュに繋がらず。
その後は一進一退ながら、やや甲府が優勢に見えるという前半とさほど変わらない状況に。

そしてフィニッシュに辿り着いたのも甲府で、6分関口の中盤右サイドでのパスカットから攻撃に入り。
敵陣で細かく繋ぎ、交代で入った宮崎が左ポケットで持つ展開に持ち込み、カットインシュートを放ったものの枠を捉えられず。

何とか試合を落ち着けたいメルボルン。
ビルドアップの安定化を図らんと、最終ラインは右サイドバックのタルボットが残る3枚の布陣へとシフト。
左SBのベヒッチが高めを取るという左肩上がりの状態を作り、一列前はアルスランとサキどちらが降りて来るかを流動的にするという3-2の形で、甲府のプレッシングをいなす体勢を作ります。
これでショートカウンターを受けるという形は減りましたが、敵陣に運んでも、甲府の機動力は素早いリトリートにも表れるためそこからの崩しは果たせず。
ここら辺は前半からクロスに頼らず、あくまでポケットへの進入を狙うチームらしく、そのアイデアが防がれると戻して作り直すしか無くなり。

逆にその間隙を突くように甲府は13分、佐藤の自陣でのカットから鳥海・宮崎の2人で素早く前へ運び、エリア内から鳥海のシュートが放たれますがGKヤングがセーブ。
直後にウタカを投入(松本孝と交代)と、ここでストライカーのクオリティに託す姿勢とをります。

しかしメルボルンも、15分過ぎ辺りで再度WGの位置を交換。
移ったヤコリシュと、高めに上がるベヒッチとの関係性から、以降左サイド中心にボールを握る体勢に。
18分には長らく繰り広げられたパスワークから、一瞬の隙を突いてベヒッチが左ポケットへスルーパス。
そこに走り込んだマクラーレンがシュートしますが、GKウッドがキャッチ。
続く19分には相手のトランジションの隙を突き、スルーパス一本で走り込んだマクラーレンがシュートという好機に持ち込みましたが、これも神谷のブロックに阻まれ。

守勢を強いられるようになってきた甲府、20分に再びベンチが動き三平を投入。(飯島と交代)
レギュラー陣を増やす事で攻撃のクオリティを保ちにいきます。
その機動性が懸念材料のウタカも、21分には相手最終ラインのミスを突いてボール奪取(しかしすぐに奪い返される)と、プレッシングサッカーへの順応を見せ。

23分にメルボルンが再びアタッキングサードに持ち込んでのパスワーク、今度は右へとサイドを移したのちのポケットへのスルーパスに、SBのタルボットが走り込み。
クリアされてCKに持ち込み、キッカー・サキのクロスがクリアされた後もボールを繋いだものの、三平が奪った事で甲府のカウンターに。
素早く敵陣右サイドに持ち込み、ここから中央へのパスワークでの崩しを選択した末に、ウタカがシュートを放ちましたがレイスのブロックに阻まれます。

その後もメルボルンがボールを握るも、甲府の守備陣の前に難儀する展開。
次第にこれまで殆ど使わなかったワイドからのクロスへと傾倒していくも、打開策とはなりません。
ようやくメルボルンベンチが動いたのが29分で、ロパーネ→アントニスへと交代します。
当初はロパーネの位置の右WGを務めたアントニスでしたが、のちに(38分辺り?)またもWGの位置を入れ替える事に。
これに対し甲府も、サイドハーフの位置を入れ替える事で対抗し、鳥海が左・宮崎が右に。

その後は甲府がペースを取り戻し、敵陣での展開が続きます。
しかしその最中の33分に、佐藤が足を攣らせてしまう事態が発生し。
倒れずにプレーを続けた佐藤、その間に交代の準備をする甲府ベンチ。
尚も攻める事を選択した甲府ですが、36分に鳥海が奪われてメルボルンのカウンターチャンスとなり、アントニスが右ポケットへ進入してからのパスでサキからクロスが上がり。
そしてファーサイドでマクラーレンがバイシクル気味に合わせましたが、ジャストミート出来ず浮いたボールをGKウッドにキャッチされ。

何とかメルボルンの攻撃を凌ぎ、交代までこぎつけたものの、その際に井上までも足を攣らせてしまったようであり。
すかさず投入する手はずだったジェトゥリオをキャンセル、蓮川に代えた事で尚も待たされる佐藤の交代。
ようやく果たされたのは40分の事となりました。(井上・佐藤→蓮川・品田)

トラブルがあったものの、以降攻撃権を握る甲府。
43分にベヒッチのコントロールミスを突き、奪って前進する宮崎がベヒッチに後ろから引っ張られた事で反則・ベヒッチに警告。
44分・45分と立て続けにウタカがエリア内からシュートを放つ好機となりましたが、いずれもブロックに阻まれ。

以降も、ボールを握って何とか好機を作らんとするメルボルンの思惑を退ける甲府。
アディショナルタイムに2枚目のカードを使ったメルボルン(タルボット→スープライアン)でしたが、結局交代は2人のみに終わり。
流れを変えるべくの選手も手段も少なかったのでしょうか。(ちなみに元浦和のナバウトが所属も、故障により離脱中)

結局甲府も最後までゴールを奪う事が出来ず。
ATに再度ウタカにシュートチャンスが訪れ、左から小林のマイナスのクロスに合わせたものの、再びレイスがブロック。
この際腕に当たったとしてVARチェックが挟まれるも、直ぐにノーファールの判定が下され実りませんでした。

初陣は引き分けに終わりましたが、初の勝ち点(1)を得るという具合に手応えは上々であり。
今後もタイ(ブリーラム・ユナイテッドFC)・中国(浙江職業足球倶楽部)への遠征が控えますが、リーグ戦とも兼ね合うなか何とか乗り越えて欲しいものです。

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