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DAZN観戦 2022年J2リーグ第6節 モンテディオ山形vs東京ヴェルディ

2022-03-28 16:17:27 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の山形の記事はこちら(4節・甲府戦、1-1)
※前回のヴェルディの記事はこちら(2節・栃木戦、3-0)

<前節からの変更>

山形=アンダー代表に参加の木村・半田に代わって、それぞれセンターバックに野田・右サイドバックに川井が入る。その他は変わらずも、ベンチメンバーには4人が新規で入り、その中には新外国人チアゴ・アウベスの名前も。(その他は小西・松本怜大・坂本)

ヴェルディ=こちらもアンダー代表参加の馬場(CB)・山本(アンカー)が抜けたが、それに併せて5人も入れ替えたスタメン。馬場→ンドカ・ボニフェイス、山本→加藤弘堅の他、GKが高木和→長沢・右インサイドハーフが石浦→阿野・センターフォワードが新井→佐藤凌我に代わり、佐藤凌以外は今季初スタメン。ベンチも控えGKに佐藤久弥が入った他、佐古・宮本・橋本と初のメンバーが名を連ねる。

スタメン

代表ウィークである今節、A代表だけでなく、アンダー代表(U-21)もドバイ・カップを戦うために召集され。
J2クラブ所属のメンバーも少なくなく、この試合の山形・ヴェルディでは2人ずつが招聘されチームを離れる事となりました。(なお山形・木村は前節退場で出場停止なため、どちらにしろこの試合は出れず)

その他の共通点としては、2チームとも監督が前年のシーズン途中に就任したという事でしょうか。
そのため前年のチーム作りは、前監督の引継ぎと言う意味合いが強くありました。
今季も山形・ヴェルディともにシステム的には変わっていないものの、オフを挟んだ影響は確実に出ているようで微妙な差異が見られ。

山形は前年の勝ちパターンである、先行逃げ切りの戦いが雲散霧消しかけている状態。
前節(仙台戦・2-3)のように、逆に先行されても撃ち合いに持ち込めているのは好材料でしょうが、成績的にもここまで1勝止まりと停滞気味であり。
一方のヴェルディは、ボールポゼッションが持ち味であったものの、今季はそれほど激烈と言う訳では無く。
ロングボールでの組み立てや、攻守の切り替えに重点が置かれてのチーム作りが果たされ、ポゼッションは前年までの名残の部分という感じ。
ただしそれによりチームバランスは着実に向上しており、それがここまで無敗(3勝2分)の好成績に繋がっているでしょうか。

試合が始まり、立ち上がりからヴェルディは裏狙いのロングボールを軸とする立ち回り。
ポゼッションによる攻撃は前半5分に敢行し、サイドチェンジも絡めてパスを多く繋ぐも、結局最終ラインに戻して作り直し。
しかしその直後にパスミスで山形・藤田に奪われてショートカウンターを受けてしまう(シュートまではいけず)という具合に、ボール保持に支障をきたしているような部分が散見されました。
左サイドに梶川が開き、左ウイングの杉本が中に絞るという可変を軸にしているようでしたが、中々うまい具合にボールを運べず。

そんな浮足立つヴェルディに対し、山形の7分の攻撃。
右サイドで川井が裏へロングパスを送り、受けた藤本を経由して山田康太にボールが渡ると、斜めへと前進してエリア内右からシュート。
グラウンダーのボールがゴール左を鋭く襲うも、ポストを直撃してしまい惜しくもゴールならず。
この目が覚めるような一撃を切欠にペースを掴む山形。
右SBに半田が不在なため「偽SB」的な攻撃は影を潜めたものの、逆に川井がシンプルに仕掛ける事で程よいギャップとなっていたでしょうか。

19分、中盤でボールの奪い合いが発生し、それにより激しいトランジションの末にヴェルディの攻撃に。
ンドカのボール奪取から加藤弘→加藤蓮と渡り、加藤蓮が長いドリブルを経て中央からミドルシュート。(ブロック)
持ち味である攻守の切り替えからの好機を生みましたが、こうしてトランジションの連続となれば、それだけ状況が不安定になるという事でもあり。
この場面はたまたまヴェルディサイドに針が振れたものの、安定性に欠ける風に映りました。

その不安は的中し、22分に野田が前に出て中盤で奪い山形の攻撃。
拾った藤本からエリア内右へスルーパスが送られ、走り込んだ國分からのグラウンダーのクロス、ヴェルディ・ンドカが滑ってブロックするもこぼれ球を藤本がシュート。
前に出たGK長沢がこれをブロックするも、左へこぼれたボールを山田康が詰めてゴール。
ショートカウンター気味に、2試合ぶりの先制点を挙げた山形。

その後もヴェルディのビルドアップは乱れがちで、山形はそれを執拗に突き。
27分に山﨑がボールカット、南からのスルーパスで川井が右サイドからクロスを入れるもブロックされてコーナーに。
そのCKから、クリアボールを拾った川井がシュートするも枠外に。
何とか山形の攻撃を切ったヴェルディでしたが、その直後にあろう事か、最終ラインで奪われてしまい再度山形のショートカウンター。
加藤大樹のボールカットから、山田康のパスをエリア内左で受けた藤本、ボールキープからの切り返しを経てシュート。
ゴール右へと綺麗に突き刺し、早い段階で2点目を奪いました。

2点差となり、その後ヴェルディは開き直るかのように果敢なプレッシングを掛けます。
敵陣でのボール奪取も何度か発生させるも、シュートに繋げる事は出来ずに時間は進み。
44分には再び激しいボールの奪い合いが発生し、こぼれ球を谷口が縦パスを送ってヴェルディの好機。
佐藤凌のポストプレイがこぼれた所を繋ぎ、阿野が右ハーフレーンで持ち上がってエリア内へスルーパスを送り、走り込んだ小池がシュート気味のクロスを入れるもゴール左へと流れてしまい。
今季まだ得点の無い小池、この場面でもそれを気に留めてかシュートかクロスか迷ってしまったようでありました。
結局2-0のまま前半が終了。

ハーフタイムに2枚替えを敢行するヴェルディ、加藤弘・杉本→森田・新井へと交代。
この日スタメンから外していた新井を、切り札として起用してきた堀孝史監督。
キックオフから早速左サイドアタックを敢行するヴェルディ、阿野のスルーパスに新井が走り込み。(繋がらず)

2点差として、今度こそ勝ちパターンをなぞりたい試合展開になった山形。
それでも普段通り、守り切るという意思は見せずにチャンスがあれば追加点を狙いにいく立ち回りを敢行します。
後半5分には敵陣での藤田のボール奪取から、山田康が中央からミドルシュート。(GK長沢キャッチ)
しかしヴェルディの攻勢を受け、8分には山田拓巳がGKへのバックパスをミスしてCKを与えるなど、押されている感が強くなっていきます。

後半のヴェルディの攻撃としては、新井の存在感でプレッシャーを与えての、逆の右サイドで前進してクロスに辿り着く場面が増大。
谷口や梶川が右サイドへ長いパスを送り、受けた山越を中心に前進を果たしてCKを数多奪い、フィニッシュを狙いにいくといったものでした。
そして14分、左サイドのスローインからパスワークで中央へと渡り、ンドカのエリア内右へのミドルパスに小池が走り込み。
小池は足から跳び込んでダイレクトで折り返すと、中央で走り込んだ佐藤凌が合わせシュート。
ゴールネットを揺らし、テーマであった長いパスが軸の攻撃で1点差に迫るヴェルディ。

相手の圧に屈した感の山形は、以降ポゼッションを高めて敵陣で展開する時間を長く作り。
勝負のパスを中々入れず、相手をじらしつつの攻撃でリードしているチームらしく振る舞います。

しかしそれも永遠には続かず、ヴェルディは今度は左サイド中心に攻撃し、当然その中枢を担うのは新井。
23分左サイドで持った新井が前進からのカットインを経て低いクロスを送り、中央で森田が足から跳び込むも僅かに合わず。
続く24分には阿野が中央のドリブルからシュート、ブロックされたこぼれを左サイド奥で新井が拾い、細かいタッチでのカットインからクロス。
ファーサイドで小池が頭で合わせるも枠を捉えられずと、徐々に山形守備陣を抉っていき。

そして27分自陣でボール奪取した佐藤凌からの攻撃、森田を経由して新井に渡ると、左ハーフレーンをドリブルで持ち運ぶ新井。
そしてエリア手前で切り返して山形・南をかわし、すかさずシュートを放つとゴール右へと突き刺さり。
もう一つのテーマである素早い切り替えから得点を奪い、ヴェルディがとうとう同点に。

直後に小池→バスケス・バイロンへと交代し、逆転への機運を高めるヴェルディでしたが、そこに落とし穴が。
29分の山形、右サイドで山田康が加わってのパスワークで前進し、川井のクロスが上がると中央で藤本がヘディングシュート。
ヴェルディ・ンドカとの競り合いを制し、ゴール左に突き刺します。
すかさず勝ち越しに成功した山形。

落胆しかねない失点を喫したヴェルディ、その後も新井が左サイドでのボールキープからCKを得て、諦めずに反撃。
キッカー梶川のクロスをGK後藤がパンチングし、跳ね返りを拾った阿野がミドルシュートするもブロックで防がれ。

33分に初のカードを切った山形、藤本と國分に代えて鈴木とチアゴを投入。
尚も追加点を狙い、34分右サイドで鈴木スルーパス→チアゴ走り込んで中へパス→鈴木さらに横パスと投入された2人で好機を作ると、山田康が中央からシュート。
しかしGK長沢がセーブし、何とか4点目は渡さず。

以降ポゼッションを高めてヴェルディは攻め込むも、中々後一歩が踏み込めず、戻して作り直しとなるシーンが多く。
それでも39分、右サイドでのバイロンのキープから中央→左へとサイドを移し、新井が仕掛けて奥からマイナスのクロス。
中央で受けた阿野のパスを経て梶川がシュート、GK後藤がセーブして右にこぼれた所をバイロンが詰めるも、シュートはゴールポストを直撃してモノに出来ず。
決定機を逃してしまったヴェルディ。
その後も40分に阿野→橋本に交代(新井が左WG→IHへシフト)、44分に山越→佐古に交代(加藤蓮が左SB→右SBへシフト)と、カードを使って攻勢を掛けにいき。(山形も41分に加藤→河合に交代)

そしてアディショナルタイムを迎え、左サイドでの新井の仕掛けから先程と同様にサイドを移し、右のバイロンへ。
こぼれた所を拾いにいったバイロン、ここで山形・山田拓に反則を受け、FKを得ます。
右サイドエリア脇という位置から、キッカー・バイロンがクロスを入れると、ファーサイドでンドカが折り返し。
そしてその逆で谷口がヘディングシュート、放たれたボールは柔らかい軌道で対角線を捉え、ゴール左へと吸い込まれ。
再び追い付き、ベンチ前で歓喜の輪を作るヴェルディ。

残り時間も少ない中、最後の攻勢に入ったのは山形。
左CKを得て、キッカー川井は先程のヴェルディFKと同じくファーサイドへクロス、そして折り返すというパターン。
河合の折り返しがクリアされ、中央にこぼれた所を山田康がシュート、しかしヴェルディ・佐古が反応良くブロックして防ぎ。
フィニッシュには辿り着くも、やはり時間が決定的に足りず、3-3のままで試合終了の笛を聴く事となりました。

無敗を守ったヴェルディに対し、再び勝ちパターンに乗れない試合を演じてしまった山形。
撃ち合いの連続は面白くあり、本格的な攻撃サッカーの色は出始めているものの、逆に結果が出ない状況となり。
木村・半田不在の状況は次節も続き、その状態で首位チーム(横浜FC)とぶつかる事となりますが、何とか耐えたい所でしょう。


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