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DAZN観戦 2020年J2リーグ第38節 レノファ山口FCvsヴァンフォーレ甲府

2020-12-04 18:50:24 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の山口の記事はこちら(35節・ヴェルディ戦)
※前回の甲府の記事はこちら(35節・磐田戦)

目下6連敗中の山口、順位的にもテールエンドの位置から動く気配が無くなってきました。
4-3-3というフォーメーションは不動であり、前回で述べたディフェンスラインのテコ入れで安定感は増したものの、攻撃力不足に泣き敗れる事が多くなり。
中盤から前目のポジションは色々入れ替えていますが、この日は河野をトップ下の位置で起用。
ややもするとイウリとの2トップで4-4-2という布陣かもと試合前は思いましたが、基本フォーメーションは弄らずに挑みました。

試合が始まり、立ち上がりは未だ昇格圏内入りの可能性を残している甲府が優勢。
前半1分にいきなり、エリア内で橋爪がボール奪取してシュート(ゴール左へ外れる)という場面を作ると、その後も山口ゴールに迫ります。
3分にも宮崎がパスカットから、長い距離をドリブルしてエリア内右へと進入しシュート。(ゴール左へ外れる)
5分には山本が裏へとロングパスを送り、エリア内で松田がボレーシュートを放つもオフサイド。
今季は慎重な立ち上がりが目立つ甲府の戦いですが、崖っぷちという事もあり果敢に攻勢を掛けていきました。

しかし10分を過ぎた辺りから、慣れを見せたか山口も反撃に。
14分に敵陣でのカットから、森がエリア手前中央からシュート。(ゴール上へ外れる)
16分には高井がエリア内左へと進入、一旦奪われるも森がエリア内でパスカット、そのままシュートしますがGK岡西がセーブ。
甲府と同様、敵陣でのボール奪取をフィニッシュにまで繋げていきました。

これを受けて甲府のビルドアップは、最終ラインで揺さぶったのちの裏狙いのロングパス中心に切り替え。
相手がプレスに出た所を突くスタイルで攻撃を仕掛けていきます。
太田や泉澤といったサイドアタッカーが軒並み欠けていたので、これが最善の方策という事だったでしょうか。
その中でも、右ウイングバックで起用した橋爪が度々跳梁を見せます。
この試合が今季初出場、長期離脱から復帰して久々の出場でモチベーションも最高潮となっていたでしょうか。
17分には武田のロングパスを受けて右サイド奥へ進入した橋爪、クロスを上げると見せかけてシュートを狙いにいった場面も。

その後19分に甲府が、橋爪が手前からスルーパス気味に低いクロス、これを松田がボレーシュート。(GK吉満セーブ)
直後に山口が、森のクロスをファーサイドで河野がヘディングシュート。(GK岡西セーブ)
ともにサイドからのクロスが決定機に結び付くなど、互角の様相となってきた所で飲水タイムへ。(23分)

明けたのち甲府が動き、躍動する橋爪を左シャドーに変更、宮崎が右WBの位置に回りました。
しかし配置転換が馴染まないのか、山口に流れが傾きます。
27分には池上のラフなロングパスがエリア内左で河野に通り、彼から受けた高井がループシュートを狙うも枠外に。
31分には右サイドで森がキープ、川井とのパス交換ののち中央へ送り、池上の裏へのパスをイウリが受けてエリア内右へ。
そして対角線を狙ったシュートを放ちましたが、ゴール左へと外れ。

ゴールを脅かされましたが、その後は甲府ペースへと傾き、ロングボール主体で攻撃を作っていきます。
36分には中塩のロングパスで一気にエリア内へ、橋爪が受けてマイナスのクロスが繋がらずも、以降もボールを繋ぎ左から中塩がクロス。
ファーサイドで橋爪が折り返し、ラファエルがヘディングシュートに持っていきましたがGK吉満がキャッチ。

以降は山口がポゼッションを続けるも、好機に結び付かない時間が長くなり。
最終盤には再び甲府のターンで、45分~アディショナルタイムにセットプレー攻勢。
最後のコーナーキックで、キッカー荒木のクロスを中央でラファエルが合わせ、ファーへ落とされたボールに武田が足から跳び込むもシュートは枠に向かわず。
甲府がフィニッシュで終えましたが、前半はスコアレスで終了。

昇格に向けて今後全勝する事が望まれる甲府。
34節・愛媛戦の順延で1試合多く残しているとはいえ、これまで引き分けを膨らませたツケでもあり。
16引き分けは今季最多であり、そのうちスコアレスドローが6試合。
1-1が7試合と、守備陣の奮闘が目立ったものの、試合を決めきる事が出来ずという展開が目立ちました。

今季は過密日程のため試合序盤から積極的姿勢を取る事は難しくもありましたが、ターンオーバーでフレッシュな選手を積極的に起用するにしては、やや矛盾した舵取りとも取れます。
そして追い掛ける立場となり、勝負のリーグ戦終盤となっても状況を変える事は出来ず。
現状は8戦無敗なものの、4勝4分・目下3連続引き分けとやはり勝ち切れず、上位陣に追い付くには勝ち点が足りなさ過ぎました。

最近になってようやく序盤から積極的となったようですが、今度は先程チラリと触れたようなアタッカー陣の離脱(泉澤・太田・ドゥドゥ)もあり、どうしても勢いが付けられなかったのだと思われます。
そしてこの日、久々の出場となった橋爪の姿勢が斬新に映ったのはそんな背景からというのもあったでしょう。

その橋爪は、故障明けという要素からかハーフタイムで退き。
代わりに投入されたのは左サイドの内田で、荒木が左WB→右WBに回り、宮崎がスタメン時の左シャドーへ戻りました。

後半が始まり、立ち上がりは山口の攻勢となります。
後半2分、高のエリア内へのロングパスを高井が胸で落とし、森がシュート(ゴール左へ外れ)と積極的に仕掛けます。
しかし6分には、エリア内左へと進入したイウリがバックパス、受けようとした高井が主審と交錯して受けられずという一面が。
押し気味の展開ながらリズムは掴めていないという場面に移り、はたまたこれが最下位チームの悲しさとも思えました。

そんな山口の運気に付け込む甲府。
8分、左サイドでの前進から内田→宮崎→武田と渡り、中央で武田がエリア内右へロビングを入れます。
受けた松田はグラウンダーで中央へ送ると、ラファエルが潰れて後方へこぼれ、このボールを武田がシュート。
コース上で倒れていたラファエルの右を掻い潜ったシュートに、GK吉満は逆を突かれてゴールイン。
不運に見舞われた山口から、しっかり先制点をもぎ取りました。

リードを奪った甲府ですが、その後立て続けにアクシデント。
11分にラファエルが足を痛め、担架で運ばれてそのまま交代、金園が投入されます。
それも束の間、今度は山本が13分に交代されます。(今津が出場)
山本は普通に戻っていたのですが、放送席によると小破という事で、短時間で交代枠を使う事を強いられる甲府。

今津が中央に入った事で、甲府は攻撃時の可変は山本が一列上がる形から、小柳が右サイドに張り出す形へと変更。
17分には右サイドで松田がエリア内へとスルーパス、走り込んだ金園がシュートしますがGK吉満がセーブ。
イレギュラーな変更を余儀なくされても、ペースを握り続ける甲府。

対して山口は、立ち上がりの攻勢から一転して全く好機を作れない展開となります。
流れを変えるべく20分に河野→小松へと交代、4-4-2へと布陣を代えてからもそれは同じで、閉塞感が漂う中後半の飲水タイムが挟まれます。
明ける際に甲府が選手交代、宮崎・山田陸→中山・中村へと2枚替え。
アクシデントも絡みましたが、早い段階で交代枠を使い切った甲府ベンチも積極的な姿勢を見せていたでしょうか。

投入された中山、26分に早速右サイドからクロスを上げ攻撃に絡む(ショートには結び付かず)と、続く27分に大仕事。
小柳のパスカットから、武田が裏へとスルーパスを出すと抜け出しに成功した中山、そのままエリア内左でGKと一対一を迎えます。
そしてGK吉満の股を抜くシュートを放ち、見事ゴールゲットで甲府が追加点。
ベンチワークが見事に報われた瞬間でした。

劣勢を強いられる山口、31分にヘナンロングパス→小松落とす→イウリシュートという単純明快な攻撃を見せましたが、シュートは枠外に。
直後に池上・清永→村田・田中パウロ淳一へと交代、攻勢に出ようとするものの、結局以降はシュートを放てずに終わります。

逆に甲府は、しっかりと逃げ切り体勢を取りつつ山口ゴールを脅かし。
43分、右サイドで組み立てたのち中央から武田が浮き球でスルーパス、エリア内右で中村がシュートするもGK吉満がセーブ。
その後CK攻勢を続けているうちにATに突入します。
このCKで時間稼ぎの姿勢は取らなかったものの、十分時間を稼ぐと、以降もロングボールをサイド奥へと送り込んで時間を使いに行く攻撃を仕掛けます。
奪おうとするも、中々果たせない山口。
そして無事に0-2のまま試合終了の運びとなりました。

4試合ぶりの勝利を挙げた甲府ですが、2位の福岡が後1勝でもしようものなら、昇格の可能性が潰えてしまうという依然厳しい状況。
日程的にも今後連戦あるのみとなり、まさに背水の陣ですが奇跡は起きるでしょうか。


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