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TV観戦 天皇杯 第103回全日本サッカー選手権大会準決勝 ロアッソ熊本vs柏レイソル

2023-10-10 16:00:20 | サッカー視聴記(2023年その他)

<両軍スタメン>

  • 表記上は熊本ホームの扱いだが、どう見ても柏のホーム(三協フロンテア柏スタジアム)なのでそれに従い表記。
  • しかし前半のキックオフは、↓とは逆でスタート。
  • 柏は犬飼が規定により出場禁止。(前所属の浦和で同大会に出場しているため)

前回の天皇杯の記事- 準々決勝 熊本vs神戸(1-1、PK4-3)


前年の甲府の再現を、と意気込むJ2勢の熊本。
懸念材料だったリーグ戦での残留争いも、3連勝で持ち直し残留まであと一息という位置まで持っていき。

思えば前回観た際(34節・藤枝戦、0-2)で触れなかったものの、試合終了後にはゴール裏サポーターの前で一悶着があり。
選手一同とともに大木武監督もサポーターへの挨拶に加わったものの、そこでスタンドに向かって激昂してしまい、GK田代がそれを身体を張って止めるという絵図が描かれる事態となりました。
その荒れた雰囲気に今後の戦いの行方が危ぶまれたものの、今になって思えば、あの時に膿を出しきった形となったのが却って良かったとも言えるでしょうか。
この日は実質アウェイにも拘らず、熊本サポーターも大挙して柏のホームスタジアムに集結。
大木監督の似顔絵がプリントされたお面を付けるサポーターも数多見られるなど、やはりこのクラブを支えているのは大木氏の存在なのだな、と思わされました。

そんな環境で始められた準決勝。
いきなりの前半1分にヒヤリとさせられる事案が発生し、浮き球をヘディングにいった戸嶋が大西と頭部同士で激突してしまいます。
これが大西の反則となり警告が付き出されたものの、どう見てもダメージが深いのは大西の方で、3分以上も倒れ込む事態に。(戸嶋は1分程で起き上がる)
どうやら出血もあったようで、そのままピッチ内で治療が施された末に何とか続行可能となり。

柏のほぼ中央からのフリーキックで再開し(6分)、遠目からなのでキッカー・サヴィオは放り込みを選択。
これをジエゴがヘディングシュートに持っていき(枠外)、先制攻撃を果たした柏。
以降熊本のビルドアップを、圧力をもって追い込み無力化させに掛かります。
自陣深めに追い込まれ、苦し紛れのロングパスをカットされる(7分)など、熊本はこれぞJ1という強度の高さに難儀する立ち上がりに。

そしてその流れのままに、先制点が生まれたのが9分。
ここもプレッシャーで黒木に苦し紛れのパスを出させて戸嶋がパスカットし、細谷がドリブルで右ポケット奥に切り込んでクロスを上げると、合わせたのはカットしたのち前線に上がっていた戸嶋。
綺麗にヘディングで合わせきり、ゴールネットを揺らします。
J1の貫禄というべき、先制点を挙げた柏。

追い掛ける立場となった熊本。
スコアの差以上に、ビルドアップに四苦八苦するのをまず改善したい状況であり。
地上から運ばんとしても、流石はJ1というべきかアンカー上村へのコースを切りながらのプレッシングをキッチリとしてくる2トップの前に、サイドでの詰まりは必至となるのが辛い所だったでしょうか。

10分過ぎから長いパスを使い始め、サイドに展開し前進の姿勢を見せたうえで、江崎に戻したのちロングパスを通し。
そのパスは主に右の島村が受け、まずは深さを取る事で柏ディフェンスを困らせに掛かります。
17分にはロングパスを受けた島村が、平川のヒールパスを挟んで中央へと持ち運んでエリア内を突く展開に持ち込み。
細かく繋いだ末に、左ポケットでラストパスを受けた松岡がシュート(枠外)と、ようやく一矢を放ちます。

しかしその攻撃もだんだんと対処されるようになり。
22分に例によって江崎→島村へとミドルパスを送るも、ジエゴにカットに入られ。
ジエゴのトラップ際を島村が奪った事で継続し、そのまま敵陣でボールポゼッションに入ったものの結局シュートには繋がらず。
さらにその後はロングボールの出所も潰されるようになり、またも上手くいかない状況となります。

事態を重く見たか、32分に竹本が最終ラインに降りるという大きな可変によるビルドアップを見せ。
ここから松岡が左サイドをドリブルし、クロスに辿り着いてコーナーキックを獲得と光明を見出します。
これで長短交えながら敵陣でサッカーを展開できるようになり、攻撃が途切れてもすかさずゲーゲンプレスで奪回というシーンも作り。

リーグ戦さながらの流れを得た熊本ですが、それでも肝心のフィニッシュには中々辿り着けず。
43分、左サイドからの前進で上村が緩い縦パスを送ると、平川がそれをダイレクトでエリア内へスルーパス。
これにより伊東が抜け出しシュートチャンスを迎えたものの、古賀のディフェンスに遭い撃ちきれず。(CKに)
毛色の違う繋ぎ方で決定機を迎えましたが、モノに出来ず終わるとその後は柏のセットプレー攻勢が牙を向きます。

立ち上がりの中断で長くなったアディショナルタイム(目安5分)、その最中に片山・ジエゴのロングスローをはじめ自陣ボックス内での凌ぎを余儀なくされる熊本。
そして左CKに持ち込まれると、キッカー・サヴィオはエリア手前へのクロスとサインプレーを選択し、戸嶋がダイレクトでシュート。
バウンドしてゴールを襲ったボールはクリアされるも、再度左CKに。
するとキッカー・サヴィオは今度はゴールに向かうクロスを送り、そのまま中央へ。
大西がクリアするも、そのボールが片山に当たって跳ね返った結果、ゴール内へ吸い込まれます。
終了間際で大きすぎる2点目となり、凌ぎきれなかった熊本。

そのまま前半が終わり、巻き返しを図りたい熊本ですが目下離脱者が多く駒不足は深刻に。
38節・徳島戦(1-0)では大本も負傷交代する等、流れを変えられる人材が殆どいない状況では、ハーフタイムで動く事は出来ません。

そして後半の幕が開けると、早々にまたも柏が敵陣深め右サイドに追い込んで細谷がボールカットするシーンから始まり。
そこから右CKを得た柏、またもサインプレーを仕掛けるキッカー・サヴィオ、マイナスのクロスをエリア手前へ。
受けた高嶺はプレッシャーを受けて撃てずもサヴィオに返し、クロスがファーに流れた所をジエゴがシュート(枠外)とフィニッシュで終わらせます。

反撃したい熊本、4分に柏のプレッシングを上村が江崎にパス→受け直しでかわし、そこから右サイドで前進に成功。(豊田→平川のパスが敵陣でカットされる)
ここから攻撃機会を握り、6分には島村が右からカットインを経てミドルシュートを狙いますがブロックに阻まれ。

しかし折角の攻勢の流れもモノに出来ずにいると、9分の柏は自陣でのFKからリスタート。
キッカー片山のロングパスのセカンドボールを拾ったサヴィオ、エリア内でのパスの出し入れを経て中央からシュート。
これが手前で細谷に当たり、コースが変わったのが却って奏功してゴール右へと突き刺さります。(記録は細谷のゴール)
熊本の細かな繋ぎを嘲笑うかのような、一気に前線に運んだ末の得点により追加点。

厳しい状況となった熊本。
再開後の最初の好機は12分で、ここで「綺麗なサッカーを貫くだけでは勝てない」という意識に傾倒したでしょうか。
パスワークの最中でカットに入った戸嶋に対し、竹本が反則気味のチャージで確保し直して攻撃継続。
そこから島村のミドルシュート(ブロック)に繋げるという具合に、強引さを交えて活路を見出さんとします。
直後に最初のカードを切り、豊田・伊東→阿部・粟飯原へと2枚替え。

しかしその後は、ハイプレスに行かずコンパクトに構える柏ディフェンスの前に反撃体制を作れず。
その柏はこの試合(26節・マリノス戦、2-0)の姿さながらで、熊本が縦パスを打ち込んだ所に、すかさず数人を掛けてスペースを無くし自由を全く与えない守備体制。
その間に更なる追加点を狙うという具合に、下位カテゴリ相手にも容赦せず。
15分には右奥まで運んで細谷がカットインでポケットを突いての好機、一旦跳ね返されるも尚も繋ぎ、山田康の浮き球パスに走り込んだジエゴが左ポケットからシュート。(GK田代キャッチ)
19分には敵陣での左スローインから、受けた高嶺が左ハーフレーンからそのままミドルシュート。(ゴール右へ外れる)

熊本がフィニッシュに辿り着けず時間が過ぎていき、柏もカードを切る段階に。
27分に戸嶋・椎橋→小屋松・仙頭へ2枚替えと、お馴染みのコンビが同時に途中出場。
すると29分に早速決定機を迎え、仙頭から左へ展開してジエゴがドリブルで運び、サヴィオのクロスを経て小屋松のヘディングシュートが襲うも僅かにゴール左へ外れ。
ここに来てサイドバックのジエゴが盛んに上がってくるという具合に、好機と見るやパワーを持ってゴール前に迫るその攻撃に熊本サイドはタジタジという印象を受け。
34分に再び柏の好機、またもジエゴがドリブルで今度は自ら左ポケットを突き、マイナスのクロスをニアで山田康が合わせ。
これはミートせず右へ逸れるも拾って尚も継続し、中央へ戻された後またも高嶺のミドルシュートが炸裂。
ゴール右へ外れと結果も先程と同様になったものの、この積極的なフィニッシュが最後の最後に功を成す事となり。
36分に再び2枚替えを敢行した柏、山田康・細谷→ドウグラス・武藤へと交代。

次第に好機も減っていき、敗色濃厚となってきた熊本。
39分に再び竹本の反則気味のボール奪取により好機を作り、ドリブルで運んだ平川のラストパスを受けた粟飯原がシュートするも、枠を捉えられず。
少ないながらもゴール前まで迫るシーンはあったものの、直後にその流れを力で覆されるという絵図も多く。
ここもその例に漏れず、40分の柏の攻撃、古賀のパスカットから素早く中央を運んでサヴィオのスルーパスが小屋松に渡り。
これによりGKと一対一が生まれそのままエリア内へ切り込む小屋松、GK田代を左にかわしたものの、その際にやや引っ掛けられたか体勢を崩してしまい結局シュートは撃てずに終わります。

際どい凌ぎにより、反撃ムードも断ち切られるという繰り返しの熊本。
41分に2度目の交代を行い、島村・竹本→東山・田辺へと2枚替え。
しかし正直、大本や三島が居れば……と思ってしまう交代策でありました。
一方の柏は43分に最後のカードを使用し、片山→土屋へと交代。

これで退く意識を強めた柏に対し、最後の攻勢を試みる熊本。
44分に右スローインから東山が素早く低いクロスを送ると、カットに入られた所を松岡が拾いそのままシュート。
しかしゴール左に外れてしまいモノに出来ません。
そのままATに突入し、得たCKではGK田代も前線に加わり。
キッカー粟飯原はニアにフリック狙いのクロスを送り、こぼれた所をその田代がシュートしましたがこれもゴール左へと外れ。

乾坤一擲といったフィニッシュも決まらずにいると、最後は再び柏のパワーの前に屈します。
再び後方でのFKでロングパスにより一気に好機を作る柏、ドウグラスのシュートがブロックされて左CKに。
キッカー・サヴィオのクロスに対し、パンチングにいったGK田代とクリアにいった平川が被ってしまい、エリア内へ掻き出すもそれだけとなるクリアボール。
それを逃さずに高嶺がダイレクトでシュートを放つと、無情にもネットに突き刺さるボール。
最後は田代の攻めっ気が空回り、という絵図で4点目が生まれる事となりました。

結局そのまま試合終了となり、快勝で決勝戦にコマを進めたのは柏。
カテゴリの差が直接スコアに表れた格好となりましたが、これでもJ1リーグでは残留争いを強いられてきたチームであり。
そんな苦しいシーズンを吹き飛ばす、タイトル獲得といくでしょうか。

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