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DAZN観戦 2024年J2リーグ第10節 愛媛FCvs鹿児島ユナイテッドFC

2024-04-16 16:00:41 | サッカー視聴記(J2)

※前回の愛媛の記事はこちら(6節・山口戦、1-1)
※前回の鹿児島の記事はこちら(5節・大分戦、0-3)

<愛媛スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(岡山戦、2-2)退場となったパクゴヌは出場停止。
  • GK辻が欠場。コンディション不良との事だったが、後日前節での負傷が発表される。

<鹿児島スタメン>

  • 井林が開幕節以来のメンバー入り。
  • 圓道が今季初のメンバー入り。

昇格組の愛媛・鹿児島の2クラブ、ともに4節の時点で2勝を挙げ。
出だしを順調に滑り出したものの、その流れが永久に続くという事は有り得ないもので。

躓きを見せたのは鹿児島の方で、5節以降未勝利の1分4敗。
しかもその間得点はゼロと、大ブレーキを掛けられた状態に陥っています。
何処かで巻き返さねばという状況で、2年前から勝手知ったる愛媛との対戦に。
ライバルとの対戦で、ファイティングポーズを取り直したい試合となりました。

その意気込み通りに、立ち上がりは鹿児島がハイテンションで攻め上がるシーンが続き。
キックオフからのいきなり戸根ロングパス→福田フリックで左奥を突き、そこからスローインの連続で押し込み。
そのスローインも、左ポケットへ投げ入れ→ンドカポストプレイというパターンを繰り返した末に田中がシュート(枠外)と、早々にファーストシュートに辿り着きました。

直後の前半2分に外山のミドルシュートがゴールを襲うもGK徳重がセーブ。
尚も勢いをもって攻め上がりますが、同時にそれがひっくり返される時に注意したい流れでもあり。
6分早速その場面が訪れ、例によって左スローインから仕掛けた鹿児島ですが、ワイドからカットインしようとした福田があろう事か転倒してしまい。
これでロストした結果愛媛のカウンターに繋がり、石浦→松田ポストプレイ→深澤スルーパスで流れるように裏抜けを許したものの、窪田がこのパスを収められず命拾い。

その後も、サイドから押し込み何度も好機を作る鹿児島。
副産物であるコーナーキックも4本獲得するなど、ペースは完全に自身のものという展開に。
11分の3度目の左CKでは、キッカー藤村はサインプレーでエリア手前へライナーのボールを送り、外山がボレーシュートと変化を見せ。(枠外)

そんな中で愛媛の攻撃に対しては、最終ラインからサイドに出されたボールへサイドバックが喰い付き気味となっているのが気になる所。
得点目指しての前掛かりな気持ちが滲み出ていたものの、ワンタッチパスの多い愛媛に対し仇とならないか、少々不安な立ち回りであり。
それでも鹿児島は臆せず、14分に福田が左からカットインシュート(GK徳重セーブ)、16分にCKからの二次攻撃を経て田中がミドルシュート(枠外)と、フィニッシュを重ねていきます。

ゲームが動く、というよりは不穏な空気が流れ始めたのが18分のシーン。
鹿児島は右へのロングパスに対し野嶽が合わせにいき、これがクリアにいった小川のアフターチャージを受ける格好となって反則。
しかしこの反動により小川と茂木の味方同士の交錯が生まれてしまい、激しく痛んだ方に警告が出される(受けたのは小川)珍妙な絵図となり。

被害が出たのは愛媛サイドでしたが、同時に流れが変わったか攻め込み始める愛媛。
24分のCKでの攻撃はモノに出来ませんでしたが、直後の鹿児島のゴールキックの跳ね返しからでした。
広瀬がヘッドで繋がんとした所を、詰めていた深澤がそれをブロックして奪取に成功。
そしてショートカウンターに持ち込んだ愛媛、そのまま右ポケットに切り込んだ深澤がグラウンダーでクロスを送ると、ファーに走り込んでいたのは石浦。
数的不利故に完全フリーで放たれたそのシュートに、鹿児島ディフェンスはオフサイドをアピールするしか取れる手は無く。
ゴールネットが揺れ、愛媛が先制に成功します。

リードを許し、一層圧力を強めに掛かる鹿児島ですが、その後それが空回り。
一転して愛媛がボールを握る時間帯へ突入すると、ポスト役を務める愛媛選手に対し激しくアタックするも、阻めずに裏抜けを許す事が数多。
30分がその例で小川ミドルパス→松田ポストプレイに対し、後ろから松田を倒してしまうもののボールは繋がり、石浦の裏へのロングパスが右サイドの窪田に渡り。
そしてワイドからマイナスのカットインを経てシュート(ブロック)と、弱点を突かれて点差を広げられるというシナリオが危惧される展開に。

愛媛の決定機は35分で、ここも森下のミドルパスを降りてきた松田がラフに前へロビング。
これが右サイドで繋がり、石浦が中央から前進を経てスルーパスをエリア内へ供給、茂木が受けた事でGKと一対一の状態に。
しかしファーストタッチをミスした結果、詰めたGK泉森がこれを防ぎます。

何とか凌いだ鹿児島、その後再びサイドから攻め上がり。
五領や福田がカットインシュートを狙う等、単なるクロス攻勢に留まらない攻めで、前半のうちに追い付かんとします。
そして43分、戸根の縦パスを右サイドで受けた田中が、カットインでレーンチェンジした所を深澤の執拗なチャージで倒されて反則。
絶好の位置で直接FKの好機となりましたが、田中の直接シュートは壁を直撃して実らず、拾い直して右奥へ切り込まんとした田中が蓋をした松田を倒してしまい反則で途切れ。

これにより全体ガツガツといく流れが加速してしまったでしょうか。
アディショナルタイムに突入してすぐ、中盤でのこぼれ球をお互い拾いにいく絵図になると、中原がスライディングで谷本を激しく削る事態が発生し。
当然ながら反則の笛が鳴り、すかさず黄色いカードが中原に付き出されたものの、倒れ込む谷本を尻目に主審と副審が協議に入り。
その結果判定が変わり、改めて一発退場を示す赤いカードを中原に突き出した主審・石丸秀平氏。
この時も、反則発生の直前に中原は茂木に腕でのチャージを受けており、逆上気味に突っ込んだのが仇となった感がありました。

ともかく数的不利となってしまった鹿児島。
直後にもハイボールの競り合いで逆上した戸根が茂木をショルダーで倒すなど、不満を抱えてのプレーを強いられた残り時間。

結局1-0のまま前半終了。
お互いハーフタイムで選手交代し、愛媛は痛んだ茂木に代えて曽根田。
鹿児島は五領→圓道へと交代し、愛媛は窪田が左サイドハーフに、鹿児島は福田が右SHへ。
SHが逆に回るという所まで被る采配となりました。

それでも鹿児島が10人なのは変わらず。
田中がボランチとなっての4-4-1で戦う事となりましたが、後半立ち上がりはペースを掴めず。
愛媛のラフなロングボールによる攻撃に押し込まれる状況となります。

そしてその流れを断ち切れず。
後半4分、こぼれ球を深澤がダイレクトの縦パスで石浦に通すと、すかさず裏へ走り込む松田へとミドルパス。
これを入れ替わりで受ける事でエリア内の絶妙な位置へとボールを置いた松田、そのままダイレクトでシュートを放ちます。
ゴールネットを揺らし、後半早々にリードを広げた愛媛。

2点差かつ数的不利と、一目見れば絶望的という状況の鹿児島。
何とか現有の選手でカバーするしか無く。
一層サイド攻撃に厚みを出すものの、その結果同一レーン(ワイド)に多数集まる絵図も生まれるなど形振り構わない感も強く表れ。

それでも、愛媛の尚も追加点を狙いにいく立ち回りに助けられたでしょうか。
あくまで石浦を経由しスルーパスを裏へと送る攻撃を目立たせましたが、ボールも簡単に失う諸刃の剣でもあり。
その結果敵陣でボールを支配するでも無く、自陣で守りを固めるでも無く中途半端な意識となり。

そして鹿児島がそこを突いたのが15分。
愛媛の攻撃を断ち切り、藤村のスルーパスで一気の前進を選択すると、左奥を圓道が突く好機となります。
そしてカットインで谷岡を剥がしてシュートを放つと、森下のブロックでコースが変わったボールがゴールに突き刺さり。
6試合ぶりの得点はこの試合の望みを繋ぐものとなり、1点差に迫った鹿児島。

水を得た魚のように、尚も攻め上がる鹿児島。
相変わらず中途半端な愛媛の姿勢を突き、ンドカに裏抜けのパスを通さんとしますがいずれもオフサイドとなり実らず。

それでも20分、愛媛はクリアボールを拾った窪田が一気にドリブルでエリア内左に持ち込む好機。
ここからシュート気味に中へ入れ、松田が走り込むという絵図を生み出すもGK泉森がキャッチ。
更なる得点が必須の鹿児島に対し、カウンターでの攻撃は脅威となり。

22分に愛媛が、CKを得たというタイミングで2枚替えを敢行。
石浦・窪田→菊地・佐藤へと代える(曽根田が右SH→左SHへシフト)と、直後の右CKでショートコーナーから、戻しを経ての佐藤のミドルシュートがゴールを襲い。(僅かにゴール上へと外れ)
鹿児島も25分にンドカ→藤本へと交代。
対抗意識を見せたものの、直後の26分の攻撃では、左ポケットでロングパスを受けた圓道がカットイン。
しかしクロスが阻まれると、キャッチしたGK徳重のリスタートによりカウンターとなり、右→左へのサイドチェンジを経て曽根田がカットインからミドルシュート。(枠外)

立場的優位を生かし脅かす愛媛、直後に鹿児島のビルドアップを阻み、敵陣深めで菊地がボール奪取。
願っても無い好機となりましたが、松田のリターンを経ての菊地のシュートはブロックされ、尚も繋ぐものの佐藤の戻しからの松田はシュート気味のクロスを選択。
しかし菊地はこれに反応出来ずと、止めを刺す追加点は奪えません。

鹿児島は30分、外山・広瀬→星・井林へと2枚替え。(野嶽が右SB→左SBへシフト)
続いて35分には藤村→山口と、後方の選手を入れ替える事で反撃の基盤を固めに掛かったでしょうか。

その後も愛媛は攻撃を続けますが、33分のカウンターからの佐藤のシュート(井林がブロック)の後は得点の気運は薄れ。
40分に松田→ダンカン、42分に谷岡→三原と、こちらも残りのカードを矢継ぎ早に使いきります。

43分に鹿児島は右サイドで人数を掛けて攻め、獲得したCKから田中クロス→井林ヘディングシュート。
強烈なフィニッシュでしたがGK徳重のセーブに阻まれると、「攻め込むも1点が届かない」という悲壮感も過る終盤戦となり。

しかし流れが途切れた愛媛も焦りが生まれたか、44分に左サイドで圓道のドリブルに対し三原が反則を犯し。
これは浅めからのFKでしたが、ここからの攻めで左サイド奥でクリアボールを拾った圓道に対し、曽根田がまたも反則。
今度は深めからのFKで、クリアボールに対し星がミドルシュートを放つも枠外となり、得点は生まれずも徐々に嫌な予感が膨らむ心理的状況を強いられた感のある愛媛。
更に反則の流れは止まらず、ルーズボールに対し、三原とGK泉森がスライディング同士で激突するシーンが発生。
勢いをもって突っ込んだのは泉森の方に見えたものの、何故か愛媛の反則となった事もそれを加速させたでしょうか。

しかしその後決定機が訪れた愛媛、最終ラインでの鹿児島のパス出しに対し、読みきった前野が前に出てカットしてカウンターに。
そして左ポケットへ出されたスルーパスに、走り込んだ菊地がシュートしましたが、GK泉森の正面であえなく防がれてしまいます。

その後も反則を連発するなど、逃げきりへの焦りを隠せない愛媛。
そしてとうとう、2度目のFK(ATで合計4度目、多すぎる)で破綻を見せる事となり。
左ワイドからのFK、キッカー田中のクロスはクリアするも、跳ね返りを野嶽がダイレクトでボレーシュート。
綺麗にゴール左上へと突き刺さり、起死回生の同点弾が生まれたと同時にタイムアップを迎えました。

土壇場で追い付き、勝ち点1を得た鹿児島。
6節(横浜FC戦、0-4)で憚らずも体験した、2人もの数的不利での戦いの経験を活かした格好となったでしょうか。
逆に2戦連続で、ATで追い付かれる格好となった愛媛。
鹿児島の反則ポイントが目立つ今季の現状ですが、愛媛も目下ブービーと笑えない立場であり、それが露わになる事となった終盤の反則ラッシュ。
逃げきり時の心理状態の改善は難しい要素ですが、上位進出のためには不可欠ともいえるだけに果たす事が出来るか。

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