めんどりおばあの庭

エッセイと花好きのおばあさんのたわ言

今日も詩集を開いていました

2023-02-09 20:25:29 | 日記

昨日、ちょっとしたことがあって疲れてしまいました。

ちょっとした事の主人公は親方です

本人も疲れたようで、今日はおとなしく新聞を読んだり、居眠りしたりしていました。

私も家に籠って静かに過ごしました。

谷川俊太郎さんの詩集、『これが私の優しさです』を読んでいました。

心が落ち着きます。

何回、読んでも新鮮に感じられて、心が穏やかになります。

 

谷川俊太郎詩集『これが私の優しさです』 「落首九十九」より

 

         因果

      結果はたったひとつだが

      原因の数はゴマンとあるよ

      小さすぎて目にもとまらぬ原因から

      大きすぎて目にはいらない原因まで

      原因は人間とともに繁殖し

      原因はレールとともにどこまでも続き

      原因はボタ山のように積みかさなり

      原因は廃坑のように忘れられ

      ある日突然(のように)崩れ落ちる!

      だが偶然ではない

      必然なのだ

      ゆっくりと時間をかけた必然なのだ

      因果なことに

 

私が一番好きな詩  二十億光年の孤独より

 

          かなしみ

      あの青い空の波の音が聞えるあたりに

      何かとんでもないおとしも物を

      僕はしてきてしまったらしい

 

      透明な過去の駅で

      遺失物係の前に立ったら

      僕は余計に悲しくなってしまった

 

 

          

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする