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「ざわざわ ざわざわ」
「我々は株式会社朝田工務店です。今後、現場を引き継ぎます。
私語は謹んでください。まずは出席者と債権額の確認をします。いいですか。
そこ、後で話をききますので。今は静かにお願いします。
呼ばれた方は挙手をお願いします。債権額が違う場合は申し出てください。」
○○工業 ○○○万円、
○○設備 ○○○万円、
㈱○○○ ○○○○万円。
次々に名前が呼ばれていきます。
出席者にマーカーペンで色を付けていきます。
しかし、中には欠席している業者がいます。夜逃げが連鎖した恐れがあります。
せっかく支払おうとしているのに、連絡がつかないのでは仕方がありません。
逃げるのにもお金が必要だろうに。
全ての出欠確認がとると、欠席者が3名いました。今何処・・・・
「それでは送付した文書の通り、和解案に合意であれば、債権額の半額をこれより支払います。
残工事がある業者は当社が発注し、完成後、現金で支払います。なにか意見のある方は申し出て下さい。」
「意義なーし!!早く現金をくれー!」「合意書持ってきたゾー!金クレー!」
おぉーさすが、半額現金払い。皆、合意するよねぇと思っていた矢先、
ガシャーン!!
「ふざけんな。合意なんかできるか!」
茶碗が木っ端ミジンコー。あぁ~私の煎れたお茶がぁ~。
犯人はまんまでした。沈黙を破った途端の犯行です。
「俺はなぁ。倒産した○○建設に全部で6000万やられてんだ。月末には2000万用意しねえとこっちが夜逃げだ。
請求額の1200万、全額だ。びた一文負けねぇ。払わねぇんだったら○○組にこの手形、持ち込んでやる。
現場だって滅茶苦茶にしてやるからな!」
茶碗壊して、高らかに犯罪宣言です。しかも本職じゃない事が判明。さて、おまわりさん呼ぼうかなっ♪
「上等だっ!だったら今すぐ○○組の者を此処に連れてこいっ!!」
えぇーっ!?まんまより大きな声で当社の社長、叫んでます。
「おー!今すぐ連れてきてやるよ。後悔すんなよ。」
「能書きはいいから早く連れて来い。なんの義理があって、つまらねぇ事に首突っ込むのかよーーく聞いてやるからな。
下っ端連れてくるなよ。」
「ぐ・・・・」
押し黙るまんま。
このまま本当に○○組を召還するのでしょうか。どうなっちゃうの一体?
もしかして、でっでいり?
社長、道具はてっぽうですか。マキタの釘打ち機しかありませんが。
トカレフとマキタじゃあ勝負にならないと思うのですが。
社長、やっぱり8000万円を持って先に帰っても良いですか・・・
明日以降へ続く