工務店現場日誌

株式会社朝田工務店 代表取締役朝田満のブログ
現場での出来事や日々の出来事を綴ります。

賃貸マンション新築中に建設会社が倒産!その時現場は・・・3

2008-09-03 18:42:00 | 建築中に建設会社倒産
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そして弁護士へ相談。

今回の新築中の建物に関する債権者は、地主様と倒産した建設会社の下請け業者等です。

債務者は倒産した建設会社、破産手続き中であります。負債総額およそ30億円。

手続きが済み次第、全資産を清算し、債権者で分配します。

債権者の順番は、一番が税務署。税金は恐ろしいです。何を置いても払いましょう。
次が労働者。倒産した建設会社で働いていた人々の給料です。生活があります。当然の措置であります。
その後がその他の債権者です。いろいろ優先順位がありますが、金額の多いほうが取分が増えたり、抵当権の順位等もあり複雑です。
通常は銀行が押さえた物件を売却してお終いです。
順位が後でも抵当を打っていたりすると小判がもらえたりするようです。

話がそれました。

新築中の建物に関する債権額は地主様が2億円。現金で支払い済み。建物の引渡しは当然受けていない。

下請け業者等全部で、1億6千万円。
下請けさん達、支払いを受けたのは6ヶ月手形で、この現場の工事代金は全く現金化できていなかったそうです・・・

いったいどうなってしまうのでしょう。

明日以降へ続く



用語の解説
手形:約束手形の事
約束手形とは、買い手が支払いの代わりに期日を記載して発行し、売り手は受け取った手形を記載期日に銀行へ持ち込み、現金で支払いをうける。
下請け業者が工事代金を6ヶ月手形で受け取ると、現金になるのは工事終了後の6ヶ月後である。

ちなみに当社は手形は一切発行しないし、受け取りもしません。
どこであろうとも手形が取引条件の会社はお断りしております。