おじさんの 旅日記

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コラム11 『子どもを大切にする国』 4

2009-01-14 15:51:08 | Weblog
いま 教育や社会モラルが荒廃する中で
戦後のゆきすぎた自由主義を批判する意見がでている
戦前の質実剛健さや家父長制度を賛美する声もある

だが

明治 昭和期の日本人は 富国強兵・軍事大国化と」言う道の中で
なかり無理をして来た
ナショナリズムは大いに結構だが 
どうせ再評価するのであれば 江戸にまで戻りたい
それは どうも普通にイメージされる重苦しい原風景とは
かなり違って
キューバ的感性に満ちた暮らしだったのかもしれないのである

この四枚にわたってのコピーは

*『1000万人が 反グローバリズムで 
自給・自律できるわけ』
(スローライフ大国 キューバ・リポート)

著者 吉田 太郎氏 からのコピーで有る
1月10日書いたブログも 『1本のメールからも』も同じである

著者 吉田 太郎氏 東京都の職員らしく

膨大な資料 現地取材で2冊で1000ページ近くの本を書き上げている

『もうひとつの世界』は可能だ
斬新な持続可能国家戦略を柱に官民あげて豊かな 
スロー・ライフを実現せしめた陽気なラテン人たちの姿を追った
レポートから 述べている

*江戸時代 年間・長屋12所帯分の糞尿は
お米250kgに交換できたとも書かれている
*隅田川には 白魚も泳いでいたとも書かれていた
*灰なども 苛性そうだが入ってくるまでは
お金と交換も出来たとも書いて有った

コラム11 『子どもを大切にする国』 3

2009-01-14 15:50:43 | Weblog
江戸時代の人々の笑顔は素敵で
幕末から明治にかえて来日した多数の外国人は
幸福感にあふれそたその笑顔にまず驚かされた
とくに娘たちの見せる笑顔が 彼らの心を魅了したらしく
『ムスメ』という言葉は英語にもなったほどである

そして 子どもたちも元気だった
町と道という道が 子どもに占領され 歓声をあげ 走り回っていた
人なっこく笑顔を振りまき
そして どんなに貧しい家の子どもでも
『ありがとう』とお礼を言うのに感心」したのだったのだ
いい男性たちが 集団で子どもを胸に抱えて
世間話に花を咲かせている姿にも驚いている


江戸の気風は明治までは残っていたらし
東京帝国大学の教授を務めいた
アメリカの動物学者モースがこんな エピソードをのこしている

ある秋祭りの夜 モースは
屋敷の奉公人の子供を2人連れて 本郷通りを歩いていた
小さな女の子二人の10銭ずつ持たせて
どんなふうに使うかを観察してやろうと思ったのである
二人の女の子は かんざじを売る店に一軒一軒立ち寄って
あれもこれも手に取った
だが一品一品念入りに調べたあげく たった五厘の品を
1,2ほん買っただけであった
店を出ると もの悲しい三味線を弾く女がいた
路上に座り込んだ乞食だった
女の子たちはその前を通りかかると
それぞれ一銭ずつ取り出して さもあたりまえのことのように
女のざるにの中に硬貨を落とした

日本の母親ほど辛抱強く 子供たちに無上の愛情を注ぎつくす母親はいない
そして 日本の子どもたちほど行儀がよく
慈悲心あふれた 親や年長者を敬う子どもはいない
「日本は子どもの天国だ」 モースはそう記述している


コラム11 『子どもを大切にする国』 2

2009-01-14 15:50:21 | Weblog
「一般に庶民のあいだにはわれわれが想像する以上の
自由があるのかもしれない
民主的制度をより多く持っている多くの国々以上にこの国の
町や地方の労働者たちは多くの自由を持ち
個人的に不当な仕打ちを受けることがない」

そして 政府高官や富裕層のライフスタイルも質素である
「家の全家具を見てみたまえ
これは 最も富裕な人々の持ち物のすべてなのだ
彼らの全生活に及んでいるように思えるこの
スパルタ的な習慣の質素さの中には
称賛すげきなにものがある」

江戸時代の人々の笑顔は素敵で
幕末から明治にかけての来日した多数の外国人は
幸福感にあふれたその笑顔にまず驚かされた
とくに 娘たちの見せる笑顔が 彼らの心を魅了したらしく
『ムスメ』という言葉は英語にもなったほどである

「この国では部屋に一枚の絵画と一個の花瓶が
あってときどき取り替えているだけである
ヨーロッパとは異なり
『どうです 高価な品物がたくさんあるでしょう』と言わんばかりに
この家の主人が財物を部屋いっぱいに
散らばして置くようなことはない
金もちは高ぶず 貧乏人も卑下しない」 

「この民族が他の諸民族と異なる特徴の一つは
奢侈や贅沢に新着心をもたないことである
非常に高貴な人々の館ですら簡素 単純きわまわる」

そして人々は質素でありながらも 誇りをもって社会のため
皆のために尽くすモラル」をもっていると 驚嘆している
・・・・・
これは幕末から明治初期にかけて
我が日本を訪れた外国人たち
・オランダの海軍軍人カッテンディーケ
・英国の初代駐日公使オールコック
・駐日領事プロシア人リンダウ
・大森貝塚の発見で知られるアメリカの動物学者モール
・そして明治初期に 馬で東北地方を旅した
イザベラ・バートといった人々の紀行録だったのである




コラム11 『子どもを大切にする国』 1

2009-01-14 15:49:55 | Weblog
メリハリを持って働くが 基本的にはスローで
陽気で歌やダンス好き
質素でモラルが高く
老人や子供をとても大切にする面
男女が平等なこともあいまって離婚率は高い
独裁政権で自由がないように思えるながら
実は欧米先進国以上に庶民の権利が確保されている
以下は「ある国」を
ビジネスや公的業務
あるいはツーリストとして訪れた欧米人たちの記録を
抜粋したものだ

「この国の人々ほど愉快でよく笑う人たちはいない
良きにせよ悪しきにせよ どんな冗談のも笑いこける」

「生活の糧を得るために必要な仕事を文句を言わずに果たしているが
そんな働き者ではない
必要なモノが手に入れば 余計なモノまで得ようとは思わない
おおきな利潤をあげようと疲れきるまで頑張ろうとはしない」

「材木を運ぶ労働者たちは ちょっとしたさぎょうをするのにも
全員が熱を入れて歌をうたっていた
ばからしい時間の浪費だあるように思われた
時間の十分の九はうたうのに費やされるのだった」

「女性たちのはつらつした姿 生き生きした表情には驚かされる
建前とは裏腹に女性たちは かなりの実権を」もっている
女性の飲酒や禁煙がこの国ほど自由な国はない」

「この国では 離婚が珍しくない
一人の女性が結婚を三回 四回繰り返すのはあたりまえで
地域によっては 六婚七婚もある離婚をタブー視する風潮もない」

「しからないで愛情を注ぐ親たち
自由でのびのびした子供
世界中でこの国ほど 子供たちが親切に扱われて
そして子どものために深い注意が払われている国はない
ニコニコしているところから判断すると
子どもたちは朝から晩までしやわせらしい」

この国では下層階級も大きな個人的自由を享有している
彼らの権利は驚くほど尊重され
その自由たるや ヨーロッパ諸国でも類を見ない
ほどの自由さである