おじさんの 旅日記

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コラム11 『子どもを大切にする国』 3

2009-01-14 15:50:43 | Weblog
江戸時代の人々の笑顔は素敵で
幕末から明治にかえて来日した多数の外国人は
幸福感にあふれそたその笑顔にまず驚かされた
とくに娘たちの見せる笑顔が 彼らの心を魅了したらしく
『ムスメ』という言葉は英語にもなったほどである

そして 子どもたちも元気だった
町と道という道が 子どもに占領され 歓声をあげ 走り回っていた
人なっこく笑顔を振りまき
そして どんなに貧しい家の子どもでも
『ありがとう』とお礼を言うのに感心」したのだったのだ
いい男性たちが 集団で子どもを胸に抱えて
世間話に花を咲かせている姿にも驚いている


江戸の気風は明治までは残っていたらし
東京帝国大学の教授を務めいた
アメリカの動物学者モースがこんな エピソードをのこしている

ある秋祭りの夜 モースは
屋敷の奉公人の子供を2人連れて 本郷通りを歩いていた
小さな女の子二人の10銭ずつ持たせて
どんなふうに使うかを観察してやろうと思ったのである
二人の女の子は かんざじを売る店に一軒一軒立ち寄って
あれもこれも手に取った
だが一品一品念入りに調べたあげく たった五厘の品を
1,2ほん買っただけであった
店を出ると もの悲しい三味線を弾く女がいた
路上に座り込んだ乞食だった
女の子たちはその前を通りかかると
それぞれ一銭ずつ取り出して さもあたりまえのことのように
女のざるにの中に硬貨を落とした

日本の母親ほど辛抱強く 子供たちに無上の愛情を注ぎつくす母親はいない
そして 日本の子どもたちほど行儀がよく
慈悲心あふれた 親や年長者を敬う子どもはいない
「日本は子どもの天国だ」 モースはそう記述している


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