雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

木目込人形の製作実演を行いました♪

2010-01-16 23:25:21 | 節句人形 雛人形
      浅草橋に行ってきました。
      江戸時代よりの人形の老舗、久月さまにて木目込人形の製作実演を行いました。


1月ももう半ばです。
いよいよ雛人形の小売屋さんやデパート・専門店では活気が出て、盛り上がってくる頃でしょう。

浅草橋のJR線、地下鉄駅周辺には赤ちゃん連れの家族がたくさん溢れていました。
さすが問屋街、有名な人形問屋を初め、たくさんの人形店があります。

久月さんの特設「実演場」にも多くの皆さんがいらっしゃいました。

 

私の作った人形をお求めいただいたご家族とご一緒に写真を撮りました。
赤ちゃんもダッコさせてもらいましたが、何とも懐かしい感触です。
もう我が娘は、今年、大学生ですから…。

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小豆粥、雛人形の製作現場

2010-01-15 23:47:39 | 節句人形 雛人形
       寒いです。朝、逆さ氷柱(つらら)が出来ていました。
       年が明け、もう1月も半ば。

1月15日、慌ただしいく過ごす中、うっかり小豆粥を食するのを忘れてしまいました。


ちょっと疲れが溜まってきました。
たまには12時前に布団に入りたいです―などとは言いません。
ここ数日が、雛人形の製作現場の山場です。

受け入れていただける内に、完納を目指し、さらに追加注文に答えたいと思います。


雛人形をお探しの皆様も、明日、明後日の土・日は人形売り場に行かれるのでしょうか?
どうぞ、楽しく、ご家族和気あいあいとお迷いください。




私どもの工房にも、私の作った木目込人形のお雛様を飾ってありますが、
明日の土曜日は、浅草橋の久月さんで、製作実演があり、工房は留守に致しますので…。

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お雛様の製作実演

2010-01-14 23:51:30 | 節句人形 雛人形
       朝、ここ、人形のまち岩槻は霜が降り、氷がはりました。
       寒かったです。


仕事を終え、工房を出、空を見上げると星がとても美しかったです。

オリオン座の三つ星まで、きれいに見えました。


さて、あさっては浅草橋の久月さんで、木目込人形のお雛様の製作実演に行ってきます。

今年、雛人形をお求めになる皆さんは、木目込人形はどういう風に作るのか、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。

また、物作りにご興味がある方も、浅草橋の久月さまにお出かけください。

   

明日も忙しくなります。

久月さんでの実演の仕込みもしつつ、土・日に向けて、卸のお客様への供給も必要なので…。

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「良い雛人形の選び方」その3

2010-01-13 23:19:26 | 節句人形 雛人形
       つらつら、雛人形の選び方について綴ってまいりましたが、
       雛人形を探す場合、「木目込人形」にするか「衣裳着の人形」にするか、を選ぶ必要がありますね。

「木目込人形」「衣裳着人形」もそれぞれ、特徴があり、良さがあります。



縫った着物を着せる衣裳着も華やかでいいものですが、
私は、木目込人形の職人です。



型崩れせず、コンパクトで飽きの来ない、扱いやすい木目込人形を選ばれてはどうでしょうか?


「私は、小さくても良いもの」、そういうお雛様を作り続けています。

華やかで豪華で煌びやかな、大きくて重厚感のある雛人形も素晴らしいと思います。
しかしながら、現在の多くのお宅では年に一度飾るお雛様のスペースが充分おありの向きは少ないのではないか、と思います。

ですから、小さくても良いもの=木目込人形にされては、とご提案いたします。


来たる、1月16日午後、東京・浅草橋の人形問屋「久月さま」で私、新井久夫は木目込人形のお雛様の製作実演を行います。
ご興味のお有りの方は、是非、お越しください。

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今日は「成人の日」。

2010-01-11 23:48:47 | Weblog
       今日は「成人の日」。
       ハッピー・マンディーで連休でした。

雛人形探しもいよいよでしょうか?
私共にお越しいただきました皆さん、ありがとうございました。


さて、成人式の岩槻の街の様子ですが、
岩槻駅周辺にいました。
着物姿のお嬢さん。
そしてTVで騒がれているような、不思議なイデタチの男子。

今が楽しい真っ最中なんでしょうね。でも、早く大人になって欲しいと思います。

おじさんは、今日も、ついさっきまで仕事です。



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「良い雛人形の選び方」その2

2010-01-10 21:31:53 | 節句人形 雛人形
       再び「良い雛人形の選び方」ですが、
       どのお店で買うか、どこで買うか、は置いておいて、
       雛人形の値段の違いは何なのか?について触れます。


ズバリ、「材料と手間」につきます。

先ず、もともと高価な材料を使用すれば、製品単価は当然上がります。

材質の差は、着物や和装についての知識がある方ならご理解いただけるのですが、やはり、正絹で織られた金襴は深みのある、絹ならではの落ち着いた色です。

また、正絹は色落ちもしにくく、かた崩れもしません。


素材は、頭にも当てはまります。
頭については、後日触れます。

次に、手間です。

どれだけ職人が時間をかけて作ったか、です。



私が作っている木目込人形ですが、細かく、襟と袖の重ねを合わせているのがお解りいただけますでしょうか?



この重ねの技法は、技量にもよるのですが、細かく、数が多いほど手間がかかり、金額の差になるのです。


今日は、素材と手間についてのお話でした。

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「良い雛人形の選び方」

2010-01-08 23:46:18 | Weblog
今年、初節句をお迎えの赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では、
ぼちぼちお雛様をご検討される時分だと思います。

「良い雛人形の選び方」などというサイトや広告がたくさんあろうかと思います。

その中の多くは、「先ず、飾る場所のスペースを測っておきなさい。」と言っています。

私、木目込人形の職人としては、とにかく先ずは下見だと思います。

欲しい人形、気に入った人形があれば、逆にこれなら我が家のあの場所に飾ろう、という工夫も有りだと思います。

雛人形というものが、どういうものなのか、先ず何のとらわえもなく、一先ず実際の現物をご覧になったらよろしいと思います。


次に、信頼のおける店を選びなさい、となっていますが、実際はどの店も、「いかに当店が素晴らしいか」という言い訳をアピールをするものです。

××協会に入っているから信頼できるとか、△△専門員がいるから安全だとか…。
それは一つの目安になりますが、すべてではありません。
販売店に対し、様々な資格を誰が与えているか、ご確認ください。
国や県の資格も有りますが、加盟している仲間内での資格も有りますので…。

品ぞろえが豊富である、というのもはたしてその中にあなたにめぐり合うべき「お雛様」があるとは限りません。

10も20もお雛様を買うわけではありません。
たった一セットだけ見つけるわけです。



私はあれもこれも有ります、という店で選ぶのも一つの方法であると思います。
たくさんの人形を扱っている店は、それなりに商品知識も有ろうかと思います。

重要なのは、そこにこだわりがどうあるか、だと思います。
雛人形の職人は、あるいは雛人形のアイテムは、どれだけあるかわかりません。
その中からどんな品ぞろえをしたか、「うちの店はこれで今年の雛商戦は勝負する!」という気迫を感じる店と、あなたの波長が合う店が、あるいはネットのサイトが見つかればいいですね。


まとめ方が下手で申し訳ありません。
また「良い雛人形の選び方」について触れたいと思います。

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春の七草、七草粥

2010-01-07 23:53:40 | 節句人形 雛人形
        今朝は七草粥を食しました。


春の七草は言わずと知れた「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」であります。

日本では、1月7日にこの七草を入れた「七草粥」を食べる習わしがありますが、
これらの食材は薬膳的な効果があり、ビタミン類など体にとても良い成分が含まれており、おせち料理やオトソなどで疲れた胃を休める、という事でしょう。

また1月7日は、「五節句(せっく)」の一つ人日(じんじつ)の節句、にあたります。

私たち人形業界と関係が深い、三月三日の雛まつり(上巳(じょうし)=桃の節句)や、5月5日の(端午(たんご)=菖蒲の節句)も五節句に含まれます。


日本の文化・風習の中で、節句は、季節の節目となる重要な日としてきました。

朝廷においては節会と呼ばれる宴会が開かれたそうです。江戸幕府では公的な行事・祝日として定められたそうです。

雛人形や鎧・兜は魔よけ、お守りとして、初節句を迎える赤ちゃんのために飾ります。

今、私はそのための雛人形(木目込人形)を一生懸命作っております。

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雛人形の選び方

2010-01-06 23:56:30 | 人形業界情報
雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~のブログ、をご覧いただきありがとうございます。

このところ、おかげさまをもちまして、アクセス数が増えてまいりました。

新年を迎え、今年、初節句をお迎えになられるご家庭、ご家族の皆さんが、本格的に雛人形探しを初めだしたのではないか、と想像いたします。

今後は、「上手な雛人形の選び方」「良い雛人形はどこを見るか」などという事についても触れたいと思っています。

私はかつて、人形の専門店や有名デパートなどの売り場で販売をした経験もありますが、特に職人の立場、作り手の立場でのお話ができればと思います。

どうぞ、ご期待ください。

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「木目込人形」はとても手間がかかるものなのです。

2010-01-05 21:44:28 | 人形業界情報
       順調に雛人形の製作が進んだと思いきや、
       次から次へと新たな課題が…。

まさに綱渡りです。
恥ずかしながら、毎年、同じような事になってしまいます。

言い訳はいくらでもあるのですが、とにかく雛人形は今、この時期に供給しなければ、12月25日過ぎのクリスマス・ケーキよりも意味がないもので…。

でも、一言だけ。
「木目込人形」はとても手間がかかるものなのです。

http://arai-kimekomi.co.jp/