雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

春の七草、七草粥

2010-01-07 23:53:40 | 節句人形 雛人形
        今朝は七草粥を食しました。


春の七草は言わずと知れた「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」であります。

日本では、1月7日にこの七草を入れた「七草粥」を食べる習わしがありますが、
これらの食材は薬膳的な効果があり、ビタミン類など体にとても良い成分が含まれており、おせち料理やオトソなどで疲れた胃を休める、という事でしょう。

また1月7日は、「五節句(せっく)」の一つ人日(じんじつ)の節句、にあたります。

私たち人形業界と関係が深い、三月三日の雛まつり(上巳(じょうし)=桃の節句)や、5月5日の(端午(たんご)=菖蒲の節句)も五節句に含まれます。


日本の文化・風習の中で、節句は、季節の節目となる重要な日としてきました。

朝廷においては節会と呼ばれる宴会が開かれたそうです。江戸幕府では公的な行事・祝日として定められたそうです。

雛人形や鎧・兜は魔よけ、お守りとして、初節句を迎える赤ちゃんのために飾ります。

今、私はそのための雛人形(木目込人形)を一生懸命作っております。

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