雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

楽しい雛まつりをお送りください

2010-02-21 21:55:25 | 人形業界情報
雛まつりが近づいてきました。
3月3日、来週です。

本日の某新聞朝刊に、「お下がりの雛人形」についての話題が載っていました。
「お古」、あるいは「中古雛人形」という言い方をしていました。

雛人形の起源からすれば、やはり女の子の「お守り」としての意味合いが強いのではないかと思います。

「流し雛」という風習も、穢れや、災いをその子の身代わりに「ひとがた」に託し、川や海に流し、無病・息災を願う、という意味合いからの行事です。

私はやはり、生まれた赤ちゃんには、新しい何か形のある「お雛様」でお祝いする事がよろしいのではないかと思います。

その際、場所的に許されるなら、感謝の思いをもって、お母さんやおばあちゃんのお雛様もいっしょに並べて飾ったらよろしいと思います。

私は決して必ずしも高価な、大きい雛人形を購入すべきと言っているのではなく、心がこもっていれば、小さくても、あるいはご自分で作られた人形でもいいのではないか、と思います。

また、古くなって処分したくなった人形は、「人形供養」を各地で行なっていますので、ご確認いただければと思います。

岩槻人形協同組合でも11月3日に人形供養祭を毎年、行っています。
供養料は去年のご案内は3,000円からでした。
事前のお預かりも致しますので、よろしかったらお問い合わせください。

何はともあれ、3月3日、楽しい雛まつりをお送りください。

伝統工芸士 新井久夫のホームページ