原作は読んでないのです。アニメにも詳しくありません。
マイケル・アリアス監督は、『アニマトリックス』のプロデューサーでハリウッドのVFXの第一人者だそうですが、さっぱりさっぱり分かりません。アニメ製作のスタジオ4℃は日本アニメ界の最高峰とのことですが、やっぱりさっぱり分かりません。
アニメーションに関することは全然分かりませんが、映画『鉄コン筋クリート』は凄い映画だ、ということはヒシヒシと分かりました。
地球星日本国宝町に棲むクロとシロという二人の子供が主人公ですが、子供のためだけの映画じゃありません。大きな大きな愛の映画でした。友情とか家族愛とかそんなククリを超えた深く大きな愛の物語。
公式サイトのストーリー紹介↓
義理と人情とヤクザの町、宝町には2人の少年、クロとシロが住みついていた。親を知らない2人は、かつあげやかっぱらいで、毎日を過ごしていた。ある日、昔なじみのヤクザ、ねずみが町に戻って来る。何かが起ころうとしていると察したクロは、刑事の藤村、沢田に近づくが、確かな情報は得られなかった。が、実はレジャーランドの建設と、町の開発の話が水面下で進んでいた。町を守りたいクロは、狂気の行動に出るのだった…。
クロとシロにはなぜ親が無いのか、クロはなぜ宝町に固執するのか、そんなことはどうでもよくて、クロにとっては宝町が宝物で、クロとシロは一緒に居なくちゃダメなんだってことがいちばん大切なことなのね。
愛するものを失うことの痛みが映画に満ちていて、胸を締め付けられる痛みに何度も涙を流しました。深い絶望の中で、痛みを心に仕舞いこんだクロは暴力と狂気の世界を飛び回るけれど、目に見える暴力よりもクロの中に巣くった狂おしいほどの愛を求める叫びの方がずっとずっと痛くて、ボロボロに泣いてしまうのです。
アニメでここまで泣かされたのは『ほたるの墓』以来かも。
クロたちを取り巻くヤクザたちがまたカッコイイの。ハードボイルドなのね。ハードボイルドとは、つまり愛なんですね。
ヤクザのネズミはクロ同様に宝町を愛していて、でも大人なねずみには全部分かってしまっている。開発は止められないし、自分の力も及ばない、子分には大事な家族がいる。全部を分かって、自分にできることをするのね。それは、きっと愛なんです。
声の出演は、二宮和也(クロ)、蒼井優(シロ)、伊勢谷祐介(木村)、宮藤官九郎(沢田)、本木雅弘(蛇)、田中泯(ネズミ)など。それぞれとてもハマっていましたが、特にシロ役の蒼井優ちゃんとネズミ役の田中泯さんが良かったですねぇ。原作を読んだ方には、また違った印象なのかもしれませんね。
混沌としたあらゆるアジアが入り組んだ宝島とか、シロがとっかえひっかえかぶる帽子とか、クロとシロの住み着くクルマとか、シロの描く絵とか、あちらこちらに描かれた落書きとか、隅から隅まで可愛くて楽しくて目を離せません。きっと、監督を始めとした全てのスタッフがこの映画を愛しているんでしょうね。作り手の愛とパワーがたっぷり詰まった映画です。
騙されたと思って、ぜひご覧ください。
映画「鉄コン筋クリート」公式サイト
マイケル・アリアス監督は、『アニマトリックス』のプロデューサーでハリウッドのVFXの第一人者だそうですが、さっぱりさっぱり分かりません。アニメ製作のスタジオ4℃は日本アニメ界の最高峰とのことですが、やっぱりさっぱり分かりません。
アニメーションに関することは全然分かりませんが、映画『鉄コン筋クリート』は凄い映画だ、ということはヒシヒシと分かりました。
地球星日本国宝町に棲むクロとシロという二人の子供が主人公ですが、子供のためだけの映画じゃありません。大きな大きな愛の映画でした。友情とか家族愛とかそんなククリを超えた深く大きな愛の物語。
公式サイトのストーリー紹介↓
義理と人情とヤクザの町、宝町には2人の少年、クロとシロが住みついていた。親を知らない2人は、かつあげやかっぱらいで、毎日を過ごしていた。ある日、昔なじみのヤクザ、ねずみが町に戻って来る。何かが起ころうとしていると察したクロは、刑事の藤村、沢田に近づくが、確かな情報は得られなかった。が、実はレジャーランドの建設と、町の開発の話が水面下で進んでいた。町を守りたいクロは、狂気の行動に出るのだった…。
クロとシロにはなぜ親が無いのか、クロはなぜ宝町に固執するのか、そんなことはどうでもよくて、クロにとっては宝町が宝物で、クロとシロは一緒に居なくちゃダメなんだってことがいちばん大切なことなのね。
愛するものを失うことの痛みが映画に満ちていて、胸を締め付けられる痛みに何度も涙を流しました。深い絶望の中で、痛みを心に仕舞いこんだクロは暴力と狂気の世界を飛び回るけれど、目に見える暴力よりもクロの中に巣くった狂おしいほどの愛を求める叫びの方がずっとずっと痛くて、ボロボロに泣いてしまうのです。
アニメでここまで泣かされたのは『ほたるの墓』以来かも。
クロたちを取り巻くヤクザたちがまたカッコイイの。ハードボイルドなのね。ハードボイルドとは、つまり愛なんですね。
ヤクザのネズミはクロ同様に宝町を愛していて、でも大人なねずみには全部分かってしまっている。開発は止められないし、自分の力も及ばない、子分には大事な家族がいる。全部を分かって、自分にできることをするのね。それは、きっと愛なんです。
声の出演は、二宮和也(クロ)、蒼井優(シロ)、伊勢谷祐介(木村)、宮藤官九郎(沢田)、本木雅弘(蛇)、田中泯(ネズミ)など。それぞれとてもハマっていましたが、特にシロ役の蒼井優ちゃんとネズミ役の田中泯さんが良かったですねぇ。原作を読んだ方には、また違った印象なのかもしれませんね。
混沌としたあらゆるアジアが入り組んだ宝島とか、シロがとっかえひっかえかぶる帽子とか、クロとシロの住み着くクルマとか、シロの描く絵とか、あちらこちらに描かれた落書きとか、隅から隅まで可愛くて楽しくて目を離せません。きっと、監督を始めとした全てのスタッフがこの映画を愛しているんでしょうね。作り手の愛とパワーがたっぷり詰まった映画です。
騙されたと思って、ぜひご覧ください。
映画「鉄コン筋クリート」公式サイト
警察に連れて行かれるシロを、クロが突き放すシーンとか、子分の家族のために、自分が殺されると知っていて許すシーンとか、じ~ん、ときました。
シロがクロと再会して、「あんしん、あんしん」って言っていたのが印象的でした。
やっぱり、愛って一緒に居て安心できる信頼関係なのかなぁ、とか考えたりしちゃいました。
シロとクロの純粋な愛、ネズミとキムラの男気に涙と鼻水がズルズルでした
シロの声、可愛かったですね!
愛の種類はたくさんあるけれど、いつも心に愛を持っていたいなぁと強く思いました。