Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

秀山祭九月大歌舞伎千穐楽 夜の部2

2006-09-28 23:24:59 | kabuki
昨日の日記に引き続き、秀山祭千穐楽夜の部の続きを書いておこうと思います。最近、とみに忘れっぽいので

*菊畑*
染五郎さんの虎蔵がなにやら色っぽかったなぁ、とか芝雀さんの皆鶴姫が可愛かったぁ、と断片的な記憶はあるのですがどうも全体的にだらけてました、私。
以前、初めてこのお芝居を観たときは、鮮やかな舞台と役者さんに釘付けだったんですけど、どうもノレませんでしたねぇ。台詞や義太夫さんを楽しむことを未だ出来ないからでしょうか。
ずっと、現代の音楽(五線譜に乗っかってしまうもの)を聴いて育った私には、邦楽の魅力を感じる力が無いんですよねぇ。。「語る」音楽が苦手です…。あーあ、日本人なのに。。。

*鬼揃紅葉狩*
邦楽が苦手と言いつつも、これは楽しかった!
常盤津、浄瑠璃、大薩摩、鳴物と聴きごたえのある(ある意味、見ごたえもありました。大薩摩の文五郎さんのお顔が真っ赤になってくのが楽しかった)音で、感動さえ憶えました。もちろん、内容を分かればさらに面白いんだろうけど、踊りのときの音はお芝居に比べてすんなり耳に入るような気がします。なんでだろ?
で、こちらはなんと言っても染五郎さんの更科の前の美しさ、でしょうねぇ。お声はちょっと微妙だったけど、綺麗かったです!
そして、侍女たちがまた美人さん揃い。吉之助さんの女形ってどうなんだろう?と思っていたけど、いえいえとても素敵でした。高麗蔵さん、吉弥さん、宗之助さんと粒揃いで、すっごく素敵な侍女でした。中でも、吉弥さんを追いかけてましたよ。なかなかお目にかかれないような気がしますからね。
対する平維茂とその従者たちも素敵でね。信二郎さん、松江さん、種太郎くんのバランスがよかったです。おっとりとすっきりハンサムな信二郎さんに、キリリと凛々しい松江さんと種太郎くん。
そしてそして、末社の神さまの4人(神様も「人」でいいのかしら?)の廣太郎くん、隼人くん、廣松くん、玉太郎くん。廣太郎くんと隼人くんはもう声変わりしてるのね。隼人くんはすっかり子供を抜け出してシャープなお顔でしたね。玉太郎くんが可愛くって、小さな体をいっぱいに使って見得を切る姿に客席は大喜びでした。私の中では松江さんを揺り起こそうとするのが、ツボでした。
染五郎さんたちが鬼になってからが、また良かったです。とても綺麗だった侍女たちも恐ろしく迫力のある眷族になり、5人の迫力が凄かった!花道でのポージング(?)がかっこよかったなぁ。
9月の締めくくりに相応しい華のある一幕でした。


さて、10月の東京では歌舞伎座と国立劇場とで歌舞伎の舞台があるというのに、なんとなくぼーっとしてしまってまるで計画を立てていません。いつのまにか11月の演舞場のチケットは発売されていたし…。あーん、これからでも間に合うかなぁ?