明日の葉っぱ(8×8)=69

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小さなスナック パープルシャドウズ

2022-07-03 08:28:00 | 僕の音楽日記



スナック REGAL

重たい木の扉を押し開けると
カランカランと入場者を
迎える湿った金属音が
したと思ったら
カウンター越しから
ウェルカムボイス

あの頃の水商売の女の人たちの
イメージは
声が低い人が多かったように思う。

桂銀淑さんみたいな声に
出立ちは欧陽菲菲さんみたいな
ママさんがいる
あの頃のスナック
おおよそその辺の洋服店では売ってないドレス
髪型はロングのしっかりパーマが
かかったそれに
化粧は店内が薄暗いことを想定して
目は黒っぽく
つけまつげも長く
アイラインはパンダの目元
白く粉が吹く暗闇に浮かび上がる
顔の輪郭は
まじまじと見てはいけないという
事を社会勉強として学んだ場所でもある

何故そうなのか?は
聞けない、
聞かない、
訪ねない、
掘り下げない、
知らなくていい、

大人の社会には
触れなくていいものもある

ということを
お金を出して学びにいく
身近な社交場でもあった
スナック

居酒屋ではない呑み屋さん
スナック
パブ
バー
クラブ
なんて
ネーミングで
厳密にどう違うかは
あるんだろうけど
流石にクラブ
となると
ハイクラスは人達が集まる
社交場
なんだろうけど
パブ、バー、スナック
の区別はなかなかつかなかった
それは80年代のトヨタ
のマークⅡ.チェイサー.クレスタ
のようだった





スナックREGALは
そんな僕の住んでる近くのスナック
だった。
よく
としくんと贔屓にしてたレコード店のお兄さんと
歌いに行った場所でもある


多分、たぶん、
カウンターレディの人やママさんがもっと
魅力的な人なら
きっと、入り浸っていただろう
そんなことさえ、ふと
思い返す。

こちらのお客様に気を使い
営業スマイルでおかわりを促す
つぎの瞬間
振り向きざま
対面のお客様のカラオケにあわせて
大きな声で歌に合いの手をいれ、
手拍子をする
とにかく元気がいい!
夜の蝶(蛾かも?)は
華やかだ。

小さなスナック という歌とは
似つかない人達が働く
田舎のスナックは
都会で流行ってる
歌との違いをまざまざと
見せつけ、教えてくれた
そうして現実を知って
大人になっていく
苦いお酒が
苦くなくなった時
おいしいと思えた時
たぶん、たしかに大人に
なっていたのだろう。








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