掌の箱

書く

聞く

話す

各

効く

離す放す

非常階段に腰掛けて

喫茶店のトイレに駆け込んで

カラオケボックスで

新幹線車両の扉の前で

大型商業施設のベンチで

海辺の公園駐車場で

港の桟橋で

朝の散歩で

夕の帰り道で

ベットの中で

会議で

病院の待合室で

でも君は

濡らしちゃいけない

流石にお風呂までは一緒に入れない

水没を何回もさせたから

もう君も離さない

って

考えたら

恋人以上の依存度と

家族身内以上の親密さ

小さな箱から

聞こえる声

踊る文字

弾ける音楽

欲しいものは？

体調も気にかけてくれる

オマエは一体何者だ？

Siri ません…