明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

てんびんばかり 河島英五

2021-02-06 20:22:00 | 僕の音楽日記




この歌が
出てきた時
音楽マスコミは
「第二のよしだたくろう」だとか
騒ぎだした。

たしかに、メッセージソングだったし、「イメージの詩」とよく似た
感じを彷彿させる

でも、歌のタイトルではないが
てんびんはかりは
重たい方に
傾くっていってるように

この歌の方が
重たい、日常の足元に転がっている
目の前の問題を
綴り、歌っている。
大きなことから
小さいことまで…

無力感、虚脱感の中
葛藤してる
若者の苦悩、疑問が次から次へと
途切れる事なく
湧き上がるように
歌われてる
答えを探してる風でもあり、
念仏を唱えてる風でもあり、

ある種のプロテストソングに近い
感じもしつつ
フォークソングというジャンルの
括りにおいて
ありったけの不満と疑問と絶望感と
少しの希望をちりばめられてる
「てんびんばかり」

僕は河島英五さんに
フォークソング、フォークでのメッセージを忘れて、やらなくなった
吉田拓郎さんをみていた。

音楽性を充分理解してなかった
僕は
フォークブームの中の
吉田拓郎さんの立ち位置も
括りとして同じく
見ていたし、同じフィルターで
濾された歌として聴いていた。
河島英五さんに重ね合わせていた時期はそうだった。
しかしそれも
長くはなかった。

それは
表現の仕方がある意味同じな場合に
限り、どうしてもスタイルが似てくるということがわかった時


メッセージを伝える何かがあれば
より、シンプルにしたほうが
インパクトはある
その手段としての弾き語り。

そのスタイルを総じて
フォークソングのブームの
中で市民権を得たスタイルだった
のだから…

それはある意味
安全パイだ
そのスタイルであれば
聴く側も 構えて聴く姿勢になる

10分近くに及ぶ
大曲も言葉を追って、その意味を噛み砕いて、そこに差し込まれた
メッセージをひもとけば

大なり小なり
この歌を聴いたものは
心を動かされ 何か心のひだに
爪を立てられたような
感覚に陥る。

この歌を聴いて…
まとまらない答えを
もやもやと形にならない
言葉を固めて
吐き出そうとする自分がいた。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。