幼い時
初めて映画に
父親が連れてって
くれた。
確か
3歳頃だったと思う。
その記憶は今でも覚えてる。
港に大きな客船を見に連れていって
くれて
その時初めて飲んだのがfanta グレープ。
父親が買ってくれたジュース。瓶のfantaグレープを飲みながら
客船を見ていた。記憶。
そしてその後
映画を見に……
まだ子供の僕のために
その時見に行こうとした
映画は……
確か
「ガメラ対ギャオス」
だったと思う。
大映の映画。
ガメラがギャオスの怪光線で体を
切り刻まれ
緑色の血をふきだしながら
戦うガメラに
グロテスクな気持ち悪さと
また、僕らの味方
正義の味方としての
ガメラをスクリーンに向かって
かじりつくように見ていた。
その後は弟と父親と3人で
お正月明けに
「ゴジラ対ヘドラ」
を見に行ったのが最後。
元来映画は
怪獣映画しか見てなくて……
スクリーンを賑わせたのが
特撮ものであって
その後は
例えば彼女と映画なんて
あの頃いわゆる思春期のデートの定番。
映画館でポップコーンほおばって
手を繋ぐタイミングを探って
スクリーンと彼女を交互に見ながら
なんて、
そんな夢はついぞ
かなわず……
昔の映画館は小さなもので
今の映画館は立派で近代的。
当時は汚らしいシート
と掃除が行き届いてない館内
ゴミは捨てっぱなし、
汚れ放題の館内 タバコの匂いと
かび臭さが充満した感じの
映画館が多かった。
だから彼女が出来たら
デートは映画
とはいかなかったし、
それ以前に彼女が出来なかったのだから
あ、だから映画にどっぷりハマらなかったのかなぁ……
中学の頃には結構映画で
見たい映画が増えてきたようだった。
「オーメン」
「エマニエル夫人」
「タワーリング・インフェルノ」
「ある愛の詩」
「死亡遊戯」
でも
少ないお小遣いで映画に行けるほど
優先順位で映画は後回しになっていた。
今でこそ レンタルビデオ DVDなどで
みえたりしちゃったりするから……
映画自体の価値観はあの頃と比べて
軽くなっていってんのかなぁ…
待ち焦がれて
首を長くして
見る映画。
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自由自在に好きな映画を見れることが
できたのなら……