今日は番外編、里山ならぬ里川(さとがわ)流域、県北・常陸太田市への、小さな旅のご報告です。少し歩けば、すぐそこには里川の流れもあり。穏やかな瀬音と素晴らしいお庭。午後の猛暑も忘れる清々しさです。
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昨日午後は、水戸の現場から北へ向かいました。
目的地は、常陸太田市の中心街から何キロか山に向かって進んだところ、里川の上流です。
今回の震災により、或る由緒ある記念碑の基壇が半壊、その修理のための調査を行いました。
これが、目的の第一ですが、お陰さまで、予定通りに調査は完了。
もう一つ、目的の二番目がまた肝心なのですが、それは、お庭のお勉強です。
実は、このあたりには、素晴らしいお庭があるのです。
知る人ぞ知る、人呼んで秘密の花園とも言われている場所。
きっと、秘密にしておきたいくらい素晴らしいと感じるものが、その庭にはあるからでしょう。
その花園の園主は、M子さんです。
五年前から始まった第二の人生を、妹さんのN子さんとともに、バラ作りに励んでおられるという。
私にとってM子さんとは、親の代からのご縁もあり、開業した頃にも貴重なアドバイスを頂いた恩人です。
経営者であるとともに、幅広い見識をお持ちの、人としても尊敬できるお方。
一体、どんなお庭なのでしょう。
名残のバラさんが迎えてくれています。
丹精こめた成果が、里山の借景と和の建築との不思議な調和の中で、微笑んでいますね。
M子さんのお人柄のように、おおらか朗らか、楽しく元気なバラさんたち。
「ちょっと見てみてよ、」と案内されて、住宅の奥、離れの後ろにも伺いました。
そこには、思いがけない楽園が育っていました。
以前は工場跡地だった空き地が、緑したたる花園に。
お花に加えて、果樹や野菜も健やかに育つワンダーランドになっていました。
様々なご縁で集まった植物たちの類まれな競演は、自由闊達で喜びに溢れています。
明るく正直なお二人のハートが、反映されたような楽園と感じます。
イチジクやアーモンド、茄子の実の見事なこと。
さらになんと、県北名物のコンニャクさんたちまで、このお庭では喜んで人生を謳歌しているのです。
めでたし、めでたし。
その傍らにある砂利の山は、工場跡地の土壌改良の証し。
さり気なく、お二人の五年間の汗と努力と工夫の日々を伝えてくれています。
オープンガーデンは想定せずに、自給自足と私的な楽しみとしてはじめたお庭。
お二人の、お二人による、お二人のための、ゼロから始まった庭づくりでした。
でも、この庭はそれだけでは終わらない予感がします。
面白すぎる。
庭師もデザイナーも、これだけ自由な庭を形にするのは難しいのではないか。
この秘密の花園が、これからの庭づくりの光明になると感じます。
でかした、という以上に、でっかい庭の可能性に目を見張りつつ、私は再度の弟子入りを申し出ました。
人として生きていく意味を確かめるという、深い世界にもつながる空気もまた、この庭の魅力です。
M子さんN子さんのハートの実在とともに。
ブログの一記事にはおさまりにくいこのお庭、今後も折々、ご報告します。
番外により、花園のすぐ隣を流れる里川の風景の画像もご紹介します。
手前にはエノキ、その奥に二本のオニグルミが、実もたわわに緑陰をつくっていますね。
草刈作業の後ですが、ヤブカンゾウさんが一輪保存されているのも見えます。
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昨日午後は、水戸の現場から北へ向かいました。
目的地は、常陸太田市の中心街から何キロか山に向かって進んだところ、里川の上流です。
今回の震災により、或る由緒ある記念碑の基壇が半壊、その修理のための調査を行いました。
これが、目的の第一ですが、お陰さまで、予定通りに調査は完了。
もう一つ、目的の二番目がまた肝心なのですが、それは、お庭のお勉強です。
実は、このあたりには、素晴らしいお庭があるのです。
知る人ぞ知る、人呼んで秘密の花園とも言われている場所。
きっと、秘密にしておきたいくらい素晴らしいと感じるものが、その庭にはあるからでしょう。
その花園の園主は、M子さんです。
五年前から始まった第二の人生を、妹さんのN子さんとともに、バラ作りに励んでおられるという。
私にとってM子さんとは、親の代からのご縁もあり、開業した頃にも貴重なアドバイスを頂いた恩人です。
経営者であるとともに、幅広い見識をお持ちの、人としても尊敬できるお方。
一体、どんなお庭なのでしょう。
名残のバラさんが迎えてくれています。
丹精こめた成果が、里山の借景と和の建築との不思議な調和の中で、微笑んでいますね。
M子さんのお人柄のように、おおらか朗らか、楽しく元気なバラさんたち。
「ちょっと見てみてよ、」と案内されて、住宅の奥、離れの後ろにも伺いました。
そこには、思いがけない楽園が育っていました。
以前は工場跡地だった空き地が、緑したたる花園に。
お花に加えて、果樹や野菜も健やかに育つワンダーランドになっていました。
様々なご縁で集まった植物たちの類まれな競演は、自由闊達で喜びに溢れています。
明るく正直なお二人のハートが、反映されたような楽園と感じます。
イチジクやアーモンド、茄子の実の見事なこと。
さらになんと、県北名物のコンニャクさんたちまで、このお庭では喜んで人生を謳歌しているのです。
めでたし、めでたし。
その傍らにある砂利の山は、工場跡地の土壌改良の証し。
さり気なく、お二人の五年間の汗と努力と工夫の日々を伝えてくれています。
オープンガーデンは想定せずに、自給自足と私的な楽しみとしてはじめたお庭。
お二人の、お二人による、お二人のための、ゼロから始まった庭づくりでした。
でも、この庭はそれだけでは終わらない予感がします。
面白すぎる。
庭師もデザイナーも、これだけ自由な庭を形にするのは難しいのではないか。
この秘密の花園が、これからの庭づくりの光明になると感じます。
でかした、という以上に、でっかい庭の可能性に目を見張りつつ、私は再度の弟子入りを申し出ました。
人として生きていく意味を確かめるという、深い世界にもつながる空気もまた、この庭の魅力です。
M子さんN子さんのハートの実在とともに。
ブログの一記事にはおさまりにくいこのお庭、今後も折々、ご報告します。
番外により、花園のすぐ隣を流れる里川の風景の画像もご紹介します。
手前にはエノキ、その奥に二本のオニグルミが、実もたわわに緑陰をつくっていますね。
草刈作業の後ですが、ヤブカンゾウさんが一輪保存されているのも見えます。
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