ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

実りの秋、講談楽しむ会場です

2011-09-19 07:17:01 | 里の歳時記
 先日ご案内した講談の会が、おととい盛大に開催されました。
講談の内容は盛りだくさんでした。
本日は取り急ぎ、会場の植木問屋さんの話題をお届けいたします。

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 講談の開演を待つ、紅白の幕があざやかな特設会場です。
植木問屋さんの車庫として使われている建物に、高座と客席の椅子が設けられました。
ご自宅の庭のお花が生けられ、植木畑の間に育っていたカボチャもあります。

今年で35回目を数えるこの会は、二葉会の茨城支部の例会でもあります。
新潟県では稲作りも続けられている宝井琴梅師匠。
辻講釈等、多彩な活動をされております。

 水戸とのご縁も、田んぼのご縁です。
農業講談というご縁が始まりで、実際に田植えに旧内原町をご訪問されたのが始まりです。
地元発起人のMさんのご自宅で5年ほど開催後、こちらの問屋さんに引き継がれました。

経営者の新嶋さんご夫妻は、本業のみならず、普段の暮らしを大切にしておられると感じます。
畑から戻れば、事務所での会話も、酒の肴とか自然さんのお話になります。
そのお話が面白く、温厚篤実、懐も深いお人柄ゆえに、この講談の会も続いていると感じます。

 本業のお仕事の他に、野菜作りにも余念がない新嶋さんです。
下の写真は車庫脇、グランドカバーの置き場の隅に、自家用野菜の苗が見えたりしています。
そして、育てた野菜を漬物や珍味にして、皆さんに楽しんで頂くというのが新嶋さん流なのです。

講談の会の準備には、奥さんが中心となって一週間前から取りかかります。
二時間の公演の後には、バイキング形式で地産地消・郷土色豊かな野外会食となります。 
師匠はじめ5人の講釈師さんと参加者スタッフの皆さん、総勢120名を超えての大賑わいの宴。
栗おこわも、季節の野菜も、すべて手作りの新嶋家の家庭の味であります。

 昔の田舎の一番楽しく美しいシーンが、水戸郊外の秋の夕暮れに復活しました。
美味しいと楽しいが一つになる笑顔の人の輪というものは、なつかしく有難いものです。
そして、芸能というものの原点を見る思いがします。

たまたま私は、新嶋さんとも、既に亡くなられたMさんともご縁がありました。
今回はMさんのご家族さんと一緒でしたので、開演前の楽屋(新島さん宅の居間)でお茶を頂きました。
宝井琴梅・琴桜両師匠を囲み、普段の生き方から芸の深さも仕事も深さも備わるものと感じました。
不肖青葉も、おのずと身が引き締まりました。

 講談の深さ、面白さにつきましても、いろいろな面で学ばせて頂きました。
時あらためてまして、ご報告いたします。





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