ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

雷雨をくぐって蕎麦っ子誕生

2011-08-25 06:07:55 | 美味しい里山のお話
 天候がめまぐるしく変わっております。
先日、都内の方から頂いた便りにも、天候激変の話題がありました。
心落ち着くためにも、農村で育つ作物たちの姿は良いものです。
今朝は、笠間で育つ蕎麦っ子たちの画像です。

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 今日は、元気に芽吹いたソバ畑の景色をご覧頂いております。
こちら、笠間市飯田の里でも、毎日、空を見ながらの農作業です。
近頃は天候激変がしばしばですから、日ごろの備えにつとめたいものです。

昨日の茨城・笠間は天候激変でした。
朝は低温、昼は暗雲急襲して大粒の雨が落ちてきました。
その後は、カラリと晴れ上がったと思うと、夕方の湿度はほぼ100パーセントのような体感でした。

 ソバ栽培では、最初が肝心です。
強い雨が降ると種が流れてしまう恐れがあります。
お盆が過ぎますと、ソバ栽培の農家さんは、天候と相談しながら種まきをします。

今年はいろいろな雨がデビューしましたが、ご覧の通り、プロの仕事はお見事です。
このソバは、常陸秋蕎麦といわれ、常陸太田市・旧金砂郷町の在来種の選りすぐりで、県の推奨品種。
全国的な知名度はいまひとつかもしれませんが、品質は日本一との呼び声もあるとか。

 日本一とは驚きですが、全国的にメジャーな品質の賞を受けた農家さんもこの里におります。
香り、風味、甘み、粒ぞろいであることなど、笠間のソバの品質も折り紙つき。
首都圏ばかりではなく、全国のソバ打ち鉄人さん方からも高い評価を頂いています。

ソバというものは、自然のものです。
常陸の国の、秋の冷涼な気候が、栽培に向いているのでしょう。
花の頃に温度が高すぎるような年は、めしべの発育が悪くなるといいます。
また、虫が少ない年は結実が良くないと、皆さん気をもみます。

 皆様に香りをお届けできるのは、11月になります。
ソバは育つのが早いですから、これからぐんぐん伸びていきます。
そして、真っ白な花が一面にひろがります。

昔は、里山の縁に、ソバ畑がありました。
現在は大規模なトラクターでの栽培ですから、このような広々としたところでもソバが見られます。
白い花畑が水平に広がり、緩やかな山並みに映える。
このごろの、この地の風物詩です。

 雷雲去って、日が暮れます。
季節を肌で感じながら、毎日の仕事に励みたいものです。



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2 コメント

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Unknown (さかい)
2011-08-25 19:40:30
田中 さま

すばらしい眺めですね

いっせいに少し赤い茎の上に
緑の葉をぴーんと広げて
大地からうまれるのですね

また成長のお姿をみせてくださいね
ありがとうございます

坂井





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Unknown (青葉)
2011-08-26 05:13:07
坂井さま

ありがとうございます。

こうして、生まれたての蕎麦っ子たちを拝見していると、大切な一つひとつの命を思いますね。

生きている命の粒つぶを粉に挽き、打ってゆでて頂く。

感謝して大切に頂きたいと思います。
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