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今よりも「適切」な対応が出来ていたときの委員会記録

2022年08月30日 | 日記
 今年2月の文教厚生委員会の記録です。
この時の感染者数は今よりずっと少ないですが、当時は「増えていた」のです。県の対応に様々なご意見が寄せられ、私も「濃厚接触者」となった体験も交えて質問しています。
 今よりずっとまともに運営されていた頃のやり取りではありますが、感染者が増えたから、こうはいかない、となったのでは、県民の命が守れません。ちょっと長いですが、…参考資料となれば幸いです。
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令和4年2月25日(金) 文教厚生委員会(付託)保健福祉部・病院局
達田委員
それでは,何点かお尋ねしたいと思います。 私が濃厚接触者ということで,ちょうど議会中であるにもかかわらずお休みしなければ ならなくなりまして,いろいろ御迷惑をお掛けいたしました。御心配いただいてありがとうございました。 その濃厚接触者の定義についてお尋ねしたいんです。私も自分がなってみて初めて定義がよく分からないということに気付いたのですけれども,まずは定義を教えていただけたらと思います。

梅田感染症対策課長
ただいま達田委員から,濃厚接触者の定義ということで御質問がございました。 濃厚接触者の定義につきましては,国立感染症研究所によります積極的疫学調査実施要領によって定められております。これは全国一律でございます。それによりますと,陽性者の感染可能期間,つまり症状のある方につきましては,発症の2日前から新型コロナウイルス感染症の診断を受けた後に入院や宿泊療養又は自宅療養を開始するまで,無症状の方につきましては,検体採取日の2日前から新型コロナウイルス感染症の診断を受けた後に隔離などをされるまでの期間ということで,そういった感染可能期間内に接触した方のうち,次に御説明する方が該当者ということになっております。
まず1点目としましては,陽性者と同居あるいは長時間の接触,これは車内とか航空機で長時間接触があった方,
2点目としましては,適切な感染防護,マスクの着用などをせずに陽性者を診察,看護若しくは介護した方,
3点目としましては,陽性者の気道分泌液若しくは体液等の汚物物質に直接触れた可能性のある方,
4番目としましては,その他, 手で触れることのできる距離,目安として1メートルで必要な感染予防策,マスクがないとか,マスクをしていても鼻が出ている鼻出しマスクであったりとか,マスクを顎に掛けている顎マスク,マスクの着用がぴったりとできていない場合を含みますけれど,そういったきちんとマスクができていないような状況で15分以上接触があった方と定められているところでございます。
これによりまして,濃厚接触者を特定させていただいている状況でございます。

達田委員
ありがとうございます。 実は,感染者本人と家族よりも長時間接触していたお友達が濃厚接触者ではないという ことで,検査してもらえなかったということがあったんです。 それで,その御家族は自分で無料検査のところへ行ったんですけれども,やっぱり家族よりも長時間一緒にいるのにおかしいな,どんな定義になっているんだろうかということですが,御説明がありましたのは,長時間の接触があったものということですよね。 ですから,お友達といつも一緒にクラブをしていたりとか,いろいろしていたら,やはり濃厚接触者として検査をちゃんとしてもらえるのが当たり前ではないかと思うんです。 それぞれ保健所で判断されているんですけれども,どういうふうな判断でされていたのか と,いまいち分からないんです。

梅田感染症対策課長
ただいま達田委員から,長時間一緒にいらっしゃった方が濃厚接触者として特定されなかったということでございます。 そのことにつきましては,保健所のほうが陽性者の方にそのときの接触状況をかなり詳しくお聞きさせていただいているところでございます。長時間一緒にいたということでございますけれども,例えば感染防護対策でマスクもきちんとできていたりとか,手指消毒 ができているとか,かなり換気に気を使っていたとか,いろんな要因がございますので, ただ単に長時間いたというのではなくて,どういうふうな場所にいたかとか,そういう情報を収集いたしまして総合的に判断いたします。 ですので,長時間一緒にいたからというだけではなくて,恐らくそのあたりにつきまし ては,保健所のほうがお聞きして濃厚接触者でないと判断したと思われます。 先ほどお話しさせていただきました定義でございますけれども,その定義に加えてどの程度,どういうところにいたかとか,そのあたりについてもかなり詳しく聞かせていただきますので,その情報を加味して判断されたのではないかと考えております。

達田委員
議会では,我が会派の山田県議も10日間は自宅でお休みしたとお聞きしたんですけれども,この保健所から頂いた案内状には,家族が濃厚接触者になったのですが,同居する家族も仕事や学校を休まなければいけないんでしょうかという問いに対して,「濃厚接触者の同居家族に行動制限はありません。仕事や学校に行っていただいても構いません。ただ, 発熱やせきなどの症状がある場合は出勤,登校を控えてください」と書いてあるんです。 それで,家族でもない方が濃厚接触者と一緒にいたからといって,仕事を休まなければいけないということになりますと,一般にそれが適用されてしまうと職場自体を閉めないといけないとか,いろいろ大変なことになると思うんですけれども,これは県がちゃんと別立てで作っているものなんでしょうか。

梅田感染症対策課長
ただいま達田委員から御質問がございました濃厚接触者であった方々へのお願いということで,これは保健所が作成したチラシでございますけれども,こちらにつきましては一 般的に,例えば子供さんがお友達の付き合いで濃厚接触者になったときに,ここに書いてある子供さんの同居家族については行動制限はないと,仕事や学校に行っていただいても構いません。ただ,発熱やせきなどの症状がある場合は出勤,登校を控えてくださいということで,同居の御家族といっても,その方お一人だけが友達と濃厚接触者になったという場合,その同居の御家族のことを書いてあると理解しております。
先ほど同じ会派の議員の方が出勤停止されたというお話がありましたけれども,事業所等におきまして個別に判断をされて出勤停止であったり,自宅待機するケースはあると考えております。 ですので,この保健所のチラシにつきましては,一般的なところを書いてございまし て,例えば議会や一般の事業所内の規則でそういうふうに決めてあるところにつきましては適用されるのではないかと考えております。

達田委員
私がもし陽性であればそれは分かるんですけれども,すぐ調べていただいて陰性だったわけなんです。それにしましても,検査をお待ちの家族の皆さんへという御案内にそういうふうに書かれていておかしいなと思いました。今お話を聞きますと,職場ごとにいろい ろと決まりを決めているということなので,念には念を入れてということだったんだろうと思うんですけれども,これほどたくさんの感染者の方が出てきますと,いつ何時誰が濃 接触者になるか本当に分かりませんよね。 ですから,そのときにやはり仕事に差し障りがないような状況を考えていかないといけないと思いますので,その点,御配慮いただけたらと思います。よろしくお願いいたしま す。
もう1点,自宅療養者の支援という点でお尋ねしたいんですが,私のところにも感染してしまったというお話もあるんです。無料検査で判明して医療機関で診てもらって陽性ですと言われて,自宅でいてくださいと言われた方,一人暮らしの方で,何日も連絡がなかったという方もおいでるんです。どうしたらいいのか分からなくて困ったとおっしゃるんです。何が困ったかと聞いたら,やはり買い物に行けないので食事も材料がなかなかなくて,生活物資を持ってきてくれると聞いていたんですけれども,そんな連絡も全然ないという方がいらっしゃったんです。 それはどういうふうになっているのか。たくさんいらっしゃるから大変なのは分かるんですけれども,陽性と判断されて自宅療養されている方に十分な対応ができているのかどうか,できる体制があるのかどうか,その点をお尋ねしたいと思います。

美原ワクチン・入院調整課長
ただいま達田委員から,自宅療養者の支援についての御質問があったところでございま す。 県では,全ての自宅療養者の方に健康観察の重要指標であります血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターや,緊急連絡先などを記載した自宅健康観察のしおりを送付するとともに,保健所や入院調整本部の担当者から毎日1回,直接電話等で連絡し定期的な健康観察を実施しているところでございます。
また,希望される自宅療養者の方には生活支援の一環として,食料や日用品,必要に応じておむつや生理用品など,療養される方のニーズに応じた生活支援物資を配送している ところでございます。 こちらのパルスオキシメーターや生活支援物資につきましては,現在,対応職員を増員いたしまして早急に本人に聞き取りを行い,聞き取り後,遅くとも翌々日までには全員に送付しているところでございます。
ちなみに,自宅療養者が急激に増加したことから,パルスオキシメーターの追加確保で ございますとか,生活支援物資の調達配送体制を強化するとともに,自宅療養者の対応職員につきましても,外部組織の力を借りるとともに,全庁間職員支援などによりまして, 1月下旬には4名だったところ,2月10日時点では最大50名に増員を図ったところでございます。402人の新規感染者が出ました2月23日に当たりましても,ほとんどの方に翌日 に,残りの方についても翌々日には必要な物資を送付しているところでございます。 また,県医師会と連携し,医療的サポートとしてふだんから患者の健康状態を把握しておりますかかりつけ医や協力の申出のあったサポート医師等,必要な薬剤を配送するサポート薬局等のマッチングを行っているところでございます。こちらにつきましては,県医師会や県看護協会,県薬剤師会からも支援を頂き体制を強化しているところでございます。 今後も引き続き,万全の療養支援体制を確保してまいるところでございます。

達田委員
次々と陽性者の方が出ましたので,対応が大変だと思うんですけれども,現在,自宅療養をされている方というのは,一番新しい数字で何人いらっしゃるんでしょうか。

美原ワクチン・入院調整課長
ただいま達田委員から,最新の数字ということで御質問があったところでございます。 毎日発表させていただいておりますけれども,私の手元には2月24日の自宅療養者数といたしまして,1,713名の方が自宅療養されていると把握しております。

達田委員
これから減っていくかどうかというのはなかなか分からないことですけれども,先ほどおっしゃったパルスオキシメーターは,自宅療養の全ての方に行き渡っているんでしょうか。

美原ワクチン・入院調整課長
ただいま,物資等につきまして,全ての方に渡っているのかということでございますけ れども,パルスオキシメーターにつきましては全ての方に,生活物資等につきましては基本的には希望される全ての方に送付しているところでございます。

達田委員
陽性と判断されたときに,ホテル等の療養所に入れていただけるのか,入院か自宅かということで判断されると思うんですけれども,私がお聞きしたのは,たまたまそんなに重症の方ではなくて自宅でいけるという方だったんです。それにしても感染しているとなると心配ですよね。 これからだんだん悪くなるかもしれないということで,不安を抱えながらおうちで暮らしている。しかし,外にも行けないので,どうしたらいいか分からないというようなところで,連絡がないというのは本当に不安な状態だと思うんです。 一人一人の方にきちんと連絡ができる体制が必要だと思うんですけれども,本会議でも取り上げましたが,徳島市の患者さんが非常に多いですよね。 こういう中で,保健所も大変な思いをされていると思うんですけれども,先ほどの自宅 療養者の数字のうち,徳島保健所が管轄しているところの方は何人になるんでしょうか。

美原ワクチン・入院調整課長
ただいま,徳島保健所管内での自宅療養者という御質問でございますが,現時点では保健所単位での数字は持ち合わせておりません。

達田委員
コロナに感染された方の70パーセント近くが徳島保健所管内ということですから,単純 に計算しましても分かると思うんですけれども,実際のきちんとした数字ではありませんが,多くの方が徳島市内で自宅療養されているということになります。 今,職員さんも本当に大変だと思うんですけれども,体制を整えることが大事だと思うんですが,実際に検査をする方,連絡を取る方とかいろんな仕事がありますよね。 そういう中で,その人数が足りているんだろうかというのが少し疑問なんです。人数を増やしましたとおっしゃるんですが,現場のお仕事の中で十分に足りているんでしょうか。

美原ワクチン・入院調整課長
ただいま,健康観察をする人数が足りているのかという御質問でございます。 現在,2月10日以降は自宅療養者の健康観察につきましては,最大50名の体制を組んでいるところでございます。特に徳島保健所管内につきましては,入院調整本部の担当者から毎日1回,直接電話若しくはMy HER-SYSなどを使いまして定期的な健康観察 を実施しているところでございます。 内容につきましては,体温でございますとか血中酸素濃度のほか,呼吸器症状とか何か変わったことがないかということを毎日1回,確実に確認させていただいているところで ございます。 さらに,連絡が付かなかった場合には直接職員が確認をするなど,必要な療養体制を 図っているところでございます。

達田委員
ありがとうございます。 実は,私も濃厚接触者だからPCR検査をということで阿南保健所に行きました。そう したら,10日は非常に寒かったですよね。ドライブスルーで車に乗っているほうは大丈夫 なんですけれども,外で一生懸命に仕事をされているんです。1日中こういうところで仕事をされているのかな,風邪を引かないようにしてくださいねという気持ちだったんです けれども,やはり大変な仕事をされているんですよね。検査だけじゃなくて,それ以外に 日々の健康管理,食料品とか生活必需品の支援,必要な方には医療提供をしていかないと いけないということで,いろんな仕事があると思うんです。 たまたま私が見たのは,外で検査を一生懸命されている方だけだったのですけれども, もっと人員が必要なんじゃないかと思うんです。ですから,特に徳島市内の方々は本当に 毎日大変な思いで検査に当たっておられると思いますけれども,一人の感染者が出たら何人かの濃厚接触者が出まして検査をしないといけないですよね。濃厚接触者が今までどれくらいいたかというのは分かるのでしょうか。

梅田感染症対策課長
ただいま達田委員から,濃厚接触者の数について御質問がございました。 全ての濃厚接触者の人数は精査できておりません。しかしながら,参考数値ということ でお話しさせていただきますと,いわゆる第6波のオミクロン株による感染拡大が始まった1月から2月23日までに,濃厚接触者といたしまして県の保健製薬環境センターにおいて行政検査を行った人数は約7,500人,濃厚接触者における検査比率ですが,この期間の 全ての検査が8,400件で,そのうち7,500件でございますので89パーセント,約9割が濃厚接触者の検査をさせていただいております。 それから,10月補正予算においてお認めいただきました徳島県新型コロナウイルス感染 症検査強化事業という事業がございますが,この事業によりまして濃厚接触者の行政検査を医療機関に一部お願いしております。そちらにつきましては1,100件となっております ので,1月以降につきましては8,600件の濃厚接触者の検査を行っているといった状況で ございます。

達田委員
毎日,本当に大変お忙しい状況だと思います。阿南保健所の場合は徳島市に比べて感染者が少ない。それでも次々と検査の方がおいでていましたので,恐らく一日中検査に追われているのだと思うんです。 ですから,その方々が外の寒いところで毎日勤務というのは本当に大変と思うのですけれども,ちゃんと交代して健康を害さないような状況は保てているのでしょうか。

蛯原保健福祉政策課長
主に保健所の人員体制のことと思われますが,それについてお答えさせていただきま す。 令和3年4月時点で,保健所の感染症対策人員体制は全員で72名でした。 それで,今回の第6波の感染拡大を踏まえまして,全体の体制を211名,約3倍に大幅 に拡大しております。その中で,全庁の応援とか,そういうものを組み合わせながら,職員についてもローテーションを組みながらやっていける体制を十分に整えているところで す。

達田委員
是非,感染者の対応で体を壊したとか,そんなことがないように十分配慮していただきたいと思います。 それと,徳島市に保健所がないということで,全国で県庁所在地に保健所がないのが徳島県と佐賀県の2県と指摘しております。保健所の体制を根本的に整えていくことが大事だと思うのですけれども,体制強化という面で,県のこれからの取組をもう一度お尋ねしておきたいと思います。

蛯原保健福祉政策課長
ただいま達田委員から,保健所体制整備,特に徳島市が大きく抱えているという御質問がございました。 一般質問で山田議員からもございましたけれど,保健所の体制整備については,十分に強化していかなければならないという認識をこちらのほうも持っております。 ただ,保健所を作る,作らないということにつきましては,徳島市が判断されることと思いますので,そういう形で進めていきたいと思っております。 ただ,今回の新型コロナウイルス感染症の対応につきましては,今年度の4月頭からCDC体制という形で保健所,それからここにおります感染症対策課,ワクチン・入院調整課を含む横串の体制で感染症対応と疾病予防対応を,疾病を持たれている方は重篤化しやすいということもございますので,そういう体制を組んでいったところです。その体制の中で,県内全域の体制となっておりますので,相応の応援体制が十分図れたのではないかと,そういうところも考慮していく必要があると思います。 今後について,保健所の体制強化も必要と考えておりますが,いろんな面を考慮しながら考えていく必要があるのではないかと思っております。

達田委員
保健所の大切さを全国的にというか,世界的にもう一回考えなければいけない状態に なっていると思うのです。このコロナパンデミックがもし終わったとしても,また新たな 未知の感染症が現れるかもしれない。そのときの体制というのは,きちんと整えておくべ きだと思うのです。 ですから,応援体制も本当に大事なことなんですけれども,それぞれの自治体で十分な対応ができる体制,そういうところにこそお金を掛けて対応していくことが必要だと思いますので,今までは小松島とか日和佐とかの保健所もなくなるということがありましたけ れども,そういうことでなくて保健所を機能強化していくという面で是非頑張っていただきたいと思います。その点をよろしくお願いしておきたいと思います。 そして,これはお願いなんですけれども,濃厚接触者であるとか,あるいは感染して自宅でいる場合に,その過ごし方というのが今までと全然違う考え方でいなければいけないですよね。例えば,御飯を食べるときもみんなで一緒に食べるわけにはいかないのですよね。別々に食べましょうとか,時間をおいて自分の部屋で食べましょうとか,そういうことがあるのですけれども,ついうっかり一緒に家族団らんしてしまうことがあります。 そういう注意書きといいますか,気を付けましょうと,冷蔵庫にでもぱっと貼れるようなものを置いておかないと,ついいつものとおり暮らしてしまうんです。タオルの共用をやめましょうとか,トイレへ入った後にペーパーを三つに折るのを止めましょうとか,病院で書いているところもありますけれども,日常の中で行っている普通のことが普通でなくなってしまうので,それをぱっと気が付くように小さなステッカーでいいので,トイレの壁とか台所の冷蔵庫の蓋にぱっと貼って,そうだと思い返せるようなものが必要じゃないかと思うのです。 実は,私もこんな書いたものを頂いたんですが,小さく書いてありましたので,家族全員があれは何て書いてあったでと言って回し読みすることがございました。買い物に行ってもいいのかどうかとか,そういう簡単なことが分からないのです。 ですから,分かりやすい掲示できるものを作っていただけたらいいなと思いますので, これは是非お願いしておきたいと思います。
それともう1点なんですが,28日から5歳から11歳の子供さんのワクチンの申込みが始まるということです。 この子供へのワクチン接種について,県はどのように対応されていくのか,お尋ねして おきたいと思います。

美原ワクチン・入院調整課長
ただいま達田委員から,5歳から11歳のワクチン接種について,県としてどのように対 応していくのかという御質問を頂いたところでございます。 5歳から11歳の新型コロナワクチン接種につきましては,厚生科学審議会におきまして公費負担となる臨時接種と位置付けられ,3月から接種が開始される方針となったところでございます。これにつきまして日本小児科学会からは,基礎疾患のある子供については 重症化を防ぐことが期待される,健康な子供にもワクチン接種には意義があるとの見解が示されているところでございます。 なお,本人や保護者が接種を受けるように勧める努力義務の適用は見送られましたが, 自治体としては接種勧奨を行うよう示されているところでございます。 このような中,本県におきましては,接種体制を構築するに当たり,市町村や医師会をはじめ関係機関と連携するとともに,医師会からは小児にはより丁寧な対応が必要であるとの助言を頂いたところでございます。 このため,本県の特性といたしまして,単独の市町村域では接種医療機関を確保することが困難な場合が多いことから,接種を希望する方の利便性を考慮し,お住まいの市町村のエリアに限らず県内のどこの医療機関でも接種できる広域接種体制を構築したところでございます。 具体的には,県においてコールセンターとウェブサイトにより受付を一元化し,2月 18日から受付を開始するとともに,小児科を中心とした県内63医療機関で3月7日から各 医療機関の日程により接種を開始されるところでございます。

達田委員
5歳の小さい子供さんから高齢者まで,このコロナというのは初めてのことですので, いろいろなデータに基づいてやるというのがなかなかないわけなんです。厚生労働省が出 しているいろんな情報でも,このデータはオミクロン株が流行する前のものであって,小さい子供におけるオミクロン株に対するエビデンスは必ずしも十分ではありませんが,新たな治験が得られ次第,速やかにお知らせしてまいりますという,そういう段階なのです。 ですから,これから徐々にいろんな治験が発表されてくるという状態の中で,子供さんの感染者がすごく多いですので,御心配な方も多いと思います。 それで,接種させたいという方もいらっしゃるかと思うのですけれども,接種した場合 の副反応であるとか,そういう情報をきちんとお知らせして,保護者の方がきちんと適切な判断ができるというふうにしていくべきだと思うのですけれども,これは大人の場合も同じですが,その情報はどのように発信していくのでしょうか。

美原ワクチン・入院調整課長
ただいま達田委員から,5歳から11歳のワクチン接種に係る副反応等の情報発信につきまして,御質問があったところでございます。 まず,今回の対象となる方々は県内に約4万人おられ,2月中をめどにお住まいの市町村から接種券が届くこととなっております。 接種券の送付に当たっては,接種医療機関の一覧とともに,国が作成した新型コロナワクチン接種についてのお知らせというリーフレットを市町村において同封しているところでございます。 このリーフレットには,新型コロナワクチンの安全性として,子供が新型コロナワクチ ンを受けた後の症状や,ごくまれに生じる心筋炎などに関する情報など,接種を検討する ために必要な情報が記載されており,接種を検討するに当たり有益なものとなっていると考えております。 また,今後,国から様々な情報が発信されることとなると考えておりますので,そういったものにつきましても,県において発信してまいりたいと考えております。

達田委員
そうしたら,接種する場合は,子供さんですので両親とか家族が連れていくようになる のですけれども,お仕事をされている方が子供さんを連れて行かなければいけない,あるいは接種した後に副反応で熱が出てしまった,会社を休んで看病しないといけないとなった場合に,会社を休むときの補償とか,そういうことはどうなるのでしょうか。何か制度がありますでしょうか。

美原ワクチン・入院調整課長
ただいま達田委員から,接種後に子供さんが体調を崩した場合の休業補償等についてということでございますが,国のQ&Aにおきましては,企業によってはこのような場合に活用できる休暇制度を設けている場合がございます。 小学校就学前であれば育児介護休業法における子の看護休暇の取得を申し出ることも考えられる,また年次有給休暇の利用目的が限定されていないということも書かれております。子供さんへのワクチン接種等のため仕事を休む必要等があると考えられる場合には, あらかじめ職場によく相談しておくことをお勧めしますということが厚労省のQ&Aでも 質問されているところでございます。こういったことも併せて広報してまいりたいと考えております。

達田委員
中には,職場の理解が得られないということで問題になっている場合がありますので, 職場の理解が得られるように,そういう広報もきちんとしていただけたらと思います。是 非,この点をお願いして終わります。