加茂谷地区大水害

台風１１号は、凄まじい被害をのこして行きました。
長安口ダム放流後、あっという間に水がきた、という加茂谷地区で、被害のお宅を訪問し、ご要望などを伺ってきました。


　東日本大震災で見たがれきの街がよみがえったかのような光景に、言葉もありませんでした。
加茂谷地区のうち特に被害が大きかった加茂地区のようすです。
床上浸水したお家の家財道具が、県道沿いに延々と積み出されていました。



朝４時半頃に、「ダム放流する。」と避難を呼びかける放送があり、公民館へ避難したそうですが、３０００ｔ放流といっていたのが、４０００ｔ、５４００ｔ、５８００ｔと、一気に放流量が増したので、住民の方々は、これは大変なことなると思ったそうです。通常３０００ｔ放流で、加茂谷中学校のグランドが浸かるので、これほどの一気放流に異常を感じたといいます。
案の定、加茂地区は軒並み床上浸水です。


加茂谷中学校は、ふだんから浸水しやすい場所なので、一階部分は自転車置き場にして、二階以上が教室になっていますが、今回は２階部分が水没してしまったということです。

私が訪問した夕方には、地元消防の方々が、浸水した教室を片付けてくれたあとだったのですが、それでも泥水に浸かった跡が生々しい状況でした。


体育館の床も、壁も、浸水のあとがひどく残っています。


体育館横の阿南市防災倉庫もほぼ水没状態だったそうです。


どのお宅も、あたりが暗くなるまで家の片づけをされていました。
かつてない大雨だったとしても、何かおかしいのではないかと、被災された多くの方が語っていました。