「庭の」しゃくなげというと、よっぽど庭が広いのかと思われそうですが、この木でいっぱいいっぱいの狭い庭。
その猫の額ほどの小さな庭も、草ぼうぼう、ほったらかし。
しかし、毎年、時期がくればしゃくなげが花を咲かせてくれます。
このしゃくなげは、もう37年前にもなりますか、当時すごい山奥の村に住んでいて、義父が山仕事をしていて、深山の仕事場から採ってきた枝を挿し木にしたものです。
山で5年ほど育てて、今の所に移し変えたものの、環境の変化にすぐに馴染めなかったのか、何年も花をつけませんでした。
ようやく咲き出したら、清楚な色、それでいて豪華な花つきです。
深山の風景と、今はなき義父を思い出させてくれる「しゃくなげ」です。