猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

マイホーム取得過程を振り返る 建物編 各論 その(1)耐震等級3

2018-10-18 19:46:24 | マイホーム

どんな素晴らしい建物であっても、この地震大国日本において、耐震性が低くては話になりません。
(そのために土地の地盤にもこだわったのです)

マイホームを入手するにあたり、たくさんの間取り図を見ましたが、どれも今ひとつでした。

そこで、マイホームデザイナー12というソフトを入手して、自分で間取り図作成を試みました。
1万円ほどの間取りソフトですが、なかなか楽しいです。
壁量計算もしてくれますし、耐震性も簡易的ながらも評価してくれます。


Megasoft

自分で間取り設計をしてみてわかったことは、

建売住宅の間取り図が、みんな同じようになるのは、ある程度仕方がないことなのだ

ということです。
限られた35坪程度の土地に、キッチン・ダイニング・リビング・風呂・脱衣所・寝室を設けると、残りの数部屋の配置は自ずと決まってしまうのです。

何度も設計を試みましたが、我ながら、今一つのデキになりました。
仕事も忙しく、間取り設計の時間をまとまって取れなかったことも大きかったですが。。。


マイホームデザイナー12での間取り図作成で、耐力壁の配置に気を使いました。
これが意外なほど、間取りの制約になりました。
自由に間取りすると、1階のリビングが広くなります。
すると、直下率がどうしても低くなる。
2階の部屋の方が1階のリビングよりも小さいですから。
直下率を上げようと思うと、2階の部屋の壁の位置も制約されます。

直下率を上げることを前提にするなら、リビングは2階とすることが望ましいのかもしれません。
そうなると機能性の問題から、キッチンとダイニングも2階と言うことになり、、、根本的に設計が変わってきます。
しかし、共働きで日中不在の我が家では、締め切った2階は夏に室温が35℃前後まで上がります。
室温が高くなることを考えると、2階は食材をおく場所として不適です。
やはりキッチン・ダイニングは1階とすべきでしょう。
そうなると、リビングもやはり1階になる。。。


実際に手にしたマイホームですが、直下率が高くないんです。
何パーセントか計算していませんが、パッと見、柱も壁も、50%行かない。
一般論として、耐震性を考えるなら60%を確保した方がよい、といいます。

住まいの水先案内人>直下率を考慮しよう

設計士さんに言わせると、梁をうまく配置しているので大丈夫、とのことですが、素人にはそれがわかりません。

リビングダイニングが16帖ほどの一つの空間をなしています。
とても気持ちのいい空間なのですが、部屋内部に耐力壁がほぼありません。
素人目には、耐震性を犠牲にしているように見えます。


マイホームは構造計算がなされていない建物でした。
2階建なので、構造計算の法的義務はありません。
壁量計算は義務なので、もちろんしてあります。
最近はIDグループの普及価格の建売物件でも耐震等級3を売りにしているので、ちょっと残念でした。

構造計算をするとなると、費用がかかるとのことで。。。
外壁は全て壁倍率2.9の構造用合板が貼られているので、感覚的に耐震等級2級は期待できそうです。
建築会社の社内規定でも、耐震等級2級相当を確保しているとのことです。
(しかし、耐震等級2級とは、構造計算をすることが前提の等級なのです。)

垂直方向の耐力壁がいじれないなら、せめて水平構面を強化できないかと思い「床に用いる構造用合板を24mmではなく、36mmのものにできないか」と打診したのですが、そうすると1階2階合わせて24mm計算が合わなくなり、建築確認の申請をやり直さないといけなくなるとのことで、叶いませんでした。

そういうわけで、これだけ色々御託を並べておきながら、猫五郎のマイホームは、耐震性がなおざりになりました
もしかしたら、設計士さんがいうように、耐震性がそこそこ期待できる建物なのかもしれません。
でも、それを明確に示す根拠が僕の手元に全くありません。
素人の僕の評価では、耐震性が高いとは言えない建物に見えます。

せめてもの抵抗というわけではありませんが、吹き抜けのリビングのサイディングを軽量なガルバニウム鋼板にしました。
デザインが素敵だったというのもありますが、窯業系サイディング材と比較して、大幅に軽量だという点に僕の心が惹かれたのです。
手で持った感覚で、窯業系の5分の1くらいか、それより軽いかもしれません。
少しでも耐震性が上がればと思い、選択しました。
(が、「サイディングの軽量化で耐震性にはあまり差は出ない」との設計士さんのお言葉でした。。。)


耐震性だけは不本意な結果となりました。
でも、この物件以外で、心が動く物件に出会えなかったんです。
図面を見て、惹きつけられた唯一の物件だったのです。

間取りに図を一目見ただけで「住み心地が良さそう」だと感じました。

耐震性にこだわると、間取りの自由度が制限される。
住み心地と耐震性。
どちらを優先するか、という問題だと思います。
この物件は「耐震性よりも住み心地を優先した物件なのだ」と割り切りました。

僕は色々堅実に考えているようで、行動が伴わなかったということです。

・この近辺にある土地としては、地盤がまあまあ良い。
・職場に歩いて行ける上に、子どもの学区内
・僕に入手可能な土地の中で圧倒的に広い

などの条件を満たした物件というだけでも、かなり上出来なんです。

もし、大地震で住めないくらいの損傷を受けたら、また建て直すことにします。
そういうつもりで、今後のファイナンシャルプランニングをすることにします。
とはいえ、予算に限界もあるので、次があるとしたら、平家になるかもしれません。

マイホーム選びは、理屈通りにはいかない
という結論だったことにしておきます。


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