蝸牛の歩み

「お話」を作ってみたくなりました。理由はそれだけです。やってみたら結構面白く、「やりたいこと」の一つになっています。

現代にゃん語の基礎知識

2015-08-30 10:03:42 | 日記
「現代にゃん語の基礎知識」

 にゃんたちと生活を共にすると、その共同体のみで通じるような言葉が生み出される。ワタクシは、すでに10年になろうとしているにゃんたちとの生活を振り返り、私たちが生み出した言葉のいくつかを紹介してみたい。
 なお、この原稿は、『WORLD CATS REPORT』誌にも掲載が予定されている。興味がおありの方には、購読をお奨めしたい。

<まえがき>
 にゃんたちと生活を共にするという光栄に浴したものは、須らくそれまで保持していた言語体系の変容を受け入れることを求められる。その中には、広く使用されているもの、これを「シニャンフィエ」と呼ぶ。それに対して、ある特定の共同体(家庭とか)で独自に使用されているものを「シニャンフィアン」と呼ぶ。今回、ワタクシは、苦節十年にわたる観察と記録の一端を紹介し、同好の士の渇を癒したいと思うものである。
 では早速、紹介に入る。

〇「カリカリ」 これは、「サイエンス大エット」や「ロイヤル華南」などから発売されている乾燥系のシロモノであり、これを「エサ」と呼ぶか、「お食事」と呼ぶかで、「にゃん愛度」が測定される。

〇「まろすい」 これは我が家の「まろ様」の頭頂部に顔をうずめ、その香りを胸いっぱいに吸い込むことを言う。

〇「ゴロン攻撃」 これも「まろ様」の得意技の一つであり、お腹を見せてゴロンと床に転がり、「撫でてもいいぞ」というサインを送る動きを指している。これを無視できるものは皆無である。

〇「ぷにぷに」 猫様の肉球に触らせていただいた時のなんともいえないあの感触の事を形容する言葉。勤労意欲を奪う事もあるので、出勤前はやってはいけないとされている。

〇「プリンス・オブ・コゲールズ」
         「まろ様」は、我が家にいらっしゃった御幼少の時は全身ほぼ真っ白という状態であったが、その後、歳を重ねるにつれて身体の数か        所にうすーい茶色の、まるで「カシミアコート 秋の新色」のような柄が現われ、その色の在り方を形容するために作り出された言葉。

〇「一人圧力団体」 主としてチャー君の行動を形容する際に使用される。お腹が減ると、やや甲高い声で意志をお伝えになり、我々は、「まだお食事ま        で一時間ございます」と抗弁するのであるが、中々聞き入れてはいただけない。

〇「個体識別」 あも君の行動によく見られる。家族のそれぞれに対して、「自分に対して何をしてくれる係なのか」をきちんと認識する能力。

〇「もふもふ」 猫様のお腹の部分に顔をうずめて、その柔らかさを堪能する事。

〇「チュッチュッ」 まろ様が、ワタクシのお腹の部分をチュッチュッとお吸いになるありさま。なのでワタクシは、風呂上りでも、このご要望に応える         べく、シャツの着用を怠りません。小さなときにお母さんと別れてしまったので、こういう性質が残ったようです。