島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

穀物としてのとうもろこし

2012-07-25 | 食べもの

インドネシアではトウモロコシの生産がとても盛んだ。

平地ではあまり見かけないが、少し山手に行くと必ず生産している。
スラウェシの内陸部では、トウモロコシの実をはずして(要するにわれわれが見慣れている冷凍コーンとかマクドナルドのコーンとか(今ないかも)のように)、
道端に敷物を敷いて干しているのをよく見かける。

ちょっと調べてみると、2009年には世界第5位の生産高になっている。
(ウィキペディアによるが、そのデータの元がどこなのかは記載されていない)

大量のとうもろこしの中には飼料になるものもあるし(人間が食べるのとは品種が別)、
コーンオイル(サラダ油や天ぷら油)になるものも多いだろう。
最近ではバイオ燃料にされちゃうものもある。


日本ではとうもろこしは丸ごとゆでたり焼いたりして夏のおやつとして食べるか、
コーンスープにするか、
サラダや炒飯にときどき入れるか、
札幌味噌ラーメンにトッピングするか、
というような、添え物的食べ方しかしないけれど
世界的にはとうもろこしは、米、麦とならぶ「穀物」である。
すなわち主食的な食べ方をするものである。

日本でも山間地の米の採れない地方では主食として食べていた例がある。
山梨県富士山麓では、昔、粉にしてお湯でこねて練ったり、丸めて焼いたり、その中に小豆あんを入れたりと、米粉や小麦粉同様の扱いで料理されている。


今、日本できび御飯というと、普通は小黍の入った御飯であるが、
数年前の雑穀ブームで、東京でタカキビ御飯に行列ができていた。すごく少量で高いのにも驚いた。
タカキビはコウリャン(高粱)とも言われ、まっ赤で小型のとうもろこしの形をしている。


……話がここまで脱線していくと元に戻すのが難しい、
えーっとなんだったっけ……

えー、だから、一体いつからトウモロコシがインドネシアで食べられているのだろう、という話。トウモロコシは南米あたりが原産地っぽいのだが、16世紀にはアジアに伝播したらしい。
そして、トウモロコシはインドネシアでどの程度主食的に食べられているのだろう、ということが私は知りたい。

あれだけ栽培されているトウモロコシが全部輸出されたりもしないと思うが
ジャワでは(外食している限り)トウモロコシに出会うことは滅多にない。
山岳地帯の家庭では食べられているのだろうか。
その疑問に答えてくれたのが、バトゥの若い奥さんの屋台のナシプチルなのだった。

とりあえず、ここまで。




上の写真/手前がとうもろこし。ジャワ島バトゥ(2012年)
下の写真/ジャワ島西ジャワ州のとうもろこし畑(2008年)


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