いつもの散歩の公園。
めったに写真を撮らせてくれない、あのアカショウビン。
なんとあの真っ赤な翼を広げて威嚇してくるではないか。
そういえば二三日前、台風(12号)接近の前にも公園の低い柵の上で出くわした。
きょうは尋常ではない様子。盛んに警戒の鳴き声をあげながら執拗に威嚇している。
つがいで交互に間をおいてこちら目掛けて飛んでくる。
子育て中の鳥は、ツバメだってカラスや鷹を威嚇して巣に近づけない。
ガジュマルの木では、おまけにメジロも鳴き出した。そしてあの天然記念物のルリカケスも騒いでいる。
セミの声も録音されている。森のタブーに触れてしまったのか?
おそるおそる足元に注意しつつ、とりあえずカメラをまわす。
たぶん近くに雛鳥がいるのだろうが見つからない。おおきなガジュマルの木を見上げながら、カメラは右往左往する。アカショウビンのギギギギという威嚇の鳴き声だけは録音されているだろうが、姿はわずかに捉えらただけ。羽音も聞こえる。逃げる気はないようだ。
ビデオ後半(1:50頃)に雛鳥に気付くまで、カメラの右往左往は、キンパクした臨場感をお伝えするため、編集せずにそのままお送りする。
雛の巣は、朽ちた木の幹の穴(むくろ)の中だった。中に、外の2羽と合わせて3羽目の雛を確認した。中からは親鳥と似た鳴き声が盛んに聞こえる。
朽ちた木はデイゴの木で数年前から、隣のガジュマルの気根で絞め殺されていた。
今日は台風一過、12号の残した風で幹は根元からゆらいでいた。
どうやら雛たちは巣立つためにむくろから出て、これから飛び立とうとしているところだったらしい。5分ほどの観察撮影の後そのままにして現場をあとにした。