中島 義道 (著)
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
カントは日本でも有名な哲学者だが、同時にその難しさについても広く知られている。けれどもそれは翻訳のためばかりではなく、カント自身が論じている事柄そのものが難しいのだから、叙述もまた難しくならざるを得ない。では、どうすれば、日本語でより正確に理解できるようになるのだろうか。ここでは『純粋理性批判』を例に、これまで統覚、超越・覚知、予料、範疇などと訳されてきたキーワードを分かりやすい言葉に置き換えるなど、さまざまな工夫を試み、長年カントに親しんできた著者が、初心者でも近づける方法を提案する。
登録情報
新書: 202ページ
出版社: 筑摩書房 (2008/09)
発売日: 2008/09
商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cmおすすめ度: 5つ星のうち 3.8 レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 33,170位 (本のベストセラーを見る)
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103位 ─ 本 > 新書 > ちくま新書目次
プロローグ カントはなぜ難しいのか?
第1章 実体としての魂の批判
第2章 意識の単なる形式としての私
第3章 経験を可能にする私
第4章 内的経験
第5章 他者
第6章 表象の手前―存在する私
カントの祝詞かお経のような、すさまじい悪文の一例として文岩波文庫の『純粋理性批判,(上)の以下の部分が引用されている。
p007 実際[純粋統覚の」持続的な「私」は、この「私」がわれわれのあらゆる表象を意識しうるかぎりにおいてのみ、これらあらゆる表象の相関者である。そして、あらゆる意識がすべてを包括する純粋統覚に属するのは、表象としてのあらゆる感性的直感がが内的な純粋直感すなわち時間に属するのと同じである。こうした純粋統覚は純粋構想力の機能を知性的なものにするために、この構想力に付け加えられねばならない。p008
なぜ、どのように、そしてどの程度難しいのか、それを感じることができただけのような気もするが、それでも十分だという気もする。
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カントの読み方 (ちくま新書) 価格:¥ 735(税込) 発売日:2008-09 |
橋本 治 (著)
読書が自分の興味のある分野に殻よらないようにするために、図書館の今月の推薦図書のコーナーからできるだけ借りて読むようにしている。それでも偏りがちだが、著者の略歴を読んでから借りた。
1994年1月1日初版第一刷発行とあるから、だいぶ古い。ビスケットのような匂いがする。
バブル景気(1980年代後半から1990年代初期までの日本で起こった、資産価格の上昇と好景気、及びそれに付随して起こった社会現象wiki)の終わるころであろうか。時代が変わって震災があって、昔がなつかしく思えて借りる気になったのかもしれない。
歯に衣着せないというか単刀直入というか、軽妙な語り口でありながら、言っていることはとてもロジカルでひねりのあるようだ。
だいぶ飛ばしてよんだが、P247金持ちとはそれ自体が利益を生み出すような財産を持っている人間のことを言うP247。著者は高学歴で、この定義を満たし、著書も売れているらしい。
P247以降の当時の株や不動産に対する著者の認識は当たり前といえばそうだが「正しい」
著者の新しい本も、あと少し読んでみようか、と思わせる読後観ではあった。
amaozon 内容(「BOOK」データベースより)
「貧乏は正しい!」シリーズの第1弾である本書は、ソ連を中心とする社会主義体制崩壊からバブル経済の終焉までを、日本の若者のオナニーとリンクさせて語るという、いきなりの離れ業が展開される。しかし、そこに書かれているのは“当たり前の本当のこと”。これを読めば、人生が変わる。登録情報
単行本: 318ページ
出版社: 小学館 (1993/12)
発売日: 1993/12
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貧乏は正しい!―17歳のための超絶社会主義読本 価格:¥ 1,223(税込) 発売日:1993-12 |