『葬式は、要らない 』(幻冬舎新書) (新書) 島田 裕巳 (著)
2010 1/30 第一刷
2010 2/25 第五刷
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書店で目次を読んで、買う気にならず、次に行ったら、何かのランキングベスト1位になっていた。
売れているようだ。
しかし、本書も、つりタイトルと言われてもしかたないだろう。
葬式仏教は批判しているが、必ずしも「葬式は、要らない 」とは言っていない。仏教の歴史など勉強になった点もあるが、論旨にあいまいな点もあり論理的でないと感じるのもタイトルの印象が強すぎたからだろう。
しかし、本書が売れているのは、単に時宜を得たからだけではなく、従来の葬式のあり方や葬儀に関する不透明な料金体系にたいする、人々の不満があったからでもあるだろう。その点についてもあばいて欲しかったが、それは宗教学者の仕事ではないのかもしれない。
かといって社会学者が適任かと言えば、否だろう。社会学者が「世間」に詳しいとは限らない。葬式とお金の問題は世間体とふかくかかわっている。
本書でも取り上げられていたが、「世間」に詳しい学者って?。
参考 「世間」とは何か (講談社現代新書) (新書)
阿部 謹也 (著) アマゾン昔よんだ記憶があるが、これは歴史的名著と言われている。
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