奄美カンポンLIFE

being on the road. where is next? 奄美移住生活悲喜交々。

気分次第で

2005-10-31 22:22:45 | 奄美な生活
同じ景色も、それがどんなに綺麗な景色であっても、自分の気分次第で、自分の精神状態次第で、全く違って見えることがしばしばあります。不思議なものです。

いや、不思議ではないかもしれません。

結局自分次第ですから。

あれよあれよで、10月も今日まで。

内地はそろそろ紅葉の季節でしょうか。

奄美では今日も蝉が鳴いていました。それもどうかとは思いますが。

世界は広いですけど、日本も広いです。

そろそろイカ釣りの季節です。新しい墨が堤防に付いています。

イカ釣りのコツがまだ分かりません。

何はともあれ、全国的に明日から11月です。

Coyote『深夜特急』ノート

2005-10-30 21:14:03 | 活字中毒的愛読書
今回の福岡行きの際にはこの一冊のみ紀伊國屋書店で購入しました。

「Coyote No8 沢木耕太郎 旅がはじまる時 『深夜特急』ノート」もうこのタイトルで衝動買いです。

沢木氏が日本を発ち、香港、タイ、マレーシア、シンガポールを経由してインドのデリーへ、デリーからは乗り合いバスでロンドンを目指すという途方も無い旅をしたのが、もう30年も前の話とは驚いてしまいます。その旅を文章にしたものが「深夜特急」ですが、この本を何度読み返したか分かりません。もうボロボロです。でも不思議なことに何度読んでも新鮮に感じます。

僕達も多かれ少なかれ、この本に影響を受け旅立ちました。沢木氏が旅立ったのが26歳の時、偶然にも僕の旅立ちも26歳でした。27歳の誕生日にタイとマレーシアの国境を越えました。去年の誕生日のことは覚えていませんが、27歳の誕生日のことは鮮明に覚えています。タイのバンコクから寝台特急に乗り、スンガイコーロックという街に着き、歩いて国境を越えマレーシアのランタウパンジャンという街に入りました。そこからコタバルという街へ移動したのですが、その移動中マレーシアの警官に「Welcome to malaysia」と言われたことが妙に嬉しかったです。コタバルの街を気に入った僕達はそのまま3週間同じゲストハウスに滞在していました。

コヨーテの沢木氏の文章の中に、「旅は目的地に到達しただけでは終わらない。いや、出発地に戻っただけでも終わらない。少なくとも、私は終わらなかった。旅が終わったところから、また新たに始まる旅があったからだ。」という文章がありました。沢木氏らしい文章でとても好きです。

ちなみに深夜特急のゴールはロンドンと思っていましたが、実はモスクワだったようです。知りませんでした。またまた深夜特急を読みたくなりました。

沢木耕太郎のサイトがありました。→ 沢木耕太郎web

無いものねだりスパイラル

2005-10-29 23:48:05 | その他もろもろ
福岡へ旅行と仕事の勉強を兼ねて行ってきました。奄美に戻った第一声は二人とも「ぬるい」でした。確かに空気が違います。

都会は何かとお金がかかりますね。お金を使うシステムがあちらこちらで僕達を待っています。確かに物欲を刺激されます。美味しいもの、食べたいものが次から次へと目の前に現れ、僕達を誘惑します。知らない間に福沢諭吉さんが消えていきます。奄美に来るまではそういう生活を普通にしていたんですけど。久しぶりに高速や5車線の道路を車で走って大変な恐怖感でした。溢れ出すサラリーマンの群れに少々おののいてしまいました。

色々な面で島にいると内地に魅力を感じ、内地にいると島に魅力を感じ、無いものねだりスパイラル状態です。まあ、どっちにも僕にとってプラス面、マイナス面があるってことだと思います。

さて、明日から仕事再開、気持ちを入れ替えて頑張りましょう。(と自分に言い聞かす。)

牛をしばきに行く

2005-10-28 22:53:44 | Weblog
ただ今福岡です。おいしいものがたくさんあって、何を食べるか必死に悩んだ末の二人の結論は、何故か「吉牛」。超小市民。久しぶりの吉牛はたいへん旨かったです。吉牛との久しぶりの再会を果たし涙が出そうでした。お支払いは二人で690円なり。 スタバでコーヒー飲むより安いのが吉牛の立派なところだと思います。

これもまた奄美の一面

2005-10-26 00:13:07 | 奄美な生活
大島海峡に海上自衛隊の駆逐艦か、イージス艦かよく分かりませんが、その類の船が入って来ています。時々やってきてはしばらく停泊していきます。訓練航海か巡視航海の一環とは思いますが、詳しいことは全く知りません。役場が把握していたりするのでしょうか。隊員さん達も休暇になるらしく、みなさん陸に上がってきます。

奄美に来るまでは、この類の艦船は見たことがありませんでした。何回見ても気持ちのいいものではありません。大砲がむき出しですし、アンテナがぐるぐると回り続けています。これだけ頻繁に来島するということは、奄美がそれなりに重要な位置なのかもしれません。

実際のところは分かりませんが、イージス艦一隻1,200億円と以前新聞で見たことがあります。この2隻で2,000億以上はするのでしょうか?金額があまりに大き過ぎて、その金額にピンときません。

国防上必要なのかもしれませんが、この類の艦船を日本はどれぐらい所有しているのでしょうか?それらは全て必要なのでしょうか?町の人たちには見慣れた光景なのかもしれませんが、この船の横を通って通勤するのは正直相当物騒です。

車窓を眺めながらエンパワメント

2005-10-24 21:56:38 | 奄美な仕事
障がい者支援に関わるキーワードにエンパワメントという言葉があります。超簡単に言ってしまうと、「指導や訓練ではなく、元々持っている本人の力を引き出す」という考え方です。詳しくはコチラで

今日僕の担当の利用者を自宅のある名瀬市まで同行して送ってきました。本人さんの「バスを利用して帰りたい。」という希望があり、瀬戸内町古仁屋から奄美交通のバスを利用しました。

「家まで送る」ということを考えれば、車で送るのも、バスで送るのも同じで、むしろ車で送った方が楽です。でも、そこをあえてバスを利用するということに意味があると思っています。

車の場合ほぼドアtooドアです。バスを利用することで、その過程の中に、切符を買う、お金を払う、公共交通機関を利用する、運転手や店の人とのやりとりが発生する、等々色々な要素が含まれています。それらは何気ない行為ですが、彼らにとっては一つの社会体験の場であり、自立への一歩となります。

何より、「バスに乗りたい」という希望を実現する喜び、バスに乗ることができたという満足感や自信、そこから生まれる信頼感、生活の幅の拡大等更に色々な要素が含まれます。

で、いつものように帰宅に際して本人さんの意思を確認し、加計呂麻バス、フェリーかけろま、奄美交通バスとフルコースでの帰宅となりました。「ただいま」と家の玄関に入った彼の顔は、充実感で一杯でした。(僕にはそう見えました。)

ゆくゆくは一人で名瀬~瀬戸内間をバスを利用して行き来できれば、と思いながら....。これも一つのエンパワメントの形かなと思っています。



<古仁屋港のバス停。ボロボロ。もう少し何とかして下さい。>



<整列!おちゃめな加計呂麻バス。特技はすごくスローな走行。>

おばあの言葉は98パーセント分からんかった

2005-10-23 20:53:36 | 奄美な仕事
本日は職場の集落の月一回の集落清掃作業に参加しました。職場から毎月交代で休日の職員が参加するようにしています。本日の清掃場所は集落前の浜と川筋の掃除でした。

僕はおじいとおばあに混ざって浜掃除約3時間タラタラと精を出しました。浜には大量のゴミや流木が流れ着いていて、端から順番にかき集めて燃やしていきます。集落の人達が汚している訳ではないんですが。

おじいはボーと座っていることが多く、時々思い出したかのように起動します。一方おばあはお喋りしながらせっせとよく動きます。おばあの会話の言葉はほとんど分かりませんでした。分かったのは「はげ~」ぐらいです。僕にとっては外国語状態です。たまに僕に対しては日本語に訳して喋ってくれます。

掃除をしながら施設の利用者がこの作業に参加しないのは、あまりに不自然やと感じました。何度か提案してみたんですが。

冬になると北風がとてもきつい場所なんですが、今日はほとんど風もなく汗をかきながらの作業となりました。波打ち際は無色透明です。水とは本来そういうものなのでしょうか、もはや不思議な感じです。少し目線を上げれば真っ青な海、何でこんな色になるんですかね?

今日も蝉が鳴いておりました。

通勤風景

2005-10-23 01:21:35 | 奄美な仕事
こんな感じです。一ヶ月ほど前の写真ですけど。渋滞とは無縁です。

色々と考え事をするには丁度いい時間になります。でも、考えている間に着いてしまうので、いつも消化不良な状態。実際は「ボケー」としていることが多いです。たまに程よい揺れにウトウトとしてしまいます。観光客の方は一目で分かります。ところで、僕は島の人にはどう映っているのでしょうか。微妙なところかもしれません。

内地の価値観、島の価値観、確かに違います。これだけ環境が違えば当然です。だからこそ奄美らしさがあります。頭では分かっているのですが。

今日は北風が強かった気がします。大島海峡も白波が立っていました。でもまだ蝉が鳴いています。どうなっているのでしょうか。結局直撃した台風は一つだけでした。「デイゴがあまり咲かない年は台風が少ない。」とよく聞きましたが、実際その通りの一年となりそうです。



<たまに犬も乗船しています。料金はいるのでしょうか?>



<写真の男性は僕ではありません。観光客の方です。あしからず。>

アダンとコーラル橋

2005-10-22 01:36:11 | 奄美な生活
タイトルのままの写真。橋の向こうは大島海峡。

よくこの橋の下でおじさんが昼寝をしています。確かに日陰で風が通り気持ち良さそうです。たまに高校生もたむろしています。

コーラル橋というからには、サンゴを模しているのでしょうか?と素朴な疑問が湧き、気になって夜も眠れない状態に陥ったため、調べてみたところ、真珠貝をモチーフに2個の真珠が並んでいる姿を表しているらしいです。知りませんでした。

ちなみに正式名称は「古仁屋コーラル橋」で、通称は「コニヤ・コーラルブリッジ」とのことです。通称って「橋」を「ブルッジ」にしただけやん!それにしても、何の捻りもない通称です。

光の射す方へ

2005-10-20 22:17:44 | その他もろもろ
ミスチルの曲に「光の射す方へ」という曲があります。僕の好きな曲なのですが、写真にするとこんな感じでしょうか?単なるトンネルの出口ですけど。あまり歌を聴かない僕ですが、好きな歌手を一人挙げなさいと言われれば、ミスチルかもしれません。ちなみに、昔は長淵剛でした。鹿児島県はさすがに長渕ファンが多いですね。たまにお忍びで加計呂麻島へ来るそうです。

たくさんあるミスチルの曲の中で、僕の好きな曲は「tomorrow never knouws」「タガタメ」です。


タガタメの中の歌詞で


左の人 右の人
ふとした場所できっと繋がっているから
片一方を裁けないよな
僕らは連鎖する生き物だよ

この世界に潜む 怒りや悲しみに
あと何度出会うだろう それを許せるかな?
明日 もし晴れたら広い公園へ行こう
そして ブラブラ歩こう
手をつないで 犬も連れて
何も考えないで行こう


って歌詞があります。


僕が好きなフレーズです。

今日も気持ちのいい風が吹いていました。

来年は...

2005-10-19 21:22:34 | 奄美な生活
このコンクリートの下で、この夏ウミガメが産卵しました。足跡や産卵後がいくつかあって、何匹か上陸していたようです。実際に上陸したウミガメも見ました。

どのような工事をしているのかは分かりませんが、来年はここで産卵できるんでしょうか?夏にはウミガメを保護する旨の町の看板も立っていたんですが。

この工事は堤防の補強ですかね。人の命と財産を守るため工事が必要な場合は当然あります。この工事がそれに該当するのか否かは僕には分かりません。

ウミガメさんは「来年もそこで産卵するで、工事すんなよ!」とはきっと言えません。人間がウミガメさんの代弁者にならないといけないと思うんです。それは福祉の場合も同じだと思っています。高齢者、子ども、障がい者、福祉を必要とする人達の代弁者でありたいと思います。

大浜海岸でサトウキビジュースを

2005-10-18 21:44:00 | 奄美な生活
昨日久しぶりに、相当久しぶりに、よくよく考えると1年以上ぶりに大浜海岸へ行ってきました。名瀬までは出ても、なかなか大浜までは回ることがないので、今回は最初から大浜を目指しました。

曇ってはいたものの、久しぶりの大浜海岸はやっぱり気持ちが良かったです。普段は対岸に加計呂麻島が居座る大島海峡を見慣れているので、水平線が見渡せる大浜海岸はまた別な意味で爽快感があります。

ここに来ると必ずサトウキビジュースを飲みます。目の前でサトウキビを搾ってくれ、一杯200円なり。奄美パークでも販売していて同じ味のはずなのですが、ここで飲む方が美味しく感じます。

川の悲鳴が聞こえてきます

2005-10-16 22:42:53 | 奄美な生活
今日は夕方から仕事で住用村へ行っていました。瀬戸内町から名瀬・住用方面へ国道で向かうと、網の子峠を越えてからしばらく役勝川沿いを走ることになります。僕の習性上、走りながら川を覗くのですが、もうず~~~っと1年以上川の護岸工事をしています。

その工事の様子を見る度に、川の悲鳴が聞こえてきそうです。ほんまにこの護岸工事は必要なのでしょうか?どんどん土砂が川に流れ込み、川を濁らせています。川に棲む生き物はさぞ苦しいことでしょう。

僕が昔釣りを覚えた川にはもう魚はいません。生活排水で汚れまくりヘドロで川底が埋まっています。キャンプをした川原が無くなる、釣りをした川に魚がいなくなる、そんなことを何度も経験しました。同じことが奄美でも起こっている気がしてなりません。

沖縄にも生息していたリュウキュウアユは環境の悪化により絶滅したとのことです。奄美も放置しておけば沖縄の二の舞になるのではないでしょうか。その時、リュウキュウアユはこの世から消えることになります。嘉徳川で初めてリュウキュウアユを見た時、えらく感動しました。

自然を破壊するのも人間、どこかと戦争するのも人間、誰かを差別するのも人間、そこに何か共通するもの、他者への思いやりの欠如、想像力の欠如、そういうものを感じずにはいられません。

これもまた出会いかな

2005-10-15 22:27:54 | 奄美な仕事
僕の勤める施設では今年度から紙漉きによるハガキ作りを、利用者の作業(仕事)として始めました。写真がそのハガキの完成品です。

材料は牛乳パックで、ビニールを剥ぎ1センチ四方未満まで細かく千切り、それをミキサーにかけます。そのミキサーにかけた状態のドロドロの原料を漉き、日光に干します。乾いたらアイロンをかけ、スタンプを押し、サイズを調整後袋詰めして完成です。この完成までの工程でいくつもの仕事があり、利用者のみなさんにそれぞれ得意な工程、その日にしたい工程に取り組んでもらっています。

作業の位置づけ、販路、製品の質等まだまだ課題は多くりますが、まずは第一段階として、利用者の皆さんが意欲的に取り組まれていることを嬉しく思います。

施設へ8月の夏休み期間中に地元の中学生が体験実習に来園され、紙漉きにも取り組んでもらいました。利用者のみなさんは得意気に中学生に教えていたのですが、その中学生が2学期に入り学校でこのハガキを先生に見せ、授業で作りたいという話になったとのことで、学校に紙漉きの講師に来てもらえないかと依頼の連絡がありました。

とても嬉しく思いました。本当に嬉しく思いました。人のお世話を受ける、人から教えてもらう、福祉の支援を受ける立場にあった障がいのある利用者が、人のお世話をし、人に教え、物作りの講師の立場になるのです。お互いにとってとても貴重な経験になるのではないかと思っています。この依頼をくれた中学生、この機会のきっかけを作った利用者のみなさん、僕はあなた達に感謝します。

障がいのある人が「人に何かを提供する喜びを感じる。」、すばらしいことです。でも、それがすばらしいで終わるのではなく、当たり前となっていけばもっとすばらしいことではないかと思います。むしろ、そうしていかなくてはいけないとも思います。

ヘルパーの資格を取り介護に携わる障がい者がいます。公務員試験に合格し公務員として働いている障がい者がいます。喫茶店やレストランで、またその他の一般企業で働いている障がい者がいます。そうしたことが特別でなく、当たり前とされる社会であって欲しいと思います。

以前の記事で紹介した名瀬市ダイエー近くの「あしたば村」でも販売していますので、興味を持たれた方機会があれば是非一度店を覗いてみて下さい。

はげっ!ハブが出た!

2005-10-14 22:22:40 | 奄美な生活
仕事の帰り道、家のすぐ手前で車が数台止まっていました。事故かと思い、僕も車を止めたのですが、なんと!みんなでハブを捕まえているところでした。

勇気あるおじさんがハブ棒でハブを挟み、ハブ入れにハブを閉じ込め一件落着となったのですが、時々ハブ様が暴れ回りめっちゃ怖かったです。ハブを閉じ込めた瞬間、みなさん安堵感からか拍手が起こりました。僕も釣られて手を叩いていました。

この辺りは時々ハブが出没します。これまで生ハブ1回、死ハブ2回見かけています。このハブも道路を横断中だったとのことで、御近所の皆さんお気をつけ下さい。