みじめな虫かごから広々とした回し車つきの新居に引っ越したキャサリン。
高齢で先が短いため処分品となっていたはずなのに、2ヶ月たっても3ヶ月たっても生き生きと大好きな回し車で爆走中。すごい体力。なんだかますます大きくなってきた感じ。
「元気そうに見えるけど、もうそろそろ死ぬはずや。美味しいものもいっぱい食べたし、散歩も楽しんだし、まあまあの老後やったやろ。成仏しいや。」最期をみとる準備は万端。
1年が経った。
変わらず彼女は回し車で爆走中。大きくなりすぎてちょっと気持ち悪い。なんで??なんで死なへんの??こんなことあり得へん、、、。
元気そうに見えるけど、急に死ぬんや、きっと。明日死んでてもおかしない。
2年が経った。
今日こそ死ぬぞと待っている間に、なんと2年も経ってしまった。
なんで??愛情はあるけどさすがにちょっと不気味。どうなってんの??
そんなある朝、ついにその日が来た。
「死んでる!!!!」横たわるキャサリン。涙する私。見つめるクニオ。
呼吸はない。死後硬直をおこしている。とっても冷たく、まるで石のよう。
大往生やで、キャサリン!天国へ行ったんやな。
しかし、この後、キャサリンは奇跡の生還をするのです。
つづく。
キャサリンと申します。その①は
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taka