一口馬主ゴンザレスの日記

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イスラボニータ、山元トレセン見学(2015年5月16日)

2015年05月18日 19時59分04秒 | 募集馬見学ツアー・牧場見学
先週末は茨城でコンペがあったため、少し足を延ばして山元トレセンに行ってきました。現在山元トレセンには、イスラボニータ、トゥルーウインドと2頭が在厩中ですから、訪問するタイミングとしては丁度良かったですね。

山元トレセン訪問は2回目。前回訪問時の2013年12月20日は、真冬だったこともあり、交通の影響を考慮して電車で行きましたが、今回は車での訪問です。ルートはシンプル。常磐道をひたすら北上し、新地インターチェンジで降ります。その後は下道を10km弱走れば到着。到着後、いつもの待機部屋で少し待っていると声が掛かり、早速イスラボニータのいる厩舎へ移動します。今回も雨のため、厩舎内での見学となりました。



クラブレポートにもある通り、現在は騎乗調教は控えており、ウォーキングマシン調整を行っています。馬体重は505kg、馬はとても元気そうで、体調面に問題はありません。前回会ったのが、2歳時に東スポ杯を勝った後の年末で、その時と比べると随分とガッチリして、体付きが変わった印象を受けました。さすがに、古馬になってグッと逞しくなりましたね。



顔の写真を撮ろうとすると、フガフガしてみたり、こちらへ寄ってきたり、首を振ってみたりと、なかなか良い表情をカメラに向けてくれません。何度かチャンレジしている内に、やっとカッコイイ写真が撮れました。左から見るとキレイな目をしており、カワイイ顔です。



ただ、一部イスラマニアには有名ですが(笑)、この馬は右目が白目が混じった三白眼なので、右から見るとギョロッとした表情になります。よって、左回りの府中での写真は白目がちな怖い顔、右回りの中山ではカワイイ顔、という2つの表情を持った面白い馬です。



さて本題。気になる脚元の具合ですが、球節の熱感が若干残っていることもあり、現在はウォーキングマシンで様子を見ている段階です。そもそもの打撲の原因は、脚同士がぶつかったものではないか、とのこと。フットワークの中で、前肢と後肢が当たったり、前肢同士が当たったりということは有り得ることなのだそうです。また、これはイスラボニータ特有の個体の問題なのですが、もともと右前の球節の内側の部分(種子骨)にポコッと骨が出っ張った部分があり、そのためにぶつけやすいのかもしれない、とのこと。打撲の腫れについては脚元を見ながら教えて頂いたのですが、素人が見ても腫れには気付きません。触ってみても、熱感があるかどうか判別できず。言われてみれば…という程度。馬はムズカシイデスネ。

症状としては軽度なものですが、ここで無理をさせずにシッカリと治したいという栗田先生の意向で休ませることに。レントゲン検査での結果も骨に異常はナシ。種子骨自体の骨折はサラブレッドの症状としては良くあるようですが、イスラボニータは骨自体には問題がないので、外傷性の熱感ということで、ここでシッカリと治せば今後の競走能力に影響することもなく、また、再発リスクがどうこうというモノではないそうです。「競走能力への影響」と「再発性」について心配していましたが、その点、一安心かな。



ふと鉄を履いていないことに気付き、質問をしてみたのですが、現在は騎乗調教もお休み中ですし、裸足の方が馬も楽チンだろうということで、鉄は外しているそうです。裸足の方が負荷も掛かりませんし、オフモードといったところでしょう。





イスラボニータの馬房。ホワイトボードと馬房の中のイスラボニータです。馬房内は、柵の間から撮影したので、ちょっと暗めですが。


今後については、特に目標を定めずに調整をしていく方針だそうです。「春は適当な番組もないですしね」とのことですが、正にその通りですね。秋に目標を切り替えて、しばらくは脚元の完治を目指しての調整になります。ちなみに、北海道に戻すという選択肢はあるのですか?と聞いてみたのですが、その線は無さそう。社台ファームのダートコースは、昨年の夏休みもフィットしていない感じでしたし、山元で調整するのが良いと思っていましたので、ホッとしました。

今は焦らずにジックリと調整して、秋に元気に戻ってきてほしいですね。また競馬場でイスラボニータに会える日を楽しみに待ちたいと思います。

(見学を終えて引き上げる途中、洗い場に栗毛で鼻筋に白い流星のある馬がいました。もしかして、と思い馬名を聞いてみたところ、やはりステイリッチ。「勝ち上がりに苦労しているけど、何とか頑張ってほしいんだよね」とスタッフの方。私も応援しています。)

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4 コメント

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Unknown (watachan)
2015-05-18 23:14:02
ゴンザレスさん、山元TC見学お疲れ様でした。またイスラボニータの詳細な記事をどうもありがとうございましたm(_ _)m。
イスラボニータの元気な姿を写真で見ることができて嬉しいですし、またイスラらしい仕草に正直癒されました(^_^;。

クラブ公式コメントでは、熱感のある球節付近のレントゲンを撮って詳細に見ているのか分からず、「本当に症状をきちんと見ているの?ひょっとしてレントゲンも撮らずに経過観察しているだけ??」と疑念を持っていましたが、ゴンザレスさんの記事でようやく一安心できました。
あと熱感がぶり返したので、今後再発の心配や競走能力への影響も懸念していましたが、そちらも一過性で済みそう、とのことでホッとしています。

今後について、北海道(社台F)に戻らないということは札幌記念の始動は無くて、秋に入ってから毎日王冠あたりでしょうか。
ともかくしっかり完治することが最優先ですし、その上で秋からの巻き返しに期待しています。
またその時はよろしくお願いします!
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Unknown (ワッツ)
2015-05-19 08:01:22
詳細レポートありがとうございます。
周りの心配はよそに、イスラボニータ自身は元気そうで何より。
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watachanさんへ (ゴンザレス)
2015-05-19 10:43:36
ご無沙汰しております。watachanのブログ、拝見しておりますが、更新頻度から大変お忙しいのだろうなと思っておりました。先週はナナイロボタンの勝ち上がり、おめでとうございます^^

イスラボニータについては、春は残念なことに予定通り使えませんでしたが、昨秋からの停滞したリズムを変える良い機会だと思って仕切り直しですね。ここでシッカリと治せば、故障自体は大丈夫だと思います。秋の大目標は天皇賞(秋)になると思いますので、そこに向けてまた頑張ってほしいですね。また府中でお会いできれば幸いです^^
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ワッツさんへ (ゴンザレス)
2015-05-19 10:45:56
馬自身は非常に元気そうでした。その点、一安心といったところです^^デビューからずっと順調に来たので、その反動なのか、何なのか、この春はトラブル続きでしたが、順風満帆に行かないのが競走馬ですし、ここで厄落としをして、また秋に頑張ってほしいものです。今はとにかく完治を目指して焦らずですね。
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