2010/9/6 クラブレポート
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5日の調教後、右前脚に腫れが見られたためエコー検査を行った結果、腱鞘炎を発症していることが判明しました。「来週の競馬へ向けて追い切りを行った後に歩様が乱れてしまいました。腫れも見られたためエコー検査を行いましたが、腱鞘炎という診断でした。獣医によると、いまの状態で来週の競馬へ向けて調整を行うと、屈腱炎へ進行するのは間違いないだろうとのことでした。また、完治するまでには半年以上かかるとのことでした。滞在競馬と洋芝で良績を残していたので、この馬にとって最後の北海道シリーズでなんとか勝たせたいと思っていました。しかし、今まで大事に使ってきましたし、繁殖牝馬として牧場へ戻すことも調教師に与えられた一つの使命だと思っているので、これ以上無理はさせられません。決して大きな馬ではありませんでしたが、ここまで頑張ってくれて感謝しています」(大久保龍師)脚元の状態から、牝馬引退時期である来年の3月までに競走へ出走することは困難なことから、8日に中央競馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何とぞご了承賜りますようお願いいたします。なお、本馬に出資されています会員の方へは追って書面をもちましてご案内いたします。
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【キャロットクラブより、公式HPの近況レポート等の転載につき、許可を受けています。】
まだ先だと思っていたのに、突然この日が来てしまいました。今週の札幌競馬への出走を予定していたフィックルベリーですが、昨日の追い切り後に右前脚に腫れが見られ、このまま繁殖入りすることが決まりました。何だか大きな穴がポッカリ空いてしまったような感じです。今週の競馬で勝ち負けを期待できると思っていた矢先の突然の出来事だっただけに、まだ信じられません。
振り返ってみると、ベリーは1歳の時、募集馬見学ツアーで見て出資を決めた馬でした(こちら)。目のキレイで、品があって、とても惹かれた覚えがあります(こちら)。体は小さい馬でしたが、賢そうな顔立ちが印象的でした。その後の育成は順調でしたが、2歳夏に札幌競馬場へ入場してゲート合格後、右前球節に腫れが出ていったんNF空港へ。そして9月末に栗東へ入厩して、デビューに向けて調整が進められました。デビュー戦はディープインパクトと同じ12月阪神3週目の芝2,000。牡馬混合戦で、評判馬のアインラクスが出てきましたが、岩田騎手を背に見事な逃げ切り勝ち(こちら)。本当に嬉しかったな。この日は中山競馬場で観戦していましたが、出資馬の初勝利に、もの凄く興奮した覚えがあります。翌年はオークスを目指すことが明言され、いったん外厩へ放牧に出ましたが、ここからが大変でした。エルフィンSを目標に帰厩するも、体が減って再び放牧。結局、2戦目はオークストライアルのフローラSとなりました。愛馬初の重賞挑戦、これまた本当に嬉しかった。当日は府中のパドックでベリーを応援しました(こちら)。この後は、苦手の中京で惨敗し、北海道開催へ。ここで2勝目を挙げると(こちら)、その後の飛躍が期待されましたが、ここからの現役生活後半は、何となくリズムが悪く、噛み合わなかったような印象です。しかし、1,000万クラスでも好走してくれましたし、降級した500万クラスでは常に力上位であるところを見せてくれました。現役最後のレースとなった先日の小樽特別でも、致命的な出遅れから一気の追い込みでハナ差の2着。やはり力のある馬です。順調なら、3勝目どころか4勝も5勝も夢ではなかったはず。悔しい思いもありますし、無念ですが、これが競馬。全てをグッと飲み込んで、夢の続きはベリーの子供に託しましょう。繁殖としてのベリーは、サンデー系は何でも来いという血統だけに、いい仔をたくさん出してくれるはず。馬格がなくて苦労した馬ですから、サンデー系でも馬格のある馬がいいかな。ディープインパクトだと、思いっ切り小さい馬が生まれそうです(笑)
個人的には、一番思い入れのある馬でした。北海道でも何回も会っていますし、1歳のツアーで最初に会ってから、社台ツアーのNF空港ステージでベリーを探して何度も会いました(2008、2009、2009秋、2010)このブログでの登場回数も、ベリーがダントツでNo.1です。本当にたくさんの思い出を残してくれた馬でした。一口馬主としての第一歩を踏み出したのもベリー、道を作ってくれたのもベリー、楽しさを教えてくれたのもベリーです。どれだけ感謝をしても足りません。ただただ、ありがとう。長い間、本当にお疲れさまでした。
2007年12月16日 2歳新馬(岩田康誠)
2008年10月5日 3歳以上500万下(藤田伸二)
フィックルベリー
父Cryptoclearance
母Fickle Friends (Demons Begone)
2005年4月1日生まれ
米国 EVファーム生産
栗東 大久保龍志厩舎
通算成績18戦2勝(2-4-1-11)
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5日の調教後、右前脚に腫れが見られたためエコー検査を行った結果、腱鞘炎を発症していることが判明しました。「来週の競馬へ向けて追い切りを行った後に歩様が乱れてしまいました。腫れも見られたためエコー検査を行いましたが、腱鞘炎という診断でした。獣医によると、いまの状態で来週の競馬へ向けて調整を行うと、屈腱炎へ進行するのは間違いないだろうとのことでした。また、完治するまでには半年以上かかるとのことでした。滞在競馬と洋芝で良績を残していたので、この馬にとって最後の北海道シリーズでなんとか勝たせたいと思っていました。しかし、今まで大事に使ってきましたし、繁殖牝馬として牧場へ戻すことも調教師に与えられた一つの使命だと思っているので、これ以上無理はさせられません。決して大きな馬ではありませんでしたが、ここまで頑張ってくれて感謝しています」(大久保龍師)脚元の状態から、牝馬引退時期である来年の3月までに競走へ出走することは困難なことから、8日に中央競馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何とぞご了承賜りますようお願いいたします。なお、本馬に出資されています会員の方へは追って書面をもちましてご案内いたします。
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【キャロットクラブより、公式HPの近況レポート等の転載につき、許可を受けています。】
まだ先だと思っていたのに、突然この日が来てしまいました。今週の札幌競馬への出走を予定していたフィックルベリーですが、昨日の追い切り後に右前脚に腫れが見られ、このまま繁殖入りすることが決まりました。何だか大きな穴がポッカリ空いてしまったような感じです。今週の競馬で勝ち負けを期待できると思っていた矢先の突然の出来事だっただけに、まだ信じられません。
振り返ってみると、ベリーは1歳の時、募集馬見学ツアーで見て出資を決めた馬でした(こちら)。目のキレイで、品があって、とても惹かれた覚えがあります(こちら)。体は小さい馬でしたが、賢そうな顔立ちが印象的でした。その後の育成は順調でしたが、2歳夏に札幌競馬場へ入場してゲート合格後、右前球節に腫れが出ていったんNF空港へ。そして9月末に栗東へ入厩して、デビューに向けて調整が進められました。デビュー戦はディープインパクトと同じ12月阪神3週目の芝2,000。牡馬混合戦で、評判馬のアインラクスが出てきましたが、岩田騎手を背に見事な逃げ切り勝ち(こちら)。本当に嬉しかったな。この日は中山競馬場で観戦していましたが、出資馬の初勝利に、もの凄く興奮した覚えがあります。翌年はオークスを目指すことが明言され、いったん外厩へ放牧に出ましたが、ここからが大変でした。エルフィンSを目標に帰厩するも、体が減って再び放牧。結局、2戦目はオークストライアルのフローラSとなりました。愛馬初の重賞挑戦、これまた本当に嬉しかった。当日は府中のパドックでベリーを応援しました(こちら)。この後は、苦手の中京で惨敗し、北海道開催へ。ここで2勝目を挙げると(こちら)、その後の飛躍が期待されましたが、ここからの現役生活後半は、何となくリズムが悪く、噛み合わなかったような印象です。しかし、1,000万クラスでも好走してくれましたし、降級した500万クラスでは常に力上位であるところを見せてくれました。現役最後のレースとなった先日の小樽特別でも、致命的な出遅れから一気の追い込みでハナ差の2着。やはり力のある馬です。順調なら、3勝目どころか4勝も5勝も夢ではなかったはず。悔しい思いもありますし、無念ですが、これが競馬。全てをグッと飲み込んで、夢の続きはベリーの子供に託しましょう。繁殖としてのベリーは、サンデー系は何でも来いという血統だけに、いい仔をたくさん出してくれるはず。馬格がなくて苦労した馬ですから、サンデー系でも馬格のある馬がいいかな。ディープインパクトだと、思いっ切り小さい馬が生まれそうです(笑)
個人的には、一番思い入れのある馬でした。北海道でも何回も会っていますし、1歳のツアーで最初に会ってから、社台ツアーのNF空港ステージでベリーを探して何度も会いました(2008、2009、2009秋、2010)このブログでの登場回数も、ベリーがダントツでNo.1です。本当にたくさんの思い出を残してくれた馬でした。一口馬主としての第一歩を踏み出したのもベリー、道を作ってくれたのもベリー、楽しさを教えてくれたのもベリーです。どれだけ感謝をしても足りません。ただただ、ありがとう。長い間、本当にお疲れさまでした。
2007年12月16日 2歳新馬(岩田康誠)
2008年10月5日 3歳以上500万下(藤田伸二)
フィックルベリー
父Cryptoclearance
母Fickle Friends (Demons Begone)
2005年4月1日生まれ
米国 EVファーム生産
栗東 大久保龍志厩舎
通算成績18戦2勝(2-4-1-11)
ちょっとイヤな感じはしましたが、やはり
こういう結果になってしまいましたね。
ゴンザレスさんもおっしゃるように、
この馬は何となく運が無いというか、もう
一歩の後押しが足りなかった印象です。
間違いなく実力はあったと思うだけに、
その辺りが悔やまれますよね。
でも、繁殖としてはかなり面白い存在に
なると思いますよ~
今年募集の半弟もイイ感じですし、期待
して良いんじゃないでしょうか。
ボクも楽しませていただいたこの馬の
現役生活は終わりますが、次の世代に
思いをつなぎたいですね!