不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Il viaggio nella nebbia

2006-12-02 22:03:00 | 日記・エッセイ・コラム

Il viaggio nella nebbia
フィレンツェ出発時点では9度の外気温だったのに、
南下してウンブリアに向かうと外気は4-5度。
その上、フィレンツェを出てまもなく霧に包まれ
アレッツォを越えた辺りからは
雲海の中を走っているような感じの深い霧。
そのためさすがのイタリアの高速道路でも
スピードあげずに走る車が多くなっていて微妙に渋滞。
しかも、12月2日は以前から予定されていた通り
ローマでかなり大規模な右派勢力の政治集会の日。
先日めまいを起こして倒れたベルルスコーニが
気丈にも(?)演説するということもあり
イタリア各地から支援者や政党関係者が集結。
そのためになんとトスカーナからだけでも
約200台の貸しきり大型バスが出たという
高速道路見渡す限り大型バスという悪状況。

約束の時間があるので、
悠長に走っていられない私は
霧と大型バスの障害を乗り越えて飛ばしてひたすら南下。
約束の場所に15分遅れで到着。
イタリア時間的には十分許容される時間でした(笑)。

一日中霧の晴れないウンブリア一帯での仕事を終えて
帰途に着いたのは夕闇と霧で包まれる17:30過ぎ。
朝よりも一段と濃くなった霧のなか、
走行車の数もめっきりと少なくて心細い…。
とりわけアッシジからペルージャ、コルトーナ周辺は
視界20メートルかというほどの悪状況。

アレッツォからはすっかり霧も晴れて
フィレンツェに到着したときには外気温も上がっていたので
ちょっとほっとしました。

ウンブリアの冬は霧が出ることは多いようですが
「今日は特別」と地元の人も言うくらいだったので
記録的な濃い霧だったらしいのですが。
こんなに霧が濃いと「お肌にいい」を通り越して
なんだか精神的にダメージをくらいそうです。

本日の往復走行距離:368キロ