久々に映画館で映画を観た。
予告編から観たくてたまらなかった映画は「Happy Feet」。
ペンギン主役のアニメーション映画。
美声を持つ両親から生まれた皇帝ペンギンでありながら
先天的に歌の能力に劣り、
逆にダンスの能力を持ったペンギンの話。
前半では「他人と違う」ことが社会に認められず
おちこぼれのレッテルを貼られちゃうストーリー展開。
よくある子供向けの教訓話かなぁと思ったり。
でも全体的に流れる軽快なテンポと
愛らしいしぐさでほっぺたはずっと緩みっぱなし。
後半では「ありもしない責任転嫁」の末、
一人で世界に立ち向かうというストーリー。
これもよくある話ではあるけれど。
後半では皇帝ペンギンの暮らすテリトリーの魚を
他でもない人間が大量に捕獲していくため
ペンギン界の漁獲量が減り、問題となるわけです。
この辺りからシビアに我々の過去と現在が晒され
地球に対して人間が侵してきた罪が指摘されるわけです。
地球環境問題にまで発展するアニメーション映画だったとは…。
クライマックスはすごく駆け足。
ペンギンの送るメッセージに人間が気づいて
漁獲規制をするというのはステキな結末だけれど、
実際我々は自然界の小さなサインに
本当に気づくことができるのだろうか?
そしてたとえばサインを見逃さずにキャッチしたときに
映画の中のような正義感に溢れる
自然との共生を目指す対策を本当に決断できるのでしょうか?
美しい音楽とかわいらしい映像でつづられる
この一作に込められたメッセージはとてつもなく壮大で
これから本気で考えなくちゃいけないことなんだよね。
日本での公開はまだ先になるみたいですが
私は個人的にお勧めしたい作品。