不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

I lavoretti

2006-12-25 14:06:44 | 日記・エッセイ・コラム

イタリアでは2006年の失業率はずいぶん改善されて
1992年以来最低の失業率となりました。
つまり裏を返せば「就業率が最大に成長」ってことですね。

就業率が上がったというのは
移民が増えて、彼らの力によるところもかなり大きい。
もちろんイタリア人も働けるチャンスが増えたんだろうけど。
契約社員なり、正社員なり雇用契約を持って仕事をする人。
自分で事業を始める人。
仕事をする機会が増えているのなら
イタリア経済にとってそれはよい兆し。

脱税対策だったり、闇労働規制だったりで
あまり、アルバイトという形での就業が多くないイタリア。
(その割に仕事のかけもちしている人は多いんだよね)
その点、日本は細かいバイトが山ほどありますよね。

そういう点を活かしつつ、現在の日本の状況を反映した
新しい仕事の形なんだろうなと思ったのが「LOVE JOBS」。

この動画は
「一日にいったいいくつのバイトをかけもちできるか」に挑戦!
という感じで作られていて
その中でもほろりとさせてみたり、
人と人との繋がりの大切さを示唆したり
最後は多大なる達成感!という締めくくり。
世界記録に挑戦なのですから。
日本ならではの「記録樹立」だよなぁと思って見ました。
若い男の子が早朝から深夜までほぼ24時間寝ずに働く姿。
こういうものに感動しやすいのです。(笑)
しかし、こうやってみると色んな仕事があるのですねぇ。
それも仕事になるのだと思ったのはレンタルビデオの返却。
忙しい日本人は自分でビデオ返却もできず、
それを依頼する人と仕事として受ける人がいる。
そういうニッチな部分を網羅して
新しい仕事の形態を提案しているのはすごく面白いなと。

ワンコの散歩や、お買い物、洗車。
なんでも仕事になるんだったら、
イタリアでも同じシステムでやってみたら
事業として当たるかなぁとか思ったんだけど。
わずらわしい道路洗浄の日の路上駐車自家用車の移動とか
中途半端な時間の子供のお迎えとか。
最近では「お手伝いさん」や「介護人」を雇う家庭も
増えているイタリアだけれど
それだけの経済的余裕がない家庭の
ちょっとしたお手伝いをする。いい事業じゃん。
でもきっとFatturaの切れない仕事ばっかりだから
闇労働とみなされたりして大々的にやるのは難しいのだろうなぁ。


イタリアでフリーランスで働いていて、
仕事の少ない時期には、
日本みたいに単発バイトが山ほどあったらいいのになと
真剣に思います(笑)。

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