ついに先日の月曜日午後に元の切り上げが実施された。情報が入ったのが土日だったので、月曜の午前中に急いで円を交換したが、中国では世界で唯一の急速な発展の途中であり、沿海部では、すでに差はあるが平均としては中等国以上になっている。しかし、沿海部からの距離があり、輸送のコストがかかるため、このあたりの物価は沿海部と同じ、もしくはそれ以上の物価になってしまっている。公務員などは待遇も良く、賃金上昇がある反面、対応出来ていない貧しい農牧民との格差が一段と大きく開いて来ている。急激な変化に対して、今後どうやって耐えて行くのかが課題だ。さらに悪い事には、今月に入って南部は大雨だが、こちらは雨がほとんど降らず、農地も枯れかけて来ている。トウモロコシなどの穀物も1元/斤を突破し、さらに値上がりするような勢いだ。ここで困るのが、臨時で雇う農牧民の給与も100元/日以上になり、インフラ整備もいよいよ大変になってきた。センターでも人件費の上昇や経費の上昇に対して、コストをどうやって抑えるかが課題になっている。最近は、日本の方が物が安いと思う事も多い。それだけの差になってきたことは、日本にとっては輸出のチャンスになると思う。逆に中国はホンダの事件もあったように人件費や経費が安いということが通用しなくなって来ており、世界の工場という依存した部分も、他の国へと移って行くようになるだろう。これらのあぶれた人たちを新しい産業の部分に移すことを目指さなくてはならなくなってくるだろう。ただ、そうした中で就職や公務員試験等を含め、実力や能力でなく、コネという”関係(グアンシー)”に依存し、問題を隠して来たツケが、今後、大きな問題になってくる。出世とお腹の大きさが比例する社会になってはいけない。今、こうした教育や道徳の部分で転換しなければ、この国も危うい。
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台湾もECFAの事で、昨日は大きなデモがありました。
台湾も特殊な所なので、元の切り上げなどとっても敏感です。
方や、上海ー台湾の便ができるなど、便利になる面もありますが。
後、富士康の社員自殺の件でも色々影響しています。
社員にとって、良い環境の中で働ける環境作りも目指してほしいですね。
おって連絡します。