アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

コロナウィルスを乗り切ろう

2020-03-29 13:04:06 | 阿拉善センター関係
昨年はウィルスの始まりの年だった。今思えば内モンゴルにてネズミによるペストが流行り、しばらくすると収束した。なぜか今年はネズミが多く出るなあと話しながらトラップを仕掛けた。毎日毎日たくさんネズミが掛かった。その時にSARSの話をしたのが昨日のようだったが、今思うと自然からの警告だったのかもしれない。2003年のSARSの時も北京から戻った際に14日の隔離だったのだが、その時も街に誰もいなくなった。そして再び中国でも同じような状況になり隔離、そして日本に戻り隔離になった。災いは忘れた頃にやって来るというが、まさに忘れた頃にやって来た。コロナウィルスによって中国では大気汚染が少なくなり青空が各地で見られた。今回の件で、地球について改めて考える機会になった。ちょうど2月の頭に日本に戻って講演をした時には、まだ今のようになっていなかったので、人口問題についての話をした。2050年には人口が95億の将来という話をしたのだが、細菌の1/50ほどの小さなウィルスによって、ここまで万能の人類が今、危機に陥っている。これまで人類の敵は戦争だと考えていたが、これからの戦争は兵器によるものよりもウィルスによるものになるだろう。さらに、ウィルスによる被害は人の健康面だけでなく、経済面での影響がはかり知れない。そして目に見えない。実際、ついに毎日たくさん飛んでいた日中間の飛行機も週8便に減便となった。そして私のビザも昨日で無効となった。このストップによる影響がどのくらいか、今は底が見えない。現地ではバッタの被害はまだ出ていないが、これから新疆を経てやって来ると言われている。地球から私たち人類を見れば、私たちの騒動による影響はほとんどないだろう。むしろ喜んでいるのかもしれない。この始まりはコウモリとも蛇とも人が作ったとも言われているが、これらの自然の中に住んでいた動物と人間の開発や習慣による距離が近くなったせいもある。希望は昔のペストの時と違い、今の人類はワクチンを作ることができる。将来は、あのコロナの時は大変だったなと振り返る時が必ず来る。今のグローバル社会では、人の往来速度も早く、初期対応を間違えたために、あっという間に感染が伝播してしまった。今は毎日、見えないコロナ恐怖との戦いだが、近い将来に向けて今できることを粛々と行うしかない。そして、この騒動が収まった先には、これまでの自然よりも経済優先の地球との付き合い方も少しは考える契機になるかもしれない。今は現地の薬草の成分を調べている。自然の中に解決の鍵がたくさんある。例えば、マラリアもクソ人参からアルテミシンという薬を昔のレシピで作ることができ、アフリカの3割の人たちを救った。ワクチンの開発には、自然からの危機であれば、自然を見つめ直すことで何らかのヒントが必ずある。あとは開発できるまでの伝播を抑えるために一人一人の行動を遅くする、遮断することで抑えられる。痛みは皆で分ければ低減できるからだ。そして今、大切なことは国からの緊急支援だ。非常事態の今は、牛肉券とか魚券とかを配るとか言っている場合ではない。アメリカや香港のように迅速で巨大な財政出動を、今すぐに行い、さらに消費税を無くし企業や個人の家計を助けることで乗り切ることができる。これを今やらなければ、健康だけでなく経済的にも回復が手遅れになってしまう。この両面を行うことで危機を乗り切ることができると考える。
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