まもなくCOP27がエジプトで開かれるが、今回も脱炭素が焦点になると思われる。授業中にアラル海は緑にしたほうがいいか、それとも水で戻した方がいいか?と学生に聞くと、当然のことだが、水で戻したいという意見が多い。アラル海の上の部分、カザフ側ではダムを作って堰き止めた結果、塩分濃度が海水だと3.5%平均だが、2倍ほどの7%以上になり、魚が住めなくなった状況から水を貯めることで、塩分濃度を下げることで魚が戻ってきているという。ウズベキスタンでは当然に水が足りないため、干上がった場所に植林を行っているが、やはり湖として戻す部分があってもいいのかなと思う。やはりウズベキスタン国旗のように青と緑のバランスをとってこそ、美しい国が戻ってくると考える。今、まさにカザフ側は青、真ん中が塩害地の白となると、ウズベキスタン側は緑で国旗プランが完成する。「宇宙から見える唯一の国旗はどこでしょう?」なんてクイズができたりする。ある程度、上部の水を戻していけば、漁業も復活できるし、下側の緑化も広がると思う。その分岐点はどのあたりかと考えるに、1960年頃の1%は無理としても、最低目標として、少なくとも40年前の1980年代の海水3.5%を目標とした塩分濃度に戻すべきだろう。ここまで戻れば、少なくとも海水魚は生きられるし、海からの多様な恵みを受けることができる。ここに注いでいる2つの河川のうちアムダリアの方は農業用水が逼迫していて注ぐほどの量がないので、やはりカザフ川のシルダリアの方から少しづつ注ぎ込んで増やしていく。ウズベキスタン側では西部に少しだけ残っている湖を保護しながら少しずつ蒸発を防ぐなどの対策をして増やしていく。そのバランスを取りながら、アラル海に塩木と呼ばれるサクサウールやタマリクスを中心に植林をしていきながら徐々に環境を戻していくことで、22世紀はきっと美しいアラル海になるだろう。
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