アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

草食動物は偉い

2019-11-11 10:16:30 | 阿拉善センター関係
立冬が過ぎ、時々雨まじりの雪が降ったりと冬に近づいてきました。センターに時々ラクダが遊びにきて柵の外から柵沿いの木の葉を食べるのですが、最近改めて気がついたことがあります。それは草食動物は植物と人間の間を取り持ってくれている動物だということです。性格も植物を食べているために、攻撃する必要がないためおとなしい。白やぎさんの歌があるが、ヤギは紙を食べることができる。体内にリグニンを分解してエネルギー転換できる酵素を持っているからだ。人間は残念ながらアミラーゼの酵素を持っていてデンプンをブドウ糖にしてエネルギーにはできても、リグニンを分解するキシロースなどの酵素を持っていない。トウモロコシのデンプンからバイオエタノールにすることは、人間の食糧に競合するために、リグニンを分解して取り出そうという研究がされているが、設備などにコストがかかる。おまけに日本では、特定アルコールとしてさらに高い国庫負担金を支払う必要があるので、この制度がなくならない限りバイオエタノールは普及できない。コストをかけずに体内でリグニンを分解してエネルギーを取り出して生きることができる草食動物というのは、改めて偉いなあと思う。そして、それを放牧という生活に巧みに利用してきた遊牧文化もすごいと思う。
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